文字の大きさ
大
中
小
728 / 2,093
外伝 ~ヨツバ王国編~
ギンタロウVSクレナイ
守備将軍の数百名の大盾を構えた騎士が前に出たのに対し、東聖将軍のケンタウロス隊は各々が別々の武器を構え、正面から突っ込む。その先頭にはキン、ギン、ドウの3人も含まれ、大盾で防御態勢に入った兵士に果敢に挑む。
「行くぞっ!!」
「突撃だっ!!」
「飛べぇっ!!」
『うおおおおっ!!』
ケンタウロス隊は大盾を構えた兵士の目の前まで接近すると、全員が跳躍を行い、大盾を飛び越えて守備将軍へ突っ込む。
『なっ……!?』
まさか大盾部隊を飛び越えて突っ込んでくるとは守備将軍も思いもよらず、不意を突かれた兵士達は次々とケンタウロス隊によって蹴散らされ、大盾を構えていた兵士達も背後から襲われて陣形を崩す。
「敵の陣形は崩れた!!全軍、出撃!!」
『うおおおおっ!!』
「あたし達も行くよ!!送れるんじゃないよ!!」
『おうっ!!』
ギンタロウは守備将軍の陣形が乱れたのを確認すると全軍を率いて突撃し、その後に冒険者達も続く。クレナイは陣形が乱れている状況で迫りくる東聖将軍に対し、険しい表情も浮かべながらも取り乱さず、新たな指示を与える。
「貴様等!!我々に敗北は許されん!!目の前の敵を屠れ!!」
『おおっ!!』
クレナイの言葉に騎士達は即座に混乱から抜け出し、自分の目の前に存在する敵にだけ集中して戦う。流石にヨツバ王国の最精鋭を誇り、どのような状況でも将軍の命令に耳を傾け、対処を行う。陣形は乱れても彼等が最強の兵士である事に変わりはなく、視界に入った敵と交戦する。
魔の草原に刃が交わる音が鳴り響き、次々と両軍の兵士が地面に倒れ伏す。初手はギンタロウの軍配が上がり、守備将軍の中でも甲殻騎獣隊を無力化させた事は大きく、戦力はこれでほぼ互角と言える。数は守備将軍が多いが、東聖将軍には百戦錬磨の冒険者も参加しており、両軍が入り乱れながらも互角に渡り合う。
「クレナイ!!何処だ、俺はここにいるぞ!!」
「将軍の元へは行かせん!!」
「ギンタロウを討ち取れ!!」
「ここにギンタロウがいるぞ!!」
「ええい、退け!!雑魚に用はない!!」
ギンタロウは数名の騎士に取り囲まれ、鉞を振るって彼等を振り払おうとするが、流石に敵も強く、北聖将軍の兵士よりも遥かに手強い。それでもギンタロウを守るためにバルとジャンヌが駆けつけ、兵士を追い払う。
「撃剣!!」
「回転!!」
「ぐあっ!?」
「な、何だこいつらは……化物かっ!?」
「「女性(女)に対して失礼なっ!!」」
バルとジャンヌの加勢のお陰でギンタロウの周囲に張り付いていた騎士達は倒す事に成功するが、同時に別の方角から冒険者の集団が吹き飛ばされ、派手な轟音が草原中へ鳴り響く。
「ぐああっ!?」
「がああっ!?」
「あうっ!?」
「うわっ……ガロ、モリモ、それにミナ!?あんたら、どうしたんだい!?」
「大丈夫ですか!?」
冒険者の中でも実力は上位に位置する3人が唐突に空中に吹き飛ばされ、ギンタロウ達の元に墜落する。慌ててバルはミナを抱き留め、ジャンヌもガロとモリモの元へ急ぐ。辛うじて全員が生きてはいるようだが、負傷は激しく、これ以上の戦闘は不可能だった。
3人を吹き飛ばした方向に全員が視線を向けると、そこには黒馬に乗り込んだクレナイの姿が存在し、彼は両腕に装着した「漆黒の闘拳」を構えると、両手の拳同士を叩きつける。
「ふんっ!!」
『うわぁあああっ!?』
「なにぃっ……!?」
拳を叩きつけただけで強烈な暴風が発生し、周囲に存在したケンタウロス隊の兵士が吹き飛ばされた。それを目撃したギンタロウは鉞を握り締め、こちらに迫るクレナイへ向けて駆けつける。
「クレナイ!!貴様の相手は俺だ!!」
「そこにいたか、ギンタロウ!!いいだろう、来い!!」
クレナイの元にギンタロウは両手の鉞を握り締めながら正面から迫り、それに対してクレナイは両腕を構えると、周囲に存在する風の精霊を呼び集める。そしてギンタロウが鉞を振り翳した瞬間、自身も拳を突き出す。
「兜割りっ!!」
「ぬんっ!!」
ギンタロウの振り落とした鉞の刃に対してクレナイは闘拳を叩きつけた瞬間、強烈な衝撃波が発生し、周囲に存在した十数名の兵士と共にギンタロウの身体が吹き飛ばされた。
