649 / 2,090
外伝 ~ヨツバ王国編~
剣聖の奇襲
しおりを挟む
「この野郎、まだ勝負は……うおっ!?」
「迂闊に近づくな!!巻き込まれるぞ!!」
ハシラに飛び掛かろうとしたガロを何処からか現れたギンタロウが首根っこを掴み、後ろへと引き寄せる。ハシラは複数の矢を同時に番えるのと同時に精霊魔法を利用し、風の精霊を矢に宿らせて放つ。矢は衝突と同時に小規模の衝撃波を生み出して追撃を仕掛けようとする兵士達を追い払う。
「うおっ!?」
「ぐあっ!?」
「な、なんだこの矢は……うわぁっ!?」
通常、精霊魔法を発動させるには普通の砲撃魔法よりも高い集中力を必要とするが、ハシラの場合は自然体で次々と自分の番える矢に風の精霊の力を宿らせて解き放つ。風の精霊を利用して射撃の威力を上昇させるだけならばエリナも同じことは出来るが、ハシラの場合は彼女よりも攻撃の範囲が大きく、隙無く撃ち込む。
ハシラの放つ矢の1つ1つが風属性の砲撃魔法に匹敵するといっても過言ではなく、しかも矢が補充出来る状態ならば無尽蔵に精霊の力を利用して撃ち込む事も出来た。ハシラ一人に対してギンタロウの部隊は次々と被害が拡大化し、流石にギンタロウもハシラを放置できずに動き出す。
「ハシラよ!!ここは大将同士で決着を付けようではないか!!」
「ギンタロウか……悪いがお前と正面から戦うつもりはない!!」
「ぬうっ!?」
ギンタロウが鉞を掲げてハシラに向かうが、正面から接近するギンタロウに対してハシラは足元に矢を放ち、土煙を舞い上げる。その行為にギンタロウは咳込みながら煙を振り払う頃にはハシラは愛馬に乗り込んで他の兵士と共に撤退していた。
「ギンタロウ、今日の所は引き上げよう!!だが、明日までに決着を着けるぞ!!」
「待てハシラ!!」
「全軍、撤退だ!!」
愛馬に乗ったハシラは兵士達に撤退を命じると、負傷兵を抱えて兵士達は自分達の築いた陣に向けて移動を開始する。その様子を眺めたギンタロウは仕方なく鉞を下ろし、自軍の兵士達に命じる。
「仕方あるまい……今日の所はここで退き返す!!負傷した兵士がいれば全員連れ帰るぞ!!」
「おい、追いかけねえのかよ!?こっちはまだ戦えるぞ!?」
「おお、それは頼もしいな!!だが、これも作戦通りだ!!後の事は我が姪の部隊に任せよう!!」
撤退する北聖将軍の追撃を中止させ、東壁街へ引き返す様に命じるギンタロウに対してガロが不満を述べるが、そんな彼に対してギンタロウは別動隊として動いているエリナ達に任せる事を告げて自分達は引き返す事を宣言した――
――同時刻、両軍の戦闘の様子を見守る集団が存在し、木陰の中で撤退する北聖将軍の姿を確認したエリナは他の仲間達に振り返る。
「どうやら作戦通りに上手く叔父さんが追い払ってくれたようです。この様子なら陣に戻るようっすね」
「兵力差が3倍も存在するのに状況が不利と判断したら撤退を命令を出すなんて……だけど、時には士気の大きさが戦力差を覆す事もある。中々優れた判断力を持つ将軍のようね」
「ですが、こちらはそれも予測済みです。仕掛けますか?」
「待て、いくら相手が撤退しているとはいえ、こちらは数人に対して相手は数千人の兵士だ。動くのならば後続の兵士を叩くべきだ」
エリナの前には「シズネ」「ジャンヌ」「ロウガ」の3人の剣聖が存在し、彼等は昨夜の内から北聖将軍が築いた陣地と東壁街の中間に存在する森の中で待機を行い、撤退する北聖将軍の様子を枝の上から伺う。自分達の築いた陣に向けて引き返す兵士達の姿を確認したエリナは頃合いを見計らい、3人の剣聖と共に攻撃を仕掛けた。
「行きますよ!!結構うるさいですから耳を塞いでほしいっす!!」
