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外伝 ~ヨツバ王国編~
レイビ討伐大作戦
「まずはこれがアトラス大森林の大まかな地図です。見ての通り、南方の領地を守護しているレイビの方が東聖将の領地より大きいのは分かりますね?」
「本当だ。確かに結構差があるね」
「レイビが領地の管理が自分の兵士達だけで出来なかったのはこの広大な領地が原因なんです。ですが、現在は赤獣を従える事で他の将軍の兵士を借りずに統治しています」
「ギンタロウさんが貸していた500人の兵士は?人質として捉えられているんでしょ?」
ホワイトボードに書き込まれた地図を確認しながらレナはギンタロウの配下の兵士達の居場所を尋ねると、アイリスは南聖将の領地の右端にマジックペンで円を描く。
「レイビに拘束された兵士達はこの場所に捕まっています。彼等は森人族の兵士なのでレイビも殺すような真似はせず、後々に自分に従えさせようと考えて現在は隔離されています」
「けど、500人の兵士でしょ?それだけの兵士を隔離するのなんて難しくないの?」
「その点もちゃんと考えられています。実はこの場所には採掘場が存在します。兵士達は隔離されているわけではなく、この採掘場で強制的に働かされて魔石の原石を掘り起こしているんです」
「採掘場?」
「アトラス大森林にもいくつかの鉱山が存在するんですが、レイビが管理している鉱山では良質な土属性の魔石が取れるんですよ。土属性の魔石は細かく砕いて肥料にすると農作物が育ちやすいですからね。大勢の魔物を従えているレイビにとっては魔物の餌を用意するために常日頃から農作業も行っているんですよ。人間よりも食事代が掛かる魔物達の世話するのも大変ですからね」
アトラス大森林にも鉱山が存在する事にレナは驚いたが、ギンタロウの配下の兵士達が無事である事を聞いて安心する。だが、採掘場で働かされている兵士達を救出するとなると色々と面倒な事になりそうだと感じていた。
「500人の兵士を見張っているとなると、相当な数の兵士も見張りに立たされているんじゃないの?」
「いえ、レイビは採掘場には20人程度の見張りしか用意してません」
「え!?少なくない!?500人を20人で見張るなんて……」
「20人といっても普通の森人族じゃないですよ。見張っているのはレイビの配下の魔物使いが使役している魔人族です」
アイリスによると500人という兵士を見張らせているのは、レイビの配下の中でも精鋭の魔物使いの職業の兵士が使役した20体の魔人族らしく、採掘場で兵士達を馬車馬のように働かせているという。
「この20体の魔人族はレイビの戦力の中でも精鋭と呼ぶに相応しい面子です。名前は「人虎」と呼ばれ、外見は虎と人間が合わさったような姿をしています」
「た、タイガーマ〇ク!?」
「いえ、違いますから!!というか、ネタが古い!!」
「要するに虎男みたいな感じか……けど、そいつらは獣人族とは違うの?」
「獣人族は主に人間に獣の特徴を付け加えたような存在ですからね。ですが、人虎の場合は逆で動物に人間の特徴を付け加えた感じです。分かりやすく言えば人間に獣耳や尻尾を生やしたのが獣人、動物に人間のような手足や二足歩行になったのが魔人族です」
「なるほど」
人虎というのはあまり聞き慣れない名前だが、アイリスによれば危険度はミノタウロスやサイクロプスにも匹敵するらしく、しかも知能が高いので人語を完璧に理解できるという。
「人虎は人間の言葉を理解できるだけではなく、力も強くて足も速いんです。赤毛熊程度の相手なら首をへし折るぐらいの膂力はありますから油断しない方がいいですよ」
「うえっ……」
「しかも採掘場の人虎は野生の種と違って武術も身に着けています。野生の種と違って幼少の頃から鍛え上げられた人虎ですから強いですよ。少なくとも500人の兵士でさえも反抗出来ない程の力を持ってますからね」
「面倒な相手だな……けど、他に見張りはいないの?」
「人虎を操っている魔物使いの兵士は居ますが、彼等を倒して人虎の契約紋を解除した所で状況は変わりません。人虎は自分の意思でレイビに従っているので使役者がいなくなった所で役目を放棄するような輩はいません」
「あらら……」
500人の兵士の救出のためには20体の人虎を倒す必要が必須条件らしく、この強敵を倒さない限りはレイビに勝てないといっても過言ではない。ギンタロウが500人の配下の兵士を人質に取られている以上はレイビに対して攻撃を仕掛ける事は出来ず、この状況下でレイビの軍勢が領地へ攻め込まれた場合はギンタロウは抵抗出来ない。
