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外伝 ~ヨツバ王国編~
誤解
「自分達の立場をまだ理解していないようだな。本来、王家からの命令を逆らった時点でお前達は反逆者として処分される定めだ。第一にお前達の言い分はカレハ王女がこの国を乗っ取るためにキラウなどという悪鬼と手を組み、国王様とアルン王子、ノルン王女を石像にしたというが、そもそもカレハ王女とキラウが手を組んだという明確な証拠はあるのか?」
「そ、それは……」
「状況的に考えればカレハ王女の都合が良い方に進んでいるだと?笑わせるな、現在のこの国を支えているのはカレハ王女である事を忘れるな!!……もしも仮にティナ王女が王都に残っていたとしても、あの御方では国を支える事は出来ん」
現時点で国を支えられる政治力、判断力を持つのはカレハ以外に存在せず、残念ながら精神的に幼さが残るティナでは不可能である(但し、ティナの場合は年齢が若すぎることとカレハのように幼少の頃から英才教育を受けていないという理由もあり、仕方がない部分もあるが)。
現在のヨツバ王国の状況はカレハ王女だけに都合が良く動いているわけではなく、実際に北聖将は何者かに暗殺され、南聖将に至っては行方不明扱い、国を支える六聖将の2人も失っているのだ。しかも、どちらの将軍も東聖将であるギンタロウと接触している可能性が高い。
「逆に問うが、お前達の方は自分達の行為が正しいと断言出来るのか?カレハ王女を逆賊として訴え、ティナ王女を王位に継がせ、ティナ王女を利用して自分達の都合の良いように人心を操作しようとしているのではないのか?」
「そんな!!我々は決してそんな事は……」
「確かにギンタロウならばそのような小細工は使わないだろう。しかし、奴は無断でバルカン王国の冒険者を受け入れたという報告は受けている。貴様等はバルトロス王国と手を組み、ヨツバ王国を貶めようとしているのではないか?」
「待ってください!!彼等とは決してそのような間柄では……」
「黙れ!!ならばお前たちの傍に存在する者たちは何者だ!!」
クレナイは護衛として同行したカゲマル、ハンゾウ、アヤメを指差し、3人はこの状況が非常に不味い事を悟り、冷や汗を流す。ここで黙っていればいらぬ疑いをかけられると判断し、仕方なくカゲマルが口を挟む。
「クレナイ殿、私の話を聞いて貰えますか?」
「話だと?いいだろう、下手な敬語は使わなくていい。何か俺に言う事があるのか?」
「ならば言葉に甘えて……我々の目的はただ一つ、カレハ王女に捕らえられたというマリア様の奪還のためにこの地へ訪れた」
「マリア……だと?」
カゲマルの言葉にクレナイは呆気に取られた表情を浮かべ、そんな彼の反応にカゲマル達は戸惑い、マリアの事に関して彼が何か知っているのか質問する。
「クレナイ殿、マリア様に関して何か知っているのですか?」
「待て、その前に聞かせろ。マリアというのはハヅキ家の当主の娘の事か?という事はお前たちは彼女がバルトロス王国で築いていたという冒険者ギルドの人間か?」
「その通りです、マリア様の身に一体何が……」
「……なるほど、そういう事か。この者たちを捕らえよ!!」
「な、何を!?」
クレナイの言葉に反応して兵士達がカゲマル達を取り囲み、一体何の真似かとキンが問いただすと、クレナイは怒りを露わにして怒鳴りつけた。
「どうやらお前たちは知らないようだから教えてやろう。現在、マリアはヨツバ王国に帰順してカレハ王女様のために仕えている!!貴様等が本当にマリアの築いた氷雨の冒険者ならば事情を知らぬはずがあるまい!!お前たちは偽物だ!!」
「バカなっ!?」
「マリア殿が!?」
「カレハ王女の下へっ!?」
予想外の言葉にカゲマル、ハンゾウ、アヤメの3人は動揺を隠せず、その間にも兵士達は3人を取り囲む。だが、それを見たキン、ギン、ドウの3人は慌ててクレナイを止めようとした。
「お待ちください!!彼等は決して敵ではありません!!」
「そうです!!この者たちと過ごした時間は短いですが、彼等は悪人ではありません!!」
「何かの間違いでは……」
「貴様等は騙されているのだ……現在のマリアは六聖将を任せられるほどにカレハ王女から信頼を得ている。また、近々ハヅキ家の当主として正式に任命される事が決まったのだ」
「そんな馬鹿なっ……!!」
クレナイの言葉が信じられず、カゲマル達は何かの間違いだと訴えるが、事実がどうであろうとマリアの配下を名乗る彼等がマリアの現状を知らないはずがなく、クレナイは3人を連行するように伝える。
「キン、ギン、ドウといったな。お前たちはすぐに引き返し、ギンタロウに伝えろ。お前が抱えた冒険者達はバルトロス王国の回し者だとな。お前たちの領地へ訪れた冒険者を全て捕縛し、ティナ王女とその他の王族3人の石像を引き渡す準備を怠るなとも伝えておけ」
「クレナイ殿!!」
「話は終わりだ!!こいつらを外へ出せ!!」
「兄者!!」
