678 / 2,090
外伝 ~ヨツバ王国編~
そして彼女は……
しおりを挟む
『近い将来、といっても10年後か20年後かは分からないけれど……私はバルトロス王国と戦う事になるわ。その前に1人でも多くの味方を付けたいの』
『バルトロス王国を……何故、この国はお前達を快く受け入れているように見えたけど?』
『居心地は正直に言えば悪くはないわ。だけど、この国は既に裏から支配されようとしている。そしてこの国を支配しようとしている存在は非常に厄介な相手なのよ』
『訳が分からない。お前は何を話している?』
『まあ、分かりやすく言えば私は貴女の剣の腕を買っているのよ。その腕をヨツバ王国のためではなく、私のためにも使って欲しい』
『……ハヅキ家の血筋のお前のために私が?』
マリアの提案に最初はハヤテは対抗心を抱き、どうして自分が嫌っているハヅキ家の者のために剣を振るわなければならないのかと反抗しようとしたが、彼女の反応を予測していた様にマリアは言葉を付け加える。
『勿論、貴女がハヅキ家に対して良い印象を抱いているないのは知っているわ。だけど、私達はもうハヅキ家から追放された身よ』
『その割にはお前達の母親、ハヅキは目を掛けているだろう。アイラはともかく、お前の方は定期的に連絡を取っているのは知っているぞ』
『そうね、私は姉さん程はあの人の事を恨んでいるわけではない。いえ、きっと姉さんも本当は母と和解したいと思っているわ。でも、私達はハヅキ家に戻るつもりはない。やっと手に入れた居場所を手放すつもりはないの』
『居場所……?』
『だけど、この国に残るとしても私達はいずれ国を揺るがす大きな脅威と戦う必要があるの。そのためには貴女の力も必要になるわ』
『…………』
ハヤテはマリアが何を語っているのか分からなかったが、これまでの観察からアイラはともかくマリアはハヅキ家との繋がりを保ち、いずれはハヅキ家に戻るつもりではないのかと考えていた。しかし、マリアはハヅキ家に戻るつもりはないという言葉には強い意志を感じられ、同時に彼女が脅威と呼ぶ存在に興味を抱く。
『お前が脅威を感じている相手は誰だ?』
『旧帝国……という組織は知っているかしら?かつてバルトロス王国が建国されるまえに存在した帝国の末裔が作り出した組織よ』
『名前だけはよく耳にする……まさか?』
『そう、私がいずれ戦う事になるのは旧帝国の人間達よ。彼等は王国を裏から支配し、帝国の再建を狙っている。そんな事になれば私達を受け容れてくれたこの王国は滅びてしまうわ。それを阻止するため、私はどうしても権力を手に入れなければならない。だけど、ただの一冒険者として活動していてもそれは敵わない事は分かったわ。だから私は冒険者ギルドを作り出してより優秀な人材を集め、旧帝国の野望を阻止する』
『……壮大な計画だな、だから手始めに私を招きたいというのか?』
『貴方も現状の生活には不満があるのでしょう?それなら今後は私を監視する事も兼ねて冒険者の一員として傍に仕えるふりだけでもしておけばいいわ。姉さんの方には既に別の森人族の監視役を送り込む準備は整えているのでしょう?』
『……そこまで見通していたのか』
最近になってアイラとマリアが別行動を頻繁に行う様になった事からハヤテだけでは監視が難しくなり、彼女はヨツバ王国に新しい密偵を送り込むように頼んだ。その結果、近いうちにアイラの監視役としてミドリ家に所縁のある優秀な騎士が送られてくる事が決まっていた。
どうしてマリアがその情報を掴んでいたのかは気になるところだが、この頃から既にマリアは独自の人脈を築き、冒険者活動以外にも色々な仕事を行っていた。どうやらヨツバ王国内にもマリアを支持する者も存在するらしく、ハヤテはマリアの手腕に恐れさえ抱く。
『貴女が私に協力するからといって、それがハヅキ家に従うというわけではないわ。あくまでも貴女が私に従うのは任務のためだと考えればいいわ』
『…………』