クロスボウを抱えたエリナは鏃の部分に特別な木の実を括りつけた矢を放つと、森の中に独特な音色の風切り音が鳴り響き、移動していた兵士達が何事かと立ち止まる。
「な、なんだこの音は!?」
「奇襲か!?」
「敵は何処に居る!?」
「馬鹿者!!うろたえるな、足を止めるんじゃないっ!!」
森の中に響いた音に対して兵士達は過剰に反応してしまい、撤退中の兵士は足を止めてしまう。その様子を確認した3人の剣聖は同時に枝の上から降り立ち、その圧倒的な「武力」を発揮する。
「牙斬!!」
「うおっ!?」
「な、なんだっ!?」
「武器がっ!?」
剣聖の中でも一番の年長者で獣人族でもあるロウガは両手に短剣を構えると上空から兵士達の元へ降り立ち、不規則な斬撃で兵士達の弓矢を切り裂く。老人ではあるがこの年齢に至るまで現役を貫いているのは伊達ではなく、次々と兵士達の武器を破壊していく。
「回転……円斧!!」
「うおおおおっ!?」
「な、なんだこれはぁっ!?」
その後に続いて降り立った剣聖の中では若手のジャンヌが「旋斧」と呼ばれる斧と剣を組み合わせたような独特の形状の長剣を両手に抱えた状態で刃を振り回し、まるでベーゴマのように回転しながら加速させた刃で兵士達を薙ぎ払う。回転する度に威力を増加させ、攻撃範囲の広さからいっても乱戦に向いた戦技と言える。
「二人ともやるわね、なら私も久々に本気を出させてもらうわ……魔剣、雪月花!!」
「う、うわぁあああっ!?」
「あ、足元が……凍り付く!?」
「何だこれは!?」
――最後に現れたシズネはイレアビトに返却したはずの魔剣「雪月花」を携え、地面に刃を突き刺した瞬間に周囲一帯に冷気を迸らせ、兵士達の身体を氷結化させていく。一時期は彼女の元を離れた七大魔剣の一角だが、バルトロス王国の実権をイレアビトからナオが取り戻したときに回収され、再びシズネの元に戻って来た。
シズネ本人はイレアビトに返却した「雪月花」を自分が手にする事に躊躇したが、彼女程の力量の剣士になると扱う剣も一級品でなければ実力を出し切る事は出来ず、何時までもレナの「反鏡剣」を借り受けるわけにはいかないのでシズネの元に「雪月花」が戻って来た。
雪月花の真の能力は斬撃に冷気を付与させるため、シズネが刃で切りつけた箇所は氷結化を引き起こす。仮に地面に刃を突き刺した場合でも能力は発動し、刃から迸る冷気によって周囲一帯の地面は影響を受ける。兵士達の足元から冷気が迸るだけではなく、その冷気によって肉体は凍り付く。
「さ、寒い……身体が凍える!?」
「な、何が起きているんだ……!!」
「落ち着け!!取り乱すな、相手はたった数人だぞ!!」
「そ、そう言われても……」
数は圧倒的に北聖将軍の方が有利とはいえ、彼等が相対する「剣聖」は普通の人間ではなく、その実力は一騎当千と言っても過言ではない。剣聖の中で若手で未熟であるジャンヌでさえもその繰り出される斬撃は六聖将のギンタロウにも匹敵し、次々と兵士達を蹴散らす。
「はああっ!!」
「この女……うわぁっ!?」
「だ、駄目だ!!強すぎる!?本当に人間なのかこいつら!?」
「俺は獣人族だ!!」
「私の血の半分人魚族よ!!」
兵士は数人がかりで飛び掛かって止めようとしたが、逆にジャンヌの一撃によって吹き飛ばされ、ロウガとシズネも彼女に負けじと兵士達を次々と切りかかる。その様子を確認したハシラは歯を食いしばり、たった数人の敵に自分の軍隊がここまで追い詰められるという現状に怒りを抱く。
(伏兵まで用意していたか……しかも相当の手練れ、恐らくは冒険者の中でも上位陣をここに配置していたか。だが、いくら強かろうと体力には限界が存在するはずだ!!)
