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外伝 ~ヨツバ王国編~
ヨツバ王国の戦力
「そもそもハヤテはどうしてカレハに従うの?本当にカレハに忠誠を誓っていないのなら叔母様を救い出したり、もしくはカレハを人質にすればいいのに……」
「そんな簡単な話じゃないんですよ。月光樹の影響のせいで王都の情報に関しては私も完全には把握してませんけど、どうやらカレハはマリアを厳重に監視しているようですね。キラウに関してもハヤテは見張り役を言いつけられていますが、実際の所はキラウの監視を任せられているのはクレナイのようです」
「クレナイというと、確か六聖将の……」
「そうです。六聖将筆頭にしてヨツバ王国の中で最強を誇る騎士です。実力は私の見立てではミドルやゴウライに匹敵します」
「化物じゃんっ!!」
あのミドルとゴウライと同等の実力者という事は単独で竜種級の魔物を討伐出来る実力者といっても過言ではなく、もしも戦う事になったら今のレナでも勝てるかは分からないという。
「レナさんも気をつけて下さいね、クレナイと戦う事になったら出来ればシズネさんや剣聖級の人達と一緒に挑んでください。ミドルの時のように一騎打ちで勝てる保証はありませんからね」
「そんなに凄いの?」
「凄いもなにも、現時点でヨツバ王国内でクレナイに勝る騎士は存在しません。それにクレナイはあのアカイの父親ですからね、当然ですけどアカイが扱えた技術は全てクレナイも扱えます」
「あの嵐鎧とかいう魔鎧術も?」
「当然です。それに厄介なのはクレナイ以外にも存在しますよ。ミドリ家の当主にしてハヤテの姉に当たるツバサです」
「ツバサか……エリナの話だと良い人そうだけど、その人も強いの?」
ハヤテの姉であるツバサはミドリ家の当主を務める一方、六聖将の「防護将」も任され、指導者としても優れている事でエリナを含めて大勢の騎士から信頼を得ている。彼女のミドリ家とハヅキ家はヨツバ王国の三大貴族として称され、両家は友好的な関係を築いていたらしい。
「防護将のツバサは将軍を務める一方でミドリ家の当主として多くの騎士達の指導を任されています。ハヅキ家の当主だったアイラ・ハヅキとは良好的な関係を築いていました。共に王都を守護するクレナイとも100年以上の付き合いなのでお互いの事は信頼しています」
「そのツバサという人はエリナによれば話せば分かる人だとか言っていたけど、どうにか味方に引き込めないかな?」
「難しいですね。カレハも二人が自分の傍を離れないように常に目を光らせていますし、それに立場上は二人とも王都を守護する存在ですので連絡を取るために人を送り込んでも侵入者と判断して拘束するでしょう」
「くそっ……もう、面倒だから大々的にティナが戻って来た事を宣伝して王都へ向かわないの?」
「それは止めた方が良いですよ。ティナだけが戻って来たとしても他の王族の方々が石像のままだと色々と面倒ですからね。仮に真実を話したとしてもカレハが黒幕である明確な証拠がない以上は人々もティナの言葉を信じられないでしょうし……」
ティナが大々的に帰還した事をヨツバ王国の民衆に広めたとしても、彼女だけが戻って来た理由も同時に話さなければならず、そうなるとキラウによって他の王族が石像化された事を話さなければならない。しかし、王族を石像にしたキラウをカレハが匿っているという証拠がなければ彼女を追い詰める事は難しい。
カレハは国王の代行を務める一方、彼女には過去に王位継承権を剥奪されたという過去がある。一方でティナは正式な王位継承者ではあるが、カレハと違って残念ながら今の彼女には国を治める器があるとは言い難い。実際に国王の代行としてカレハは今現在は勤めを果たしており、評判も悪くはない。しかも六聖将の一角である南聖将のレイビは彼女を支持していた。
今の段階でティナが帰国している事を明かしてカレハに国王の代行の座を委ねたとしても、反対する者達も現れるのは間違いなく、しかも普段のティナを知っている者ほどに彼女が国王の器ではないと知られている。ティナは民衆からも人気は高いが、年齢的にも精神的にもまだ幼い彼女では政治は期待出来ない。
「一番手っ取り早い方法はキラウを見つけ出して石像化された人たちを解除させ、デブリ国王に復権してもらう事です。そのためには王都へ向かう必要がありますが、今のレナさん達の戦力では厳しいですね」
「こっそり忍び込んで捕まえる事は出来ない、か」
「無理ですね。王都を守護するのは最強と最高の称号を持つ六聖将の2人、それに内心で不満を抱いているとはいえ、剣聖のハヤテも存在します。しかもフェンリルと赤獣を従えている南聖将のレイビが東聖将の領地へ侵略を企んでいる今の時期に王都へ向かう事はお勧め出来ません」
「なら、どうすればいい?何かいい知恵はないの軍師さん?」
「ふっふっふっ……安心してください、既に私に策があります。その名も、レイビ討伐大作戦です!!」
