705 / 2,093
外伝 ~ヨツバ王国編~
剣鬼復活!!
「ちょ、ティナ様!?それは万が一のために常に身に着けておくように言われていた薬じゃ……!?」
「その万が一がきっと今だよ!!レナたん、これを飲んで!!」
「んぐぅっ……!?ぶはぁっ!?」
意識を失いかけているレナに対してティナは小瓶の中身を飲ませようとしたが、口に含んだ瞬間にレナはせき込んでしまい、飲み干す事が出来なかった。その様子を見たカゲマルが声を掛ける。
「その薬が本物かどうかは知らんが、飲ませるのならば口移しだ!!口移しで無理やり飲ませろ!!」
『口移し!?』
「ちょ、何してんだよお前等!?こっちが敵から視線を逸らすなって!!」
口移しという単語に複数人の女子が反応を示し、最初に回復瓶を持っていたティナが照れ臭そうに自分の口元に小瓶を近づけようとした。
「し、仕方ないよね……緊急事態だもんね。男の子とキスするなんて初めてだけど……私、頑張るよ!!」
「……それは駄目、私がやる」
「ティナ様、それはずるいっす!!」
「待ちなさい!!口移しなら私が……」
「いえ、私が!!」
「ぼ、僕も……」
「ミナ!?」
口移しでレナに薬を飲ませるという方法にティナだけではなく、コトミン、エリナ、シズネ、ジャンヌ、おまけにミナも反応する。一体誰が薬を飲ませるかで争いが始まろうとした時、レナの傍に控えていたスラミンが飛び出してティナから薬瓶を奪う。
「ぷるんっ!!」
『あっ!?』
「スラミン!?」
スラミンは薬瓶を口に含むと、そのまま全てを一気に飲み干し、全体の体色が青色から濃い緑色へと変化を果たす。そして口元を開くとレナの身体に向けて大量の水分を放出した。
「ぷるっしゃあああっ!!」
「ぶはぁっ!?」
『レナ!?』
大量の緑色の液体を見に浴びたレナは岩から転がり落ちてしまい、慌てて他の物が助けだそうとしたが、先に赤獣の1体がレナに目掛けて飛び掛かる。
「ガアアアッ!!」
「いかん!!」
「させないでござる!!」
赤獣のコボルトがレナに攻撃を仕掛ける前にロウガとハンゾウが動き、コボルトを仕留めようとしたが、二人よりも先にコボルトの顔面を掴む存在が居た。
「おらぁっ!!」
「ギャウンッ!?」
「れ、レナさん!?」
地面に倒れていたはずのレナは起き上がると同時にコボルトの顔面を握り締め、勢いよく地面に叩きつけて頭部を粉砕する。そして身体の調子を確かめるように手首や足首を動かすと、足元にすり寄るスラミンを持ち上げて抱きしめる。
「ふうっ……助かったよスラミン、流石はメインヒロインだ」
「ぷるぷるっ♪」
『ええっ!?』
スラミンによって身体を回復したレナは赤獣の群れに視線を向け、状況を理解すると即座にハンゾウとカゲマルに指示を出す。
「カゲマル、ハンゾウ!!俺の武器を早く!!」
「承知!!」
「持っていけ!!」
事前にカゲマルとハンゾウに退魔刀と反鏡剣を預けていたレナは二人から武器を受け取ると、赤獣の群れと向き直り、瞳の色を紅色に光り輝かせながら久しぶりに本気で身体を動かすために切りかかった。
「剣舞!!」
『グギャアアアアッ!?』
退魔刀と反鏡剣を振り払いながらレナは次々と赤獣の群れを薙ぎ払い、死体の山を築く。ジャンヌの回転剣技よりも素早く動き、確実に敵を仕留めていく。身体さえ回復すれば赤獣などレナにとっては只の獲物でしかなく、圧倒的な武力で打ち払う。
ティナの所持していた「精霊薬」と思われる薬の効果はすさまじく、先ほどまでは疲労と魔力不足で倒れそうだったレナの肉体は完全に復活を果たしただけではなく、身体中から魔力が漲っていた。更にレナは風の聖痕を使用して精霊を呼び集め、退魔刀に刻まれた「魔術痕」を利用して風の魔力を纏わせる。
「だああっ!!」
『ウォオオンッ!?』
「す、すげぇっ……!?」
退魔刀を振り払うだけで突風が吹き溢れ、赤獣と化した甲殻獣さえも吹き飛ばし、赤毛熊の首を刎ねた。そのあまりの光景にガロでさえも感嘆の声を上げ、他の者達も戦闘を中断してレナの力に魅入ってしまう。
(これほどの武力とは……!!この力、あのゴウライにも匹敵するかもしれん。これが覚醒した剣鬼の力だというのか……!!)
