618 / 2,090
外伝 ~ヨツバ王国編~
ウルの嗅覚
しおりを挟む
「案ずるな、苦無には痺れ薬を仕込んでいる。そいつはしばらくは動かん」
「あ、本当だ……なんかぴくぴくしてる」
「こいつはカメオロロンじゃないっすか!?風景に擬態して獲物を捕食する魔獣ですよ!!全然気付かなかった……」
「よく分かったなウル……そうか、お前鼻が良いから気付いたんだな?」
「ウォンッ!!」
レナに褒められてウルは嬉しそうに尻尾を振り、ここでレナはウルの嗅覚の鋭さを思い出す。ウルならば移動の最中でも隠れている生物の臭いを嗅ぎ取る事が出来るのならば森の中を見張っているヨツバ王国の兵士達にも気づく事が出来るのではないかと考えた。
「ウル、お前なら隠れている奴の臭いを嗅ぎ取る事が出来るな?なら、ここから先はウルの鼻を頼りに進めば隠れている兵士達の位置も把握出来るんじゃないのかな?」
「いや、確かにカメオロロンを発見したのは凄いですけど……そんなに上手く行くんですか?」
「ウルの鼻を信じてよ。こいつのお陰で俺は深淵の森から生き延びることが出来たんだから」
「ウォオンッ!!」
「ちょ、分かりましたから……信じます、信じますって!!」
自分を信じろとばかりにウルはエリナに近付き、鼻先を押し付ける。その行為にエリナは戸惑いながらも承諾し、進路を旧都へ変更して移動を再開した――
――結果から言えばウルの嗅覚は非常に頼りになり、接近してくる魔獣を事前に察知し、隠れている生物の位置も把握出来た。移動の最中に何度か魔獣と交戦する事もあったが、それでもレナ達は予定よりも大幅に移動時間を短縮して旧都と呼ばれる場所へ辿り着く。
「見てください、あれが旧都ですよ!!凄く綺麗な場所でしょう?」
「本当だ……なんか、神秘的な光景だな」
「途轍もなく大きな湖でござるな……それに中央に存在する島、あそこがエルフ王国の都だったのでござるか?」
「あれが世界樹の残骸か、噂は耳にしていたが途轍もなく大きな大樹だったようだな……」
「ウォンッ……」
「キュロロッ」
レナ達は旧都を見通せる崖の上から湖を視認し、エリナの言う通りに湖の中心部には島が存在し、その上にはかつては都として栄えていた廃墟が広がっていた。さらに島の中心地には巨大な大樹の根本の部分だけが存在し、大昔はこの場所に世界で最も高く壮大な「世界樹」と呼ばれる大樹が生えていた事を想像させる。
この旧都はかつて「魔王軍」と呼ばれる存在によって復活された「昆虫種」によって滅ぼされ、世界樹は破壊された事で都も崩壊し、ヨツバ王国の前に存在した森人族の国家は一度滅びてしまったという。世界樹は根本の部分を残して他の箇所は焼き崩れてしまったらしく、建物の大半も木造製だった事から大部分が焼失してしまう。
現在の旧都はユニコーンが現れる前は数百人の森人族が生活をしていたそうだが、都として機能する事は出来ず、現在のヨツバ王国は南方に都を新たに築いて暮らしている。南方にはもう一つだけ世界樹が存在するらしく、それが正真正銘この世界で最後の世界樹らしい。
「それにしても本当に大きな湖だな……迂回するにしても時間が掛かりそうだ」
「そうっすね。この周辺はもうユニコーンの縄張りですからあたしたちも慎重に動かないといけません」
「拙者たちはこれからどうすればいいのでござる?」
「今日はもう遅いので一晩過ごした後、明日の朝一番に出発しましょう。ここから先は北聖将の領地に入りますから今まで以上に慎重に行動する必要がありますからね」
「分かった。それにしても……気のせいか全然生物の気配を感じないな。ユニコーンの縄張りに入ったからかな?」
