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外伝 ~ヨツバ王国編~
※閑話 〈その頃のホネミン〉
※注意、この話は物語とは一切関係ありません。
レナ達がヨツバ王国に向けて出発した頃、ホネミンはプルミンを連れて気ままに旅を続けていた。久々の外の世界は彼女にとっても新鮮だったが、彼女が外に抜け出した目的は別にレナ達に会うためだけではない。
『ふっふっふっ……遂に見つけましたよ。ここがレナさんの話していた場所ですね』
『ぷるっくりんっ』
彼女が訪れたのは深淵の森の奥地に存在する古代遺跡であり、レナ達が以前に何度か訪れたことがある「戦人形」が守護していた遺跡である。かつてこの場所で勇者の聖遺物が作り出され、現在では誰も住んでいない無人の廃墟と化しているが、実はホネミンが訪れたのは初めてではない。
『懐かしいですね、だんだんと思い出してきましたよ。昔、ここに私は訪れた事があります』
『ぷるんっ?』
ホネミンの言葉にプルミンは不思議そうな表情を浮かべるが、実はホネミンも生前の時に仲間と共にこの遺跡に訪れた事があった。あの頃から既に数百年は経過しているので遺跡も大分荒れ果ててはいたが、それでもホネミンは懐かしそうに遺跡の中に入り込む。
『ここを守護していた戦人形はレナさんの話では数体程でしたが、私の時代ではもっと多かったんですよね。まあ、調査のために戦人形から逃げ回って遺跡中を走り回っていた頃が懐かしいです』
『ぷるっくりん……』
何やってんだとばかりにホネミンの頭の上のプルミンが呆れた表情を浮かべるが、彼女の時代では数多くの戦人形によって遺跡を守られていたため、碌に調査も出来ずに引き返す事しか出来なかった。しかし、現在の時代では遺跡を守護する戦人形も存在しないため、ホネミンは思う存分調べる事が出来た。
『邪魔者はいなくなった以上、今回は思う存分調べつくしますよ!!さあ、プルミンも手伝ってくださいね。ここにはきっと色々なお宝が眠っているはずですから!!』
『ぷるぷるっ』
仕方ないなとばかりにプルミンは肩をすくめる動作を行い(スライムに肩はないのだが)、ホネミンと共に遺跡の中を進む。レナ達もこの遺跡の事を調べつくしたとは言い切れず、まだ貴重な素材や発見されていない聖遺物が残されている可能性もあった。
ホネミンがここに訪れた理由は彼女は自分が「人間」としての肉体を取り戻す方法を探すためであり、もしも仮に肉体を取り戻す方法があるとすれば勇者が残した聖遺物を探し出すしかなかった。
『ゼロから肉体を作り出すなんて荒唐無稽な話ですが、そもそも私の存在自体が生物学的におかしいんです。普通、骨だけの状態で人間が生き残るはずがありません……ならばきっと私の今の身体はまだ死んでいない状態です!!』
『ぷるりんっ?(どういう事?)』
『レナさんから回復魔法を施された時、私の切り裂かれた頭は再生した……それ以前に骨が崩れそうになった時に聖水などの薬を使用した時に私の骨は治ったんです。つまり、回復魔法の効果が得られるのであれば私はまだ生きた人間である事を証明している。ならば何らかの方法で肉体の一部でも取り戻せば高純度の回復薬や回復魔法で肉体が完全に再生するかもしれません!!』
『ぷ、ぷるるんっ!?(な、何だって!?)』
『実際にこの世界には身体の一部を破損しても回復魔法で完全に再生させる事が出来ます!!ならば細胞のひとかけらでも私が取り込めば後は回復魔法をばんばん発動すればきっと元の肉体を取り戻せるはず!!』
『ぷるっくりん……!!(そ、そういう事か!!)』
ホネミンの仮説にプルミンは驚愕の表情を浮かべ、話を聞く限りでは彼女が肉体を取り戻す方法は決して不可能ではないように思えるが、ホネミンは最後にぽつりと答える。
『まあ、私の仮説を証明するためには元々の私の肉体の一部だけでも取り戻す必要があるんですが……そもそも肉体は数百年前に胃液で溶かされてますから微塵の欠片も残ってません』
『ぷるんっ(駄目やないか)』
『でも、私は諦めません!!もしかしたら過去に召喚された勇者がクローン技術を残しているかもしれません!!私のDNAを分析してクローンの肉体を作り出して上手い具合に取り込めば肉体を再生できる可能性も……!!』
『ぷるっくりん……(ないない)』
最早ファンタジーを超えてSF的な発想を掲げたホネミンに対してプルミンは呆れた表情を浮かべるしかなかった――
※果たしてホネミンが肉体を取り戻す日が訪れるのか……次回をお楽しみに(続くとは言っていない)!!