破壊剣聖のゴウライにも勝るとも劣らぬ剣圧を放つレナに対してロウガは身体が震えるが、今の状況でレナが味方である事は非常に心強い。先ほどまで劣勢を強いられていた冒険者達だったが、レナが復活した瞬間に一気に形成が逆転し、逆に赤獣の群れを追い詰める。
「赤獣を殲滅しろ!!レイビにとってもこいつらは重要な戦力だ!!先ほど人虎と同様に全ての魔獣を討ち取れば奴の戦力は半減する!!」
「魔物退治は冒険者の得意分野だよ!!レナばかりに良い恰好をっさせるんじゃないよあんた達!!」
「キュロロロッ!!」
レナが復活した結果、採掘場の退散という選択肢はなくなり、逆にレイビの戦力を減らすためにバル達は赤獣の群れに襲いかかる。こうなると魔物退治の専門である冒険者の方が圧倒的に有利に立ち、次々と赤獣は討ち取られていく。
「その万が一がきっと今だよ!!レナたん、これを飲んで!!」
「んぐぅっ……!?ぶはぁっ!?」
意識を失いかけているレナに対してティナは小瓶の中身を飲ませようとしたが、口に含んだ瞬間にレナはせき込んでしまい、飲み干す事が出来なかった。その様子を見たカゲマルが声を掛ける。
「その薬が本物かどうかは知らんが、飲ませるのならば口移しだ!!口移しで無理やり飲ませろ!!」
『口移し!?』
「ちょ、何してんだよお前等!?こっちが敵から視線を逸らすなって!!」
口移しという単語に複数人の女子が反応を示し、最初に回復瓶を持っていたティナが照れ臭そうに自分の口元に小瓶を近づけようとした。
「し、仕方ないよね……緊急事態だもんね。男の子とキスするなんて初めてだけど……私、頑張るよ!!」
「……それは駄目、私がやる」
「ティナ様、それはずるいっす!!」
「待ちなさい!!口移しなら私が……」
「いえ、私が!!」
「ぼ、僕も……」
「ミナ!?」
口移しでレナに薬を飲ませるという方法にティナだけではなく、コトミン、エリナ、シズネ、ジャンヌ、おまけにミナも反応する。一体誰が薬を飲ませるかで争いが始まろうとした時、レナの傍に控えていたスラミンが飛び出してティナから薬瓶を奪う。
「ぷるんっ!!」
『あっ!?』
「スラミン!?」
スラミンは薬瓶を口に含むと、そのまま全てを一気に飲み干し、全体の体色が青色から濃い緑色へと変化を果たす。そして口元を開くとレナの身体に向けて大量の水分を放出した。
「ぷるっしゃあああっ!!」
「ぶはぁっ!?」
『レナ!?』
大量の緑色の液体を見に浴びたレナは岩から転がり落ちてしまい、慌てて他の物が助けだそうとしたが、先に赤獣の1体がレナに目掛けて飛び掛かる。
「ガアアアッ!!」
「いかん!!」
「させないでござる!!」
赤獣のコボルトがレナに攻撃を仕掛ける前にロウガとハンゾウが動き、コボルトを仕留めようとしたが、二人よりも先にコボルトの顔面を掴む存在が居た。
「おらぁっ!!」
「ギャウンッ!?」
「れ、レナさん!?」
地面に倒れていたはずのレナは起き上がると同時にコボルトの顔面を握り締め、勢いよく地面に叩きつけて頭部を粉砕する。そして身体の調子を確かめるように手首や足首を動かすと、足元にすり寄るスラミンを持ち上げて抱きしめる。
「ふうっ……助かったよスラミン、流石はメインヒロインだ」
「ぷるぷるっ♪」
『ええっ!?』
スラミンによって身体を回復したレナは赤獣の群れに視線を向け、状況を理解すると即座にハンゾウとカゲマルに指示を出す。
「カゲマル、ハンゾウ!!俺の武器を早く!!」
「承知!!」
「持っていけ!!」
事前にカゲマルとハンゾウに退魔刀と反鏡剣を預けていたレナは二人から武器を受け取ると、赤獣の群れと向き直り、瞳の色を紅色に光り輝かせながら久しぶりに本気で身体を動かすために切りかかった。
「剣舞!!」
『グギャアアアアッ!?』
退魔刀と反鏡剣を振り払いながらレナは次々と赤獣の群れを薙ぎ払い、死体の山を築く。ジャンヌの回転剣技よりも素早く動き、確実に敵を仕留めていく。身体さえ回復すれば赤獣などレナにとっては只の獲物でしかなく、圧倒的な武力で打ち払う。
ティナの所持していた「精霊薬」と思われる薬の効果はすさまじく、先ほどまでは疲労と魔力不足で倒れそうだったレナの肉体は完全に復活を果たしただけではなく、身体中から魔力が漲っていた。更にレナは風の聖痕を使用して精霊を呼び集め、退魔刀に刻まれた「魔術痕」を利用して風の魔力を纏わせる。
「だああっ!!」
『ウォオオンッ!?』
「す、すげぇっ……!?」
退魔刀を振り払うだけで突風が吹き溢れ、赤獣と化した甲殻獣さえも吹き飛ばし、赤毛熊の首を刎ねた。そのあまりの光景にガロでさえも感嘆の声を上げ、他の者達も戦闘を中断してレナの力に魅入ってしまう。
(これほどの武力とは……!!この力、あのゴウライにも匹敵するかもしれん。これが覚醒した剣鬼の力だというのか……!!)