『このまま私達の監視を続けるというつもりなら別に無理にとは言わないわ……だけど、これから私達の監視を続ける事は難しくなるのは間違いないわね。姉さんは既に王国の人間に気に入られているし、私も冒険者ギルドを設立したら部外者の貴女が私を監視し続けるのは不可能よ』
『……なるほど、気に喰わないけど確かにその通りだ』
マリアの言い分にハヤテは悔し気に答え、このまま二人を見張り続ける事は難しい事は分かり切っていた。それにマリアと話してみて分かったが、彼女はハヤテが抱いていたハヅキ家の印象とは違う事に気付く。ハヅキ家の者はミドリ家の森人族を勝手に見下していると思っていたが、マリアはハヤテの事を高く評価し、実際に自ら出向いて交渉を持ち掛けた時点でマリアはハヤテを無視できない存在と捉えていた。
『貴女は私の監視を続けたい、私は貴女の力を借りたい。利害は一致しているわね』
『私を良いように利用するつもりじゃないのか?』
『そうね、もしも貴女が剣聖の称号を持つ剣士でなければ気にも留めなかったかもしれないわ。だけど、私が貴女を利用するのなら貴女も私の事を利用すればいいわ。私の権力がこの国で大きくなればなるほど、ヨツバ王国にとって私という存在は非常に扱いにくい存在へと変わる。いずれ私はバルトロス王国だけではなく、ヨツバ王国にも影響力を与える存在になれば貴女の任を解いて元の国に戻してあげる事も出来るわ』
『そんな事が出来るはずが……』
『ない、と言い切れるのかしら?貴女は私の事を監視し続けていたのなら知っているでしょう。私は欲しい物があればどんな手を使っても手に入れるわ』
ハヤテはマリアの言葉に否定する事が出来ず、これまでの監視でマリアの能力を知り尽くしていたハヤテはマリアならば本当にバルトロス王国だけではなく、ヨツバ王国にも影響力を与える事が出来る程に大きな「権力」を手に入れられる存在になるのではないかと思った。
――この日、ハヤテは初めてマリアという存在をただの「護衛対象」や「ハヅキ家の世継ぎ」としてではなく、自分の剣を預ける事が出来るかもしれない相手として接した。彼女はマリアの提案を受け入れ、冒険者ギルドの「氷雨」の初めての冒険者として迎え入れられる。
同時期にマリアが声を掛けていた数人の人材と共にハヤテは氷雨の創設者の一人となり、その後は冒険者活動を行う傍ら、マリアの監視役として彼女の傍に仕えた。表面上はマリアに従うような振る舞いを行いながらもヨツバ王国への報告を行い、あくまでも利害が一致しただけの協力関係と考え込み、決して彼女に対して心を許すつもりはなかった。
だが、冒険者活動を何年も続けていく内にあれほど不便な土地だと感じていた王国の領地も、何時の間にか居心地が良いように感じられる程にハヤテは馴染んでいた。氷雨の先輩冒険者として後輩の冒険者達と接する事も多くなり、剣士や騎士の職業の人間には剣の指導を行う事も増えた。この頃からハヤテの元にシュンが訪れるようになり、更にロウガやジャンヌといった剣聖の称号を持つ人間も集まり始める。
最初の頃はお互いを利用する関係として割り切っていたハヤテとマリアだったが、共に行動を過ごすうちにお互いの事を信用する関係を築き、ただの監視役と護衛対象という関係ではいられなくなった。何時の間にかハヤテはマリアの事を「ハヅキ家」の者とは見なくなり、本当に彼女に対して忠誠心に近い感情を抱く。
だが、マリアが闘技祭の直後に姿を消し、そしてハヤテの元にヨツバ王国へ帰還する命令が届いた頃から二人の関係は大きく狂ってしまう。
『バルトロス王国を……何故、この国はお前達を快く受け入れているように見えたけど?』
『居心地は正直に言えば悪くはないわ。だけど、この国は既に裏から支配されようとしている。そしてこの国を支配しようとしている存在は非常に厄介な相手なのよ』
『訳が分からない。お前は何を話している?』
『まあ、分かりやすく言えば私は貴女の剣の腕を買っているのよ。その腕をヨツバ王国のためではなく、私のためにも使って欲しい』
『……ハヅキ家の血筋のお前のために私が?』
マリアの提案に最初はハヤテは対抗心を抱き、どうして自分が嫌っているハヅキ家の者のために剣を振るわなければならないのかと反抗しようとしたが、彼女の反応を予測していた様にマリアは言葉を付け加える。