「竜種にしろ、それに近い力を持つ生物の生息地域には弱小の魔物は寄り付かない。だが、俺は魔物が寄りつかない理由はあの世界樹が関係していると思うがな」
「世界樹が?」
カゲマルの言葉にレナは不思議そうに根本の部分だけが残った世界樹に視線を向けると、ウルがレナの背中を鼻先でつつき、何とも言えない表情を浮かべていた。
「クゥ~ンッ……」
「どうしたウル?何か気になるのか?」
「キュロロッ……」
「アインも何か様子がおかしいでござる?」
「あ、しまった……言い忘れてましたけど世界樹には何故か普通の魔物は寄り付かないんです。理由は世界樹から発せられる植物の香りが獣型の魔獣が嫌うらしいんで大抵の魔獣は世界樹に近寄る事も出来ません」
「そういう事は早く言えよ……仕方ない、ウル達のためにもっと離れるか。あれ?ちょっと待て、それならどうしてユニコーンは旧都を縄張りにしてるんだ?あいつも魔獣でしょ?」
「ユニコーンは草食獣だから平気なんすよ。薬草とかを好んで食べる事からむしろユニコーンにとっては世界樹のような強力な魔力を帯びる樹木が存在する場所はむしろ落ち着くんです」
世界樹から発せられる香りはレナ達には感じ取る事は出来ないが、大抵の魔獣、特に嗅覚が鋭い生物にとっては刺激臭のように嫌われるらしく、ウルとアインも例外ではない。仕方ないので今夜は世界樹の香りが届かない位置まで避難しようとしたとき、湖の方角から轟音が鳴り響く。
「何だ!?」
「今の音は……旧都の方からでござる!?」
「えっ!?」
全員が湖の中心に存在する旧都に視線を向けると、廃墟と化した城下町の方から黒煙が舞い上がっていた。最初は火災が起きたのかと思ったが様子がおかしく、距離が離れすぎているので詳細は確認出来ないが湖の南方の方角から数多くの小舟が接近していた。
「あれは……ヨツバ王国の軍隊か!?」
「間違いないっす!!しかもあれだけの数の兵士……一体どうして!?」
「……船の数は500と言ったところか、恐らく既に旧都に乗り込んでいる兵士も居るだろう」
小舟には3~4人の兵士が乗り込んでいる事を考えると総勢で1500~2000程度の兵士が旧都へ向けて乗り込み、続々と陸の方から新手の兵士が出現して小舟を運び出していた。一体何が起きているのかは不明だが、状況を考えるにヨツバ王国の兵士が旧都を奪還するために乗り込んだとしか考えられない。
「どうして急にこんな大量の兵士が……俺達の存在がバレた様子じゃないけど」
「何で軍隊が今更旧都に……まさか、ユニコーンを討伐するために!?」
「ユニコーンの討伐は出来ないのではなかったのでござるか!?」
「待て、それよりもこれは好機だ……これだけの兵士が集まっているという事は北聖将の領地の警備が薄まっているはずだ!!今の内に先に進むぞ!!」
「でも、ユニコーンが……」
「俺達の目的は何だ?ユニコーンを守る事ではなく、ヨツバ王国に潜伏しているキラウを見つけ出して王族の石化を解かせる事、そしてマリア様の救出のために訪れたのではないのか?」
「そ、それはそうですけど……」
カゲマルが軍隊が旧都に向かっている間に北聖将の領地に忍び込み、先に進む事を提案するがエリナは旧都に視線を向けて複雑な表情を浮かべ、軍隊が何故旧都に乗り込もうとしているのかを理由を知りたそうだった。レナとしても結果的にとはいえフェンリルから自分達の命を救ってくれたユニコーンの縄張りに軍隊が乗り込んできた事は気になるが、カゲマルの言葉は正論だった。
この機を逃せば北聖将の領地に侵入する絶好の好機を逃し、そもそもレナ達だけで数千の兵士を相手に何が出来るのかも分からず、ここは冷静になって先に進まなければならない。