「ぐああああっ!?」
『ぎゃああああっ!?』
兵士と共にギンタロウは地面へ墜落し、10メートル以上も離れた場所へ叩きつけられる。その光景を見ていた兵士達は敵味方関係なく立ち止まり、拳を擦り合わせながら首を鳴らすクレナイに視線を向ける。
「この程度か……腕が訛ったな、ギンタロウ!!」
「ぐうっ……ま、まだまだっ!!」
「将軍、お辞め下さい!!これ以上は無理です!!」
「そのお怪我ではもう……!!」
地面に叩きつけられながらもギンタロウは鉞を拾い上げ、クレナイへ向かおうとしたが墜落の際に右前脚が折れたらしく、立ち上がる事も出来ずに他の兵士に支えられる。同じ六聖将でも圧倒的な力の差が存在し、ヨツバ王国最強の将軍の称号は伊達ではない。
「行くぞっ!!」
「突撃だっ!!」
「飛べぇっ!!」
『うおおおおっ!!』
ケンタウロス隊は大盾を構えた兵士の目の前まで接近すると、全員が跳躍を行い、大盾を飛び越えて守備将軍へ突っ込む。
『なっ……!?』
まさか大盾部隊を飛び越えて突っ込んでくるとは守備将軍も思いもよらず、不意を突かれた兵士達は次々とケンタウロス隊によって蹴散らされ、大盾を構えていた兵士達も背後から襲われて陣形を崩す。
「敵の陣形は崩れた!!全軍、出撃!!」
『うおおおおっ!!』
「あたし達も行くよ!!送れるんじゃないよ!!」
『おうっ!!』
ギンタロウは守備将軍の陣形が乱れたのを確認すると全軍を率いて突撃し、その後に冒険者達も続く。クレナイは陣形が乱れている状況で迫りくる東聖将軍に対し、険しい表情も浮かべながらも取り乱さず、新たな指示を与える。
「貴様等!!我々に敗北は許されん!!目の前の敵を屠れ!!」
『おおっ!!』
クレナイの言葉に騎士達は即座に混乱から抜け出し、自分の目の前に存在する敵にだけ集中して戦う。流石にヨツバ王国の最精鋭を誇り、どのような状況でも将軍の命令に耳を傾け、対処を行う。陣形は乱れても彼等が最強の兵士である事に変わりはなく、視界に入った敵と交戦する。
魔の草原に刃が交わる音が鳴り響き、次々と両軍の兵士が地面に倒れ伏す。初手はギンタロウの軍配が上がり、守備将軍の中でも甲殻騎獣隊を無力化させた事は大きく、戦力はこれでほぼ互角と言える。数は守備将軍が多いが、東聖将軍には百戦錬磨の冒険者も参加しており、両軍が入り乱れながらも互角に渡り合う。
「クレナイ!!何処だ、俺はここにいるぞ!!」
「将軍の元へは行かせん!!」
「ギンタロウを討ち取れ!!」
「ここにギンタロウがいるぞ!!」
「ええい、退け!!雑魚に用はない!!」
ギンタロウは数名の騎士に取り囲まれ、鉞を振るって彼等を振り払おうとするが、流石に敵も強く、北聖将軍の兵士よりも遥かに手強い。それでもギンタロウを守るためにバルとジャンヌが駆けつけ、兵士を追い払う。
「撃剣!!」
「回転!!」
「ぐあっ!?」
「な、何だこいつらは……化物かっ!?」
「「女性(女)に対して失礼なっ!!」」
バルとジャンヌの加勢のお陰でギンタロウの周囲に張り付いていた騎士達は倒す事に成功するが、同時に別の方角から冒険者の集団が吹き飛ばされ、派手な轟音が草原中へ鳴り響く。
「ぐああっ!?」
「がああっ!?」
「あうっ!?」
「うわっ……ガロ、モリモ、それにミナ!?あんたら、どうしたんだい!?」
「大丈夫ですか!?」
冒険者の中でも実力は上位に位置する3人が唐突に空中に吹き飛ばされ、ギンタロウ達の元に墜落する。慌ててバルはミナを抱き留め、ジャンヌもガロとモリモの元へ急ぐ。辛うじて全員が生きてはいるようだが、負傷は激しく、これ以上の戦闘は不可能だった。
3人を吹き飛ばした方向に全員が視線を向けると、そこには黒馬に乗り込んだクレナイの姿が存在し、彼は両腕に装着した「漆黒の闘拳」を構えると、両手の拳同士を叩きつける。
「ふんっ!!」
『うわぁあああっ!?』
「なにぃっ……!?」
拳を叩きつけただけで強烈な暴風が発生し、周囲に存在したケンタウロス隊の兵士が吹き飛ばされた。それを目撃したギンタロウは鉞を握り締め、こちらに迫るクレナイへ向けて駆けつける。
「クレナイ!!貴様の相手は俺だ!!」