『勿論、貴女がハヅキ家に対して良い印象を抱いているないのは知っているわ。だけど、私達はもうハヅキ家から追放された身よ』
『その割にはお前達の母親、ハヅキは目を掛けているだろう。アイラはともかく、お前の方は定期的に連絡を取っているのは知っているぞ』
『そうね、私は姉さん程はあの人の事を恨んでいるわけではない。いえ、きっと姉さんも本当は母と和解したいと思っているわ。でも、私達はハヅキ家に戻るつもりはない。やっと手に入れた居場所を手放すつもりはないの』
『居場所……?』
『だけど、この国に残るとしても私達はいずれ国を揺るがす大きな脅威と戦う必要があるの。そのためには貴女の力も必要になるわ』
『…………』
ハヤテはマリアが何を語っているのか分からなかったが、これまでの観察からアイラはともかくマリアはハヅキ家との繋がりを保ち、いずれはハヅキ家に戻るつもりではないのかと考えていた。しかし、マリアはハヅキ家に戻るつもりはないという言葉には強い意志を感じられ、同時に彼女が脅威と呼ぶ存在に興味を抱く。
『お前が脅威を感じている相手は誰だ?』
『旧帝国……という組織は知っているかしら?かつてバルトロス王国が建国されるまえに存在した帝国の末裔が作り出した組織よ』
『名前だけはよく耳にする……まさか?』
『そう、私がいずれ戦う事になるのは旧帝国の人間達よ。彼等は王国を裏から支配し、帝国の再建を狙っている。そんな事になれば私達を受け容れてくれたこの王国は滅びてしまうわ。それを阻止するため、私はどうしても権力を手に入れなければならない。だけど、ただの一冒険者として活動していてもそれは敵わない事は分かったわ。だから私は冒険者ギルドを作り出してより優秀な人材を集め、旧帝国の野望を阻止する』
『……壮大な計画だな、だから手始めに私を招きたいというのか?』
『貴方も現状の生活には不満があるのでしょう?それなら今後は私を監視する事も兼ねて冒険者の一員として傍に仕えるふりだけでもしておけばいいわ。姉さんの方には既に別の森人族の監視役を送り込む準備は整えているのでしょう?』
『……そこまで見通していたのか』
最近になってアイラとマリアが別行動を頻繁に行う様になった事からハヤテだけでは監視が難しくなり、彼女はヨツバ王国に新しい密偵を送り込むように頼んだ。その結果、近いうちにアイラの監視役としてミドリ家に所縁のある優秀な騎士が送られてくる事が決まっていた。
どうしてマリアがその情報を掴んでいたのかは気になるところだが、この頃から既にマリアは独自の人脈を築き、冒険者活動以外にも色々な仕事を行っていた。どうやらヨツバ王国内にもマリアを支持する者も存在するらしく、ハヤテはマリアの手腕に恐れさえ抱く。
『貴女が私に協力するからといって、それがハヅキ家に従うというわけではないわ。あくまでも貴女が私に従うのは任務のためだと考えればいいわ』
『…………』
『このまま私達の監視を続けるというつもりなら別に無理にとは言わないわ……だけど、これから私達の監視を続ける事は難しくなるのは間違いないわね。姉さんは既に王国の人間に気に入られているし、私も冒険者ギルドを設立したら部外者の貴女が私を監視し続けるのは不可能よ』
『……なるほど、気に喰わないけど確かにその通りだ』
マリアの言い分にハヤテは悔し気に答え、このまま二人を見張り続ける事は難しい事は分かり切っていた。それにマリアと話してみて分かったが、彼女はハヤテが抱いていたハヅキ家の印象とは違う事に気付く。ハヅキ家の者はミドリ家の森人族を勝手に見下していると思っていたが、マリアはハヤテの事を高く評価し、実際に自ら出向いて交渉を持ち掛けた時点でマリアはハヤテを無視できない存在と捉えていた。
『貴女は私の監視を続けたい、私は貴女の力を借りたい。利害は一致しているわね』
『私を良いように利用するつもりじゃないのか?』