「……抵抗するな、ここは従うんだ」
キン、ギン、ドウの3人は強制的に連れ出され、残されたカゲマル達はここで自分達が逃げ出せば状況がさらに悪化すると判断し、黙って従うしかなかった――
「そ、それは……」
「状況的に考えればカレハ王女の都合が良い方に進んでいるだと?笑わせるな、現在のこの国を支えているのはカレハ王女である事を忘れるな!!……もしも仮にティナ王女が王都に残っていたとしても、あの御方では国を支える事は出来ん」
現時点で国を支えられる政治力、判断力を持つのはカレハ以外に存在せず、残念ながら精神的に幼さが残るティナでは不可能である(但し、ティナの場合は年齢が若すぎることとカレハのように幼少の頃から英才教育を受けていないという理由もあり、仕方がない部分もあるが)。
現在のヨツバ王国の状況はカレハ王女だけに都合が良く動いているわけではなく、実際に北聖将は何者かに暗殺され、南聖将に至っては行方不明扱い、国を支える六聖将の2人も失っているのだ。しかも、どちらの将軍も東聖将であるギンタロウと接触している可能性が高い。
「逆に問うが、お前達の方は自分達の行為が正しいと断言出来るのか?カレハ王女を逆賊として訴え、ティナ王女を王位に継がせ、ティナ王女を利用して自分達の都合の良いように人心を操作しようとしているのではないのか?」
「そんな!!我々は決してそんな事は……」
「確かにギンタロウならばそのような小細工は使わないだろう。しかし、奴は無断でバルカン王国の冒険者を受け入れたという報告は受けている。貴様等はバルトロス王国と手を組み、ヨツバ王国を貶めようとしているのではないか?」
「待ってください!!彼等とは決してそのような間柄では……」
「黙れ!!ならばお前たちの傍に存在する者たちは何者だ!!」
クレナイは護衛として同行したカゲマル、ハンゾウ、アヤメを指差し、3人はこの状況が非常に不味い事を悟り、冷や汗を流す。ここで黙っていればいらぬ疑いをかけられると判断し、仕方なくカゲマルが口を挟む。
「クレナイ殿、私の話を聞いて貰えますか?」
「話だと?いいだろう、下手な敬語は使わなくていい。何か俺に言う事があるのか?」
「ならば言葉に甘えて……我々の目的はただ一つ、カレハ王女に捕らえられたというマリア様の奪還のためにこの地へ訪れた」
「マリア……だと?」
カゲマルの言葉にクレナイは呆気に取られた表情を浮かべ、そんな彼の反応にカゲマル達は戸惑い、マリアの事に関して彼が何か知っているのか質問する。
「クレナイ殿、マリア様に関して何か知っているのですか?」
「待て、その前に聞かせろ。マリアというのはハヅキ家の当主の娘の事か?という事はお前たちは彼女がバルトロス王国で築いていたという冒険者ギルドの人間か?」
「その通りです、マリア様の身に一体何が……」
「……なるほど、そういう事か。この者たちを捕らえよ!!」
「な、何を!?」
クレナイの言葉に反応して兵士達がカゲマル達を取り囲み、一体何の真似かとキンが問いただすと、クレナイは怒りを露わにして怒鳴りつけた。
「どうやらお前たちは知らないようだから教えてやろう。現在、マリアはヨツバ王国に帰順してカレハ王女様のために仕えている!!貴様等が本当にマリアの築いた氷雨の冒険者ならば事情を知らぬはずがあるまい!!お前たちは偽物だ!!」
「バカなっ!?」
「マリア殿が!?」
「カレハ王女の下へっ!?」
予想外の言葉にカゲマル、ハンゾウ、アヤメの3人は動揺を隠せず、その間にも兵士達は3人を取り囲む。だが、それを見たキン、ギン、ドウの3人は慌ててクレナイを止めようとした。
「お待ちください!!彼等は決して敵ではありません!!」
「そうです!!この者たちと過ごした時間は短いですが、彼等は悪人ではありません!!」
「何かの間違いでは……」
「貴様等は騙されているのだ……現在のマリアは六聖将を任せられるほどにカレハ王女から信頼を得ている。また、近々ハヅキ家の当主として正式に任命される事が決まったのだ」
「そんな馬鹿なっ……!!」
クレナイの言葉が信じられず、カゲマル達は何かの間違いだと訴えるが、事実がどうであろうとマリアの配下を名乗る彼等がマリアの現状を知らないはずがなく、クレナイは3人を連行するように伝える。
「キン、ギン、ドウといったな。お前たちはすぐに引き返し、ギンタロウに伝えろ。お前が抱えた冒険者達はバルトロス王国の回し者だとな。お前たちの領地へ訪れた冒険者を全て捕縛し、ティナ王女とその他の王族3人の石像を引き渡す準備を怠るなとも伝えておけ」
「クレナイ殿!!」
「話は終わりだ!!こいつらを外へ出せ!!」
「兄者!!」
「……抵抗するな、ここは従うんだ」
キン、ギン、ドウの3人は強制的に連れ出され、残されたカゲマル達はここで自分達が逃げ出せば状況がさらに悪化すると判断し、黙って従うしかなかった――
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