何処からともなく三国志の有名な軍師のように扇を取り出したアイリスはレナの目の前に巨大なホワイトボードを用意すると、まずは東聖将と南聖将の領地を記した地図を示す。
「そんな簡単な話じゃないんですよ。月光樹の影響のせいで王都の情報に関しては私も完全には把握してませんけど、どうやらカレハはマリアを厳重に監視しているようですね。キラウに関してもハヤテは見張り役を言いつけられていますが、実際の所はキラウの監視を任せられているのはクレナイのようです」
「クレナイというと、確か六聖将の……」
「そうです。六聖将筆頭にしてヨツバ王国の中で最強を誇る騎士です。実力は私の見立てではミドルやゴウライに匹敵します」
「化物じゃんっ!!」
あのミドルとゴウライと同等の実力者という事は単独で竜種級の魔物を討伐出来る実力者といっても過言ではなく、もしも戦う事になったら今のレナでも勝てるかは分からないという。
「レナさんも気をつけて下さいね、クレナイと戦う事になったら出来ればシズネさんや剣聖級の人達と一緒に挑んでください。ミドルの時のように一騎打ちで勝てる保証はありませんからね」
「そんなに凄いの?」
「凄いもなにも、現時点でヨツバ王国内でクレナイに勝る騎士は存在しません。それにクレナイはあのアカイの父親ですからね、当然ですけどアカイが扱えた技術は全てクレナイも扱えます」
「あの嵐鎧とかいう魔鎧術も?」
「当然です。それに厄介なのはクレナイ以外にも存在しますよ。ミドリ家の当主にしてハヤテの姉に当たるツバサです」
「ツバサか……エリナの話だと良い人そうだけど、その人も強いの?」
ハヤテの姉であるツバサはミドリ家の当主を務める一方、六聖将の「防護将」も任され、指導者としても優れている事でエリナを含めて大勢の騎士から信頼を得ている。彼女のミドリ家とハヅキ家はヨツバ王国の三大貴族として称され、両家は友好的な関係を築いていたらしい。
「防護将のツバサは将軍を務める一方でミドリ家の当主として多くの騎士達の指導を任されています。ハヅキ家の当主だったアイラ・ハヅキとは良好的な関係を築いていました。共に王都を守護するクレナイとも100年以上の付き合いなのでお互いの事は信頼しています」
「そのツバサという人はエリナによれば話せば分かる人だとか言っていたけど、どうにか味方に引き込めないかな?」
「難しいですね。カレハも二人が自分の傍を離れないように常に目を光らせていますし、それに立場上は二人とも王都を守護する存在ですので連絡を取るために人を送り込んでも侵入者と判断して拘束するでしょう」
「くそっ……もう、面倒だから大々的にティナが戻って来た事を宣伝して王都へ向かわないの?」
「それは止めた方が良いですよ。ティナだけが戻って来たとしても他の王族の方々が石像のままだと色々と面倒ですからね。仮に真実を話したとしてもカレハが黒幕である明確な証拠がない以上は人々もティナの言葉を信じられないでしょうし……」
ティナが大々的に帰還した事をヨツバ王国の民衆に広めたとしても、彼女だけが戻って来た理由も同時に話さなければならず、そうなるとキラウによって他の王族が石像化された事を話さなければならない。しかし、王族を石像にしたキラウをカレハが匿っているという証拠がなければ彼女を追い詰める事は難しい。
カレハは国王の代行を務める一方、彼女には過去に王位継承権を剥奪されたという過去がある。一方でティナは正式な王位継承者ではあるが、カレハと違って残念ながら今の彼女には国を治める器があるとは言い難い。実際に国王の代行としてカレハは今現在は勤めを果たしており、評判も悪くはない。しかも六聖将の一角である南聖将のレイビは彼女を支持していた。
今の段階でティナが帰国している事を明かしてカレハに国王の代行の座を委ねたとしても、反対する者達も現れるのは間違いなく、しかも普段のティナを知っている者ほどに彼女が国王の器ではないと知られている。ティナは民衆からも人気は高いが、年齢的にも精神的にもまだ幼い彼女では政治は期待出来ない。
「一番手っ取り早い方法はキラウを見つけ出して石像化された人たちを解除させ、デブリ国王に復権してもらう事です。そのためには王都へ向かう必要がありますが、今のレナさん達の戦力では厳しいですね」
「こっそり忍び込んで捕まえる事は出来ない、か」
「無理ですね。王都を守護するのは最強と最高の称号を持つ六聖将の2人、それに内心で不満を抱いているとはいえ、剣聖のハヤテも存在します。しかもフェンリルと赤獣を従えている南聖将のレイビが東聖将の領地へ侵略を企んでいる今の時期に王都へ向かう事はお勧め出来ません」
「なら、どうすればいい?何かいい知恵はないの軍師さん?」
「ふっふっふっ……安心してください、既に私に策があります。その名も、レイビ討伐大作戦です!!」
何処からともなく三国志の有名な軍師のように扇を取り出したアイリスはレナの目の前に巨大なホワイトボードを用意すると、まずは東聖将と南聖将の領地を記した地図を示す。
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