『そうね、もしも貴女が剣聖の称号を持つ剣士でなければ気にも留めなかったかもしれないわ。だけど、私が貴女を利用するのなら貴女も私の事を利用すればいいわ。私の権力がこの国で大きくなればなるほど、ヨツバ王国にとって私という存在は非常に扱いにくい存在へと変わる。いずれ私はバルトロス王国だけではなく、ヨツバ王国にも影響力を与える存在になれば貴女の任を解いて元の国に戻してあげる事も出来るわ』
『そんな事が出来るはずが……』
『ない、と言い切れるのかしら?貴女は私の事を監視し続けていたのなら知っているでしょう。私は欲しい物があればどんな手を使っても手に入れるわ』
ハヤテはマリアの言葉に否定する事が出来ず、これまでの監視でマリアの能力を知り尽くしていたハヤテはマリアならば本当にバルトロス王国だけではなく、ヨツバ王国にも影響力を与える事が出来る程に大きな「権力」を手に入れられる存在になるのではないかと思った。
――この日、ハヤテは初めてマリアという存在をただの「護衛対象」や「ハヅキ家の世継ぎ」としてではなく、自分の剣を預ける事が出来るかもしれない相手として接した。彼女はマリアの提案を受け入れ、冒険者ギルドの「氷雨」の初めての冒険者として迎え入れられる。
同時期にマリアが声を掛けていた数人の人材と共にハヤテは氷雨の創設者の一人となり、その後は冒険者活動を行う傍ら、マリアの監視役として彼女の傍に仕えた。表面上はマリアに従うような振る舞いを行いながらもヨツバ王国への報告を行い、あくまでも利害が一致しただけの協力関係と考え込み、決して彼女に対して心を許すつもりはなかった。
だが、冒険者活動を何年も続けていく内にあれほど不便な土地だと感じていた王国の領地も、何時の間にか居心地が良いように感じられる程にハヤテは馴染んでいた。氷雨の先輩冒険者として後輩の冒険者達と接する事も多くなり、剣士や騎士の職業の人間には剣の指導を行う事も増えた。この頃からハヤテの元にシュンが訪れるようになり、更にロウガやジャンヌといった剣聖の称号を持つ人間も集まり始める。
最初の頃はお互いを利用する関係として割り切っていたハヤテとマリアだったが、共に行動を過ごすうちにお互いの事を信用する関係を築き、ただの監視役と護衛対象という関係ではいられなくなった。何時の間にかハヤテはマリアの事を「ハヅキ家」の者とは見なくなり、本当に彼女に対して忠誠心に近い感情を抱く。
だが、マリアが闘技祭の直後に姿を消し、そしてハヤテの元にヨツバ王国へ帰還する命令が届いた頃から二人の関係は大きく狂ってしまう。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
Re:Monster(リモンスター)――怪物転生鬼――
金斬 児狐
ファンタジー
ある日、優秀だけど肝心な所が抜けている主人公は同僚と飲みに行った。酔っぱらった同僚を仕方無く家に運び、自分は飲みたらない酒を買い求めに行ったその帰り道、街灯の下に静かに佇む妹的存在兼ストーカーな少女と出逢い、そして、満月の夜に主人公は殺される事となった。どうしようもないバッド・エンドだ。
しかしこの話はそこから始まりを告げる。殺された主人公がなんと、ゴブリンに転生してしまったのだ。普通ならパニックになる所だろうがしかし切り替えが非常に早い主人公はそれでも生きていく事を決意。そして何故か持ち越してしまった能力と知識を駆使し、弱肉強食な世界で力強く生きていくのであった。
しかし彼はまだ知らない。全てはとある存在によって監視されているという事を……。
◆ ◆ ◆
今回は召喚から転生モノに挑戦。普通とはちょっと違った物語を目指します。主人公の能力は基本チート性能ですが、前作程では無いと思われます。
あと日記帳風? で気楽に書かせてもらうので、説明不足な所も多々あるでしょうが納得して下さい。
不定期更新、更新遅進です。
話数は少ないですが、その割には文量が多いので暇なら読んでやって下さい。
※ダイジェ禁止に伴いなろうでは本編を削除し、外伝を掲載しています。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。