「あ、本当だ……なんかぴくぴくしてる」
「こいつはカメオロロンじゃないっすか!?風景に擬態して獲物を捕食する魔獣ですよ!!全然気付かなかった……」
「よく分かったなウル……そうか、お前鼻が良いから気付いたんだな?」
「ウォンッ!!」
レナに褒められてウルは嬉しそうに尻尾を振り、ここでレナはウルの嗅覚の鋭さを思い出す。ウルならば移動の最中でも隠れている生物の臭いを嗅ぎ取る事が出来るのならば森の中を見張っているヨツバ王国の兵士達にも気づく事が出来るのではないかと考えた。
「ウル、お前なら隠れている奴の臭いを嗅ぎ取る事が出来るな?なら、ここから先はウルの鼻を頼りに進めば隠れている兵士達の位置も把握出来るんじゃないのかな?」
「いや、確かにカメオロロンを発見したのは凄いですけど……そんなに上手く行くんですか?」
「ウルの鼻を信じてよ。こいつのお陰で俺は深淵の森から生き延びることが出来たんだから」
「ウォオンッ!!」
「ちょ、分かりましたから……信じます、信じますって!!」
自分を信じろとばかりにウルはエリナに近付き、鼻先を押し付ける。その行為にエリナは戸惑いながらも承諾し、進路を旧都へ変更して移動を再開した――
――結果から言えばウルの嗅覚は非常に頼りになり、接近してくる魔獣を事前に察知し、隠れている生物の位置も把握出来た。移動の最中に何度か魔獣と交戦する事もあったが、それでもレナ達は予定よりも大幅に移動時間を短縮して旧都と呼ばれる場所へ辿り着く。
「見てください、あれが旧都ですよ!!凄く綺麗な場所でしょう?」
「本当だ……なんか、神秘的な光景だな」
「途轍もなく大きな湖でござるな……それに中央に存在する島、あそこがエルフ王国の都だったのでござるか?」
「あれが世界樹の残骸か、噂は耳にしていたが途轍もなく大きな大樹だったようだな……」
「ウォンッ……」
「キュロロッ」
レナ達は旧都を見通せる崖の上から湖を視認し、エリナの言う通りに湖の中心部には島が存在し、その上にはかつては都として栄えていた廃墟が広がっていた。さらに島の中心地には巨大な大樹の根本の部分だけが存在し、大昔はこの場所に世界で最も高く壮大な「世界樹」と呼ばれる大樹が生えていた事を想像させる。
この旧都はかつて「魔王軍」と呼ばれる存在によって復活された「昆虫種」によって滅ぼされ、世界樹は破壊された事で都も崩壊し、ヨツバ王国の前に存在した森人族の国家は一度滅びてしまったという。世界樹は根本の部分を残して他の箇所は焼き崩れてしまったらしく、建物の大半も木造製だった事から大部分が焼失してしまう。
現在の旧都はユニコーンが現れる前は数百人の森人族が生活をしていたそうだが、都として機能する事は出来ず、現在のヨツバ王国は南方に都を新たに築いて暮らしている。南方にはもう一つだけ世界樹が存在するらしく、それが正真正銘この世界で最後の世界樹らしい。
「それにしても本当に大きな湖だな……迂回するにしても時間が掛かりそうだ」
「そうっすね。この周辺はもうユニコーンの縄張りですからあたしたちも慎重に動かないといけません」
「拙者たちはこれからどうすればいいのでござる?」
「今日はもう遅いので一晩過ごした後、明日の朝一番に出発しましょう。ここから先は北聖将の領地に入りますから今まで以上に慎重に行動する必要がありますからね」
「分かった。それにしても……気のせいか全然生物の気配を感じないな。ユニコーンの縄張りに入ったからかな?」
「竜種にしろ、それに近い力を持つ生物の生息地域には弱小の魔物は寄り付かない。だが、俺は魔物が寄りつかない理由はあの世界樹が関係していると思うがな」