剣聖の強さを目の当たりにしながらもハシラは冷静に状況を理解し、彼等がいくら強くとも体力に限界を迎えれば対処出来る相手だと判断し、撤退を中断して兵士達に攻撃を仕掛けるように命じた。
「迂闊に近づくな!!巻き込まれるぞ!!」
ハシラに飛び掛かろうとしたガロを何処からか現れたギンタロウが首根っこを掴み、後ろへと引き寄せる。ハシラは複数の矢を同時に番えるのと同時に精霊魔法を利用し、風の精霊を矢に宿らせて放つ。矢は衝突と同時に小規模の衝撃波を生み出して追撃を仕掛けようとする兵士達を追い払う。
「うおっ!?」
「ぐあっ!?」
「な、なんだこの矢は……うわぁっ!?」
通常、精霊魔法を発動させるには普通の砲撃魔法よりも高い集中力を必要とするが、ハシラの場合は自然体で次々と自分の番える矢に風の精霊の力を宿らせて解き放つ。風の精霊を利用して射撃の威力を上昇させるだけならばエリナも同じことは出来るが、ハシラの場合は彼女よりも攻撃の範囲が大きく、隙無く撃ち込む。
ハシラの放つ矢の1つ1つが風属性の砲撃魔法に匹敵するといっても過言ではなく、しかも矢が補充出来る状態ならば無尽蔵に精霊の力を利用して撃ち込む事も出来た。ハシラ一人に対してギンタロウの部隊は次々と被害が拡大化し、流石にギンタロウもハシラを放置できずに動き出す。
「ハシラよ!!ここは大将同士で決着を付けようではないか!!」
「ギンタロウか……悪いがお前と正面から戦うつもりはない!!」
「ぬうっ!?」
ギンタロウが鉞を掲げてハシラに向かうが、正面から接近するギンタロウに対してハシラは足元に矢を放ち、土煙を舞い上げる。その行為にギンタロウは咳込みながら煙を振り払う頃にはハシラは愛馬に乗り込んで他の兵士と共に撤退していた。
「ギンタロウ、今日の所は引き上げよう!!だが、明日までに決着を着けるぞ!!」
「待てハシラ!!」
「全軍、撤退だ!!」
愛馬に乗ったハシラは兵士達に撤退を命じると、負傷兵を抱えて兵士達は自分達の築いた陣に向けて移動を開始する。その様子を眺めたギンタロウは仕方なく鉞を下ろし、自軍の兵士達に命じる。
「仕方あるまい……今日の所はここで退き返す!!負傷した兵士がいれば全員連れ帰るぞ!!」
「おい、追いかけねえのかよ!?こっちはまだ戦えるぞ!?」
「おお、それは頼もしいな!!だが、これも作戦通りだ!!後の事は我が姪の部隊に任せよう!!」
撤退する北聖将軍の追撃を中止させ、東壁街へ引き返す様に命じるギンタロウに対してガロが不満を述べるが、そんな彼に対してギンタロウは別動隊として動いているエリナ達に任せる事を告げて自分達は引き返す事を宣言した――
――同時刻、両軍の戦闘の様子を見守る集団が存在し、木陰の中で撤退する北聖将軍の姿を確認したエリナは他の仲間達に振り返る。
「どうやら作戦通りに上手く叔父さんが追い払ってくれたようです。この様子なら陣に戻るようっすね」
「兵力差が3倍も存在するのに状況が不利と判断したら撤退を命令を出すなんて……だけど、時には士気の大きさが戦力差を覆す事もある。中々優れた判断力を持つ将軍のようね」
「ですが、こちらはそれも予測済みです。仕掛けますか?」
「待て、いくら相手が撤退しているとはいえ、こちらは数人に対して相手は数千人の兵士だ。動くのならば後続の兵士を叩くべきだ」
エリナの前には「シズネ」「ジャンヌ」「ロウガ」の3人の剣聖が存在し、彼等は昨夜の内から北聖将軍が築いた陣地と東壁街の中間に存在する森の中で待機を行い、撤退する北聖将軍の様子を枝の上から伺う。自分達の築いた陣に向けて引き返す兵士達の姿を確認したエリナは頃合いを見計らい、3人の剣聖と共に攻撃を仕掛けた。
「行きますよ!!結構うるさいですから耳を塞いでほしいっす!!」
クロスボウを抱えたエリナは鏃の部分に特別な木の実を括りつけた矢を放つと、森の中に独特な音色の風切り音が鳴り響き、移動していた兵士達が何事かと立ち止まる。