破壊剣聖のゴウライにも勝るとも劣らぬ剣圧を放つレナに対してロウガは身体が震えるが、今の状況でレナが味方である事は非常に心強い。先ほどまで劣勢を強いられていた冒険者達だったが、レナが復活した瞬間に一気に形成が逆転し、逆に赤獣の群れを追い詰める。
「赤獣を殲滅しろ!!レイビにとってもこいつらは重要な戦力だ!!先ほど人虎と同様に全ての魔獣を討ち取れば奴の戦力は半減する!!」
「魔物退治は冒険者の得意分野だよ!!レナばかりに良い恰好をっさせるんじゃないよあんた達!!」
「キュロロロッ!!」
レナが復活した結果、採掘場の退散という選択肢はなくなり、逆にレイビの戦力を減らすためにバル達は赤獣の群れに襲いかかる。こうなると魔物退治の専門である冒険者の方が圧倒的に有利に立ち、次々と赤獣は討ち取られていく。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
転生したら世界一の御曹司だった〜巨乳エルフメイド10人と美少女騎士に溺愛されています〜
まさき
ファンタジー
異世界転生した最強の金持ち嫡男、
専属エルフメイドと美少女騎士に囲まれて至福のハーレム生活
現代日本で「地味だが実は超大富豪」という特殊な人生を送っていた青年は、ある日事故で命を落とす。
しかし目を覚ますと、そこは魔法と様々な種族が存在する異世界だった。
彼は大陸一の富を誇る名門貴族――
ヴァン・バレンティン家の嫡男カイルとして転生していたのだ。
カイルに与えられたのは
・世界一とも言える圧倒的な財力
・財力に比例して増大する規格外の魔力
そして何より彼を驚かせたのは――
彼に仕える十人の専属メイド全員が、巨乳美少女だったことである。
献身的なエルフのメイド長リリア。
護衛騎士でありながら隙あらば誘惑してくる女騎士シルヴィア。
さらに個性豊かな巨乳メイドたち。
カイルは持ち前の財力で彼女たちの願いを叶え、最高級の装備や生活を与えていく。
すると彼女たちの忠誠心と愛情はどんどん加速していき――
「カイル様……今日は私が、お世話をさせてください」
領地を狙う貴族を金と魔力で圧倒し、
時にはメイドたちの愛が暴走して甘すぎる時間に巻き込まれながらも、
最強の御曹司カイルは
世界一幸せなハーレムを築いていく。
最後までお読みいただきありがとうございました。よろしければ応援をお願いいたします。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
コミカライズ企画進行中です!!
2巻2月9日電子版解禁です!!
紙は9日に配送開始、12日発売!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&2巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
神様の手違いで異世界転生した俺の魅了チートが、勇者のハーレムを根こそぎ奪って溺愛ハーレム作りました!
まさき
恋愛
ブラック企業で働き続けた俺、佐藤誠が過労で倒れ、気づけば異界の地。
「手違いで死なせちゃってごめん!」という神様から、お詫びに貰ったのは規格外の【魅了】スキル——。
だが、元社畜の俺にはその自覚が微塵もない!
ただ誠実に、普通に生きようとしているだけなのに、エルフの賢者、獣人の少女、最強の聖女、さらには魔王の娘までもが、俺の「社畜仕込みの優しさ」に絆されて居座り始める。
一方で、10年かけて仲間を集めたはずの「勇者・勝利」は、自身の傲慢さゆえに、誠へとなびく仲間たちを一人、また一人と失っていく。
「俺は勇者だぞ! なぜ手違い転生者に負けるんだあああ!?」
人界から天界、そして宇宙の創造へ——。
無自覚な誠実さで世界を塗り替えてしまう、元社畜の究極溺愛ハーレムファンタジー、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。