早急に人質にされている兵士達を救出しなければならないが、問題なのはどのような手段で500人の兵士を無事に救助するのかであり、まずはどのような手段で南方の領地に侵入して兵士達が叩かされている採掘場に忍び込むのかが重要だった――
「本当だ。確かに結構差があるね」
「レイビが領地の管理が自分の兵士達だけで出来なかったのはこの広大な領地が原因なんです。ですが、現在は赤獣を従える事で他の将軍の兵士を借りずに統治しています」
「ギンタロウさんが貸していた500人の兵士は?人質として捉えられているんでしょ?」
ホワイトボードに書き込まれた地図を確認しながらレナはギンタロウの配下の兵士達の居場所を尋ねると、アイリスは南聖将の領地の右端にマジックペンで円を描く。
「レイビに拘束された兵士達はこの場所に捕まっています。彼等は森人族の兵士なのでレイビも殺すような真似はせず、後々に自分に従えさせようと考えて現在は隔離されています」
「けど、500人の兵士でしょ?それだけの兵士を隔離するのなんて難しくないの?」
「その点もちゃんと考えられています。実はこの場所には採掘場が存在します。兵士達は隔離されているわけではなく、この採掘場で強制的に働かされて魔石の原石を掘り起こしているんです」
「採掘場?」
「アトラス大森林にもいくつかの鉱山が存在するんですが、レイビが管理している鉱山では良質な土属性の魔石が取れるんですよ。土属性の魔石は細かく砕いて肥料にすると農作物が育ちやすいですからね。大勢の魔物を従えているレイビにとっては魔物の餌を用意するために常日頃から農作業も行っているんですよ。人間よりも食事代が掛かる魔物達の世話するのも大変ですからね」
アトラス大森林にも鉱山が存在する事にレナは驚いたが、ギンタロウの配下の兵士達が無事である事を聞いて安心する。だが、採掘場で働かされている兵士達を救出するとなると色々と面倒な事になりそうだと感じていた。
「500人の兵士を見張っているとなると、相当な数の兵士も見張りに立たされているんじゃないの?」
「いえ、レイビは採掘場には20人程度の見張りしか用意してません」
「え!?少なくない!?500人を20人で見張るなんて……」
「20人といっても普通の森人族じゃないですよ。見張っているのはレイビの配下の魔物使いが使役している魔人族です」
アイリスによると500人という兵士を見張らせているのは、レイビの配下の中でも精鋭の魔物使いの職業の兵士が使役した20体の魔人族らしく、採掘場で兵士達を馬車馬のように働かせているという。
「この20体の魔人族はレイビの戦力の中でも精鋭と呼ぶに相応しい面子です。名前は「人虎」と呼ばれ、外見は虎と人間が合わさったような姿をしています」
「た、タイガーマ〇ク!?」
「いえ、違いますから!!というか、ネタが古い!!」
「要するに虎男みたいな感じか……けど、そいつらは獣人族とは違うの?」
「獣人族は主に人間に獣の特徴を付け加えたような存在ですからね。ですが、人虎の場合は逆で動物に人間の特徴を付け加えた感じです。分かりやすく言えば人間に獣耳や尻尾を生やしたのが獣人、動物に人間のような手足や二足歩行になったのが魔人族です」
「なるほど」
人虎というのはあまり聞き慣れない名前だが、アイリスによれば危険度はミノタウロスやサイクロプスにも匹敵するらしく、しかも知能が高いので人語を完璧に理解できるという。
「人虎は人間の言葉を理解できるだけではなく、力も強くて足も速いんです。赤毛熊程度の相手なら首をへし折るぐらいの膂力はありますから油断しない方がいいですよ」
「うえっ……」
「しかも採掘場の人虎は野生の種と違って武術も身に着けています。野生の種と違って幼少の頃から鍛え上げられた人虎ですから強いですよ。少なくとも500人の兵士でさえも反抗出来ない程の力を持ってますからね」
「面倒な相手だな……けど、他に見張りはいないの?」
「人虎を操っている魔物使いの兵士は居ますが、彼等を倒して人虎の契約紋を解除した所で状況は変わりません。人虎は自分の意思でレイビに従っているので使役者がいなくなった所で役目を放棄するような輩はいません」
「あらら……」
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早急に人質にされている兵士達を救出しなければならないが、問題なのはどのような手段で500人の兵士を無事に救助するのかであり、まずはどのような手段で南方の領地に侵入して兵士達が叩かされている採掘場に忍び込むのかが重要だった――
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