「な、なんだこの音は!?」
「奇襲か!?」
「敵は何処に居る!?」
「馬鹿者!!うろたえるな、足を止めるんじゃないっ!!」
森の中に響いた音に対して兵士達は過剰に反応してしまい、撤退中の兵士は足を止めてしまう。その様子を確認した3人の剣聖は同時に枝の上から降り立ち、その圧倒的な「武力」を発揮する。
「牙斬!!」
「うおっ!?」
「な、なんだっ!?」
「武器がっ!?」
剣聖の中でも一番の年長者で獣人族でもあるロウガは両手に短剣を構えると上空から兵士達の元へ降り立ち、不規則な斬撃で兵士達の弓矢を切り裂く。老人ではあるがこの年齢に至るまで現役を貫いているのは伊達ではなく、次々と兵士達の武器を破壊していく。
「回転……円斧!!」
「うおおおおっ!?」
「な、なんだこれはぁっ!?」
その後に続いて降り立った剣聖の中では若手のジャンヌが「旋斧」と呼ばれる斧と剣を組み合わせたような独特の形状の長剣を両手に抱えた状態で刃を振り回し、まるでベーゴマのように回転しながら加速させた刃で兵士達を薙ぎ払う。回転する度に威力を増加させ、攻撃範囲の広さからいっても乱戦に向いた戦技と言える。
「二人ともやるわね、なら私も久々に本気を出させてもらうわ……魔剣、雪月花!!」
「う、うわぁあああっ!?」
「あ、足元が……凍り付く!?」
「何だこれは!?」
――最後に現れたシズネはイレアビトに返却したはずの魔剣「雪月花」を携え、地面に刃を突き刺した瞬間に周囲一帯に冷気を迸らせ、兵士達の身体を氷結化させていく。一時期は彼女の元を離れた七大魔剣の一角だが、バルトロス王国の実権をイレアビトからナオが取り戻したときに回収され、再びシズネの元に戻って来た。
シズネ本人はイレアビトに返却した「雪月花」を自分が手にする事に躊躇したが、彼女程の力量の剣士になると扱う剣も一級品でなければ実力を出し切る事は出来ず、何時までもレナの「反鏡剣」を借り受けるわけにはいかないのでシズネの元に「雪月花」が戻って来た。
雪月花の真の能力は斬撃に冷気を付与させるため、シズネが刃で切りつけた箇所は氷結化を引き起こす。仮に地面に刃を突き刺した場合でも能力は発動し、刃から迸る冷気によって周囲一帯の地面は影響を受ける。兵士達の足元から冷気が迸るだけではなく、その冷気によって肉体は凍り付く。
「さ、寒い……身体が凍える!?」
「な、何が起きているんだ……!!」
「落ち着け!!取り乱すな、相手はたった数人だぞ!!」
「そ、そう言われても……」
数は圧倒的に北聖将軍の方が有利とはいえ、彼等が相対する「剣聖」は普通の人間ではなく、その実力は一騎当千と言っても過言ではない。剣聖の中で若手で未熟であるジャンヌでさえもその繰り出される斬撃は六聖将のギンタロウにも匹敵し、次々と兵士達を蹴散らす。
「はああっ!!」
「この女……うわぁっ!?」
「だ、駄目だ!!強すぎる!?本当に人間なのかこいつら!?」
「俺は獣人族だ!!」
「私の血の半分人魚族よ!!」
兵士は数人がかりで飛び掛かって止めようとしたが、逆にジャンヌの一撃によって吹き飛ばされ、ロウガとシズネも彼女に負けじと兵士達を次々と切りかかる。その様子を確認したハシラは歯を食いしばり、たった数人の敵に自分の軍隊がここまで追い詰められるという現状に怒りを抱く。
(伏兵まで用意していたか……しかも相当の手練れ、恐らくは冒険者の中でも上位陣をここに配置していたか。だが、いくら強かろうと体力には限界が存在するはずだ!!)
剣聖の強さを目の当たりにしながらもハシラは冷静に状況を理解し、彼等がいくら強くとも体力に限界を迎えれば対処出来る相手だと判断し、撤退を中断して兵士達に攻撃を仕掛けるように命じた。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。