「世界樹が?」
カゲマルの言葉にレナは不思議そうに根本の部分だけが残った世界樹に視線を向けると、ウルがレナの背中を鼻先でつつき、何とも言えない表情を浮かべていた。
「クゥ~ンッ……」
「どうしたウル?何か気になるのか?」
「キュロロッ……」
「アインも何か様子がおかしいでござる?」
「あ、しまった……言い忘れてましたけど世界樹には何故か普通の魔物は寄り付かないんです。理由は世界樹から発せられる植物の香りが獣型の魔獣が嫌うらしいんで大抵の魔獣は世界樹に近寄る事も出来ません」
「そういう事は早く言えよ……仕方ない、ウル達のためにもっと離れるか。あれ?ちょっと待て、それならどうしてユニコーンは旧都を縄張りにしてるんだ?あいつも魔獣でしょ?」
「ユニコーンは草食獣だから平気なんすよ。薬草とかを好んで食べる事からむしろユニコーンにとっては世界樹のような強力な魔力を帯びる樹木が存在する場所はむしろ落ち着くんです」
世界樹から発せられる香りはレナ達には感じ取る事は出来ないが、大抵の魔獣、特に嗅覚が鋭い生物にとっては刺激臭のように嫌われるらしく、ウルとアインも例外ではない。仕方ないので今夜は世界樹の香りが届かない位置まで避難しようとしたとき、湖の方角から轟音が鳴り響く。
「何だ!?」
「今の音は……旧都の方からでござる!?」
「えっ!?」
全員が湖の中心に存在する旧都に視線を向けると、廃墟と化した城下町の方から黒煙が舞い上がっていた。最初は火災が起きたのかと思ったが様子がおかしく、距離が離れすぎているので詳細は確認出来ないが湖の南方の方角から数多くの小舟が接近していた。
「あれは……ヨツバ王国の軍隊か!?」
「間違いないっす!!しかもあれだけの数の兵士……一体どうして!?」
「……船の数は500と言ったところか、恐らく既に旧都に乗り込んでいる兵士も居るだろう」
小舟には3~4人の兵士が乗り込んでいる事を考えると総勢で1500~2000程度の兵士が旧都へ向けて乗り込み、続々と陸の方から新手の兵士が出現して小舟を運び出していた。一体何が起きているのかは不明だが、状況を考えるにヨツバ王国の兵士が旧都を奪還するために乗り込んだとしか考えられない。
「どうして急にこんな大量の兵士が……俺達の存在がバレた様子じゃないけど」
「何で軍隊が今更旧都に……まさか、ユニコーンを討伐するために!?」
「ユニコーンの討伐は出来ないのではなかったのでござるか!?」
「待て、それよりもこれは好機だ……これだけの兵士が集まっているという事は北聖将の領地の警備が薄まっているはずだ!!今の内に先に進むぞ!!」
「でも、ユニコーンが……」
「俺達の目的は何だ?ユニコーンを守る事ではなく、ヨツバ王国に潜伏しているキラウを見つけ出して王族の石化を解かせる事、そしてマリア様の救出のために訪れたのではないのか?」
「そ、それはそうですけど……」
カゲマルが軍隊が旧都に向かっている間に北聖将の領地に忍び込み、先に進む事を提案するがエリナは旧都に視線を向けて複雑な表情を浮かべ、軍隊が何故旧都に乗り込もうとしているのかを理由を知りたそうだった。レナとしても結果的にとはいえフェンリルから自分達の命を救ってくれたユニコーンの縄張りに軍隊が乗り込んできた事は気になるが、カゲマルの言葉は正論だった。
この機を逃せば北聖将の領地に侵入する絶好の好機を逃し、そもそもレナ達だけで数千の兵士を相手に何が出来るのかも分からず、ここは冷静になって先に進まなければならない。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。