「そこにいたか、ギンタロウ!!いいだろう、来い!!」
クレナイの元にギンタロウは両手の鉞を握り締めながら正面から迫り、それに対してクレナイは両腕を構えると、周囲に存在する風の精霊を呼び集める。そしてギンタロウが鉞を振り翳した瞬間、自身も拳を突き出す。
「兜割りっ!!」
「ぬんっ!!」
ギンタロウの振り落とした鉞の刃に対してクレナイは闘拳を叩きつけた瞬間、強烈な衝撃波が発生し、周囲に存在した十数名の兵士と共にギンタロウの身体が吹き飛ばされた。
「ぐああああっ!?」
『ぎゃああああっ!?』
兵士と共にギンタロウは地面へ墜落し、10メートル以上も離れた場所へ叩きつけられる。その光景を見ていた兵士達は敵味方関係なく立ち止まり、拳を擦り合わせながら首を鳴らすクレナイに視線を向ける。
「この程度か……腕が訛ったな、ギンタロウ!!」
「ぐうっ……ま、まだまだっ!!」
「将軍、お辞め下さい!!これ以上は無理です!!」
「そのお怪我ではもう……!!」
地面に叩きつけられながらもギンタロウは鉞を拾い上げ、クレナイへ向かおうとしたが墜落の際に右前脚が折れたらしく、立ち上がる事も出来ずに他の兵士に支えられる。同じ六聖将でも圧倒的な力の差が存在し、ヨツバ王国最強の将軍の称号は伊達ではない。
感想 5,097
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
スキルを奪われてお詫びチートをもらったので余生を楽しく……過ごさせてくれ
異世界に召喚されたその日、巻き込まれた青年に俺が得るはずだったスキルを奪われた。
お詫びとしてチートスキルを授かった俺は、第二の人生くらい好きに生きようと旅に出る。
行き着いた先は、寂れた町の場末の酒場だ。
なぜか客は男ばかりだが、日雇い冒険者や恐妻家の肉屋たちとの気楽な毎日は悪くない。
……ただ一人、どう見ても貴族のような美青年がこの地味な酒場へ通ってくる理由だけは、さっぱりわからない。
「お前らツケはやめろ」
そんな穏やかな日々を送っていたはずなのに、ある日、酒場へ厄介な依頼が舞い込んできた――。
他サイトでも掲載しています。
不定期更新です。
真の皇帝は俺です ~面倒だから幼なじみに帝位を任せていたら、婚約者に捨てられました。正体を明かしたら全員後悔してももう遅い~
皇帝の仕事が面倒だったレインは、信頼する幼なじみアレクシスに表向きの皇帝を任せ、自身は陰から帝国を支えていた。
だがある日、婚約者エミリアは「権力も将来性もない」と彼を見限り婚約破棄を宣言する。
しかし彼女は知らなかった。
帝国を動かしていた真の支配者が誰なのかを。
これは全てを持ちながら隠していた男と、見るべきものを見失った者たちの後悔の物語。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
祝 書籍化決定!!
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
コミカライズ企画進行中です!!
3巻発売です!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&3巻出版!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、コミカライズ決定いたしました!現在企画進行中!!そしてオリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
12日には、楽天koboにおいてファンタジー5位となりました!皆様のおかげです!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(3巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
夏にはいよいよコミカライズ連載開始予定です!乞うご期待!!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
オリコンランキングライトノベル 週間BOOKランキング 18位(2025年9月29日付)