レナ達がヨツバ王国に向けて出発した頃、ホネミンはプルミンを連れて気ままに旅を続けていた。久々の外の世界は彼女にとっても新鮮だったが、彼女が外に抜け出した目的は別にレナ達に会うためだけではない。
『ふっふっふっ……遂に見つけましたよ。ここがレナさんの話していた場所ですね』
『ぷるっくりんっ』
彼女が訪れたのは深淵の森の奥地に存在する古代遺跡であり、レナ達が以前に何度か訪れたことがある「戦人形」が守護していた遺跡である。かつてこの場所で勇者の聖遺物が作り出され、現在では誰も住んでいない無人の廃墟と化しているが、実はホネミンが訪れたのは初めてではない。
『懐かしいですね、だんだんと思い出してきましたよ。昔、ここに私は訪れた事があります』
『ぷるんっ?』
ホネミンの言葉にプルミンは不思議そうな表情を浮かべるが、実はホネミンも生前の時に仲間と共にこの遺跡に訪れた事があった。あの頃から既に数百年は経過しているので遺跡も大分荒れ果ててはいたが、それでもホネミンは懐かしそうに遺跡の中に入り込む。
『ここを守護していた戦人形はレナさんの話では数体程でしたが、私の時代ではもっと多かったんですよね。まあ、調査のために戦人形から逃げ回って遺跡中を走り回っていた頃が懐かしいです』
『ぷるっくりん……』
何やってんだとばかりにホネミンの頭の上のプルミンが呆れた表情を浮かべるが、彼女の時代では数多くの戦人形によって遺跡を守られていたため、碌に調査も出来ずに引き返す事しか出来なかった。しかし、現在の時代では遺跡を守護する戦人形も存在しないため、ホネミンは思う存分調べる事が出来た。
『邪魔者はいなくなった以上、今回は思う存分調べつくしますよ!!さあ、プルミンも手伝ってくださいね。ここにはきっと色々なお宝が眠っているはずですから!!』
『ぷるぷるっ』
仕方ないなとばかりにプルミンは肩をすくめる動作を行い(スライムに肩はないのだが)、ホネミンと共に遺跡の中を進む。レナ達もこの遺跡の事を調べつくしたとは言い切れず、まだ貴重な素材や発見されていない聖遺物が残されている可能性もあった。
ホネミンがここに訪れた理由は彼女は自分が「人間」としての肉体を取り戻す方法を探すためであり、もしも仮に肉体を取り戻す方法があるとすれば勇者が残した聖遺物を探し出すしかなかった。
『ゼロから肉体を作り出すなんて荒唐無稽な話ですが、そもそも私の存在自体が生物学的におかしいんです。普通、骨だけの状態で人間が生き残るはずがありません……ならばきっと私の今の身体はまだ死んでいない状態です!!』
『ぷるりんっ?(どういう事?)』
『レナさんから回復魔法を施された時、私の切り裂かれた頭は再生した……それ以前に骨が崩れそうになった時に聖水などの薬を使用した時に私の骨は治ったんです。つまり、回復魔法の効果が得られるのであれば私はまだ生きた人間である事を証明している。ならば何らかの方法で肉体の一部でも取り戻せば高純度の回復薬や回復魔法で肉体が完全に再生するかもしれません!!』
『ぷ、ぷるるんっ!?(な、何だって!?)』
『実際にこの世界には身体の一部を破損しても回復魔法で完全に再生させる事が出来ます!!ならば細胞のひとかけらでも私が取り込めば後は回復魔法をばんばん発動すればきっと元の肉体を取り戻せるはず!!』
『ぷるっくりん……!!(そ、そういう事か!!)』
ホネミンの仮説にプルミンは驚愕の表情を浮かべ、話を聞く限りでは彼女が肉体を取り戻す方法は決して不可能ではないように思えるが、ホネミンは最後にぽつりと答える。
『まあ、私の仮説を証明するためには元々の私の肉体の一部だけでも取り戻す必要があるんですが……そもそも肉体は数百年前に胃液で溶かされてますから微塵の欠片も残ってません』
『ぷるんっ(駄目やないか)』
『でも、私は諦めません!!もしかしたら過去に召喚された勇者がクローン技術を残しているかもしれません!!私のDNAを分析してクローンの肉体を作り出して上手い具合に取り込めば肉体を再生できる可能性も……!!』
『ぷるっくりん……(ないない)』
最早ファンタジーを超えてSF的な発想を掲げたホネミンに対してプルミンは呆れた表情を浮かべるしかなかった――
※果たしてホネミンが肉体を取り戻す日が訪れるのか……次回をお楽しみに(続くとは言っていない)!!
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