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外伝 ~ヨツバ王国編~
最強の将、クレナイ
「うおおおおっ!!」
「ゴンゾウ!?駄目よ、その男に近付いてはっ……!!」
クレナイの姿を見たゴンゾウは駆け出し、正面から向かう。その姿を見たシズネは彼を止めようとしたが、クレナイは自分の両腕に纏わせた竜巻を構え、衝撃波のような突風を放つ。
「かあっ!!」
「うおおおおっ!?」
「ゴンゾウ!?不味い、あの高さから落ちたら……!!」
「スラミン、放射!!」
「ぷるっしゃあああっ!!」
突風によってゴンゾウの巨体が浮き上がり、遥か上空まで吹き飛ばされる。このまま地面に墜落すれば無事では済まず、咄嗟にコトミンはスラミンを抱えると地上から大量の放水を行い、ゴンゾウの落下速度を落とす。ゴンゾウは地面に衝突すると、苦痛の表情を浮かべるが致命傷は避けられた。
「ぐあっ……た、助かったぞコトミン、スラミン」
「どういたしまして……あの人、強い」
「ぷるぷるっ……」
ゴンゾウは水浸しになりながらも起き上がり、コトミンは震えるスラミンを抱きしめながらクレナイに視線を向ける。その一方でクレナイは自身の両腕を一瞥し、周囲を取り囲む東聖将軍の兵士に言い放つ。
「どうした、敵の将を前にして何を呆けている!!」
「ぐ、うっ……!!」
「こ、この……!!」
「身体が、言う事を……!!」
クレナイから放たれる「威圧」を浴びて並みの兵士では動く事さえままならず、その間にもクレナイは風の精霊を呼び集め、自身の「嵐鎧」の強化を行う。息子であるアカイよりもクレナイの方が風の精霊を従えさせる力が強く、両腕に纏わせた腕を振り払うだけで衝撃波を想像させる風圧を放つ。
「退け、雑魚に用はない!!」
『うわぁあああっ!?』
腕を振り払っただけで東聖将軍の兵士達は吹き飛び、その光景を目撃した冒険者達もクレナイの迫力に圧倒される。ここまでの力を持つ森人族など彼等は見たことはなく、下手をしたら先日に激戦を繰り広げたフェンリルにも匹敵するかもしれない戦闘力を誇るクレナイに剣聖達でさえも迂闊に近寄れない。
クレナイの操る「嵐鎧」はアカイや白虎の物よりも威力や精度は遥かに勝り、しかも風の精霊を呼び集めて利用しているので魔力の消耗量が非常に少なく、障害物が少ない草原のような場所には風の精霊も集まりやすく、環境もクレナイに味方していた。
(あの風の鎧は厄介ね……レナやホネミンとやらが扱う「魔鎧術」は自分の魔力で鎧を形成して身を守る術だと聞いているけれど、あの男は身を守るだけではなく、攻撃にも扱える。間違いなく、これまでに見てきた六聖将の中で一番強い……実力的にはゴウライにも匹敵するかもしれないわ)
この場では恐らく最も剣の腕が立つシズネの予測ではクレナイの戦闘力はゴウライにも匹敵し、残念ながら現時点の戦力で単独でクレナイに勝てる人間はいない。しかし、ここで退くわけにもいかず、シズネは雪月花の能力を解放させる準備を行う。
(雪月花……貴方の能力を全て引き出すわ。どうか、私の寿命と引き換えにあの男に勝たせて……!!)
七大魔剣である雪月花は聖剣よりも使用者の身体に大きな負担を与え、シズネは滅多な事では雪月花の能力は使わない。しかし、ここで敗北すれば自分だけではなく、仲間の命も危ないと悟った彼女は雪月花の能力を解放させようとした時、クレナイの前に意外な人物が現れた。
「おい、待てよおっさん!!僕が相手だ!!」
「ほうっ……」
「だ、ダイン!?」
「馬鹿なっ!!何してんだいあんたっ!!早く逃げなっ!?」
クレナイの前にダインが立ちはだかり、それを見た他の人間は彼の無謀な行為に慌てて逃げるように促すが、ダインは両足を震えさせながらも黒杖を構え、影魔法の発動を行う。
「シャドウ・バイト・ケルベロス!!」
「闇属性の魔法か……だが、我には無意味だっ!!」
「弾かれたっ!?」
通常、物理攻撃は通用しないダインの影魔法から作り出された三つ首の狼の頭がクレナイに食らいつこうとしたが、風の力でクレナイは腕を振り払うだけでダインの影魔法を消し去る。魔法で作り出した風の鎧にはダインの影魔法に対抗する力を持つらしく、自分の攻撃を弾かれたダインは後退る。
「くっ……!!」
「どうした、それで終わりか?」
「ま、まだだっ!!」
ダインは黒杖を空中に構えると、一気に杖先を地面に向けて振り下ろす。その行為にクレナイは疑問を抱くが、ダインの杖先が地面に届いた瞬間、杖の影が拡大化して地面に人のような形の影が誕生する。その直後、人間の形をした影が実体化した。
「シャドーマン!!」
「これは……人形か?」
「この技はキラウの……!?」
影から生み出された人型の黒色の物体はまるで本物の生物のように動き、徐々に巨大化してクレナイを一回りほど勝る大きさの「影人形」と化す。その光景に戦場の人々は唖然とした表情を浮かべる中、ダインは口元に笑みを浮かべて攻撃を命令する。
「ゴンゾウ!?駄目よ、その男に近付いてはっ……!!」
クレナイの姿を見たゴンゾウは駆け出し、正面から向かう。その姿を見たシズネは彼を止めようとしたが、クレナイは自分の両腕に纏わせた竜巻を構え、衝撃波のような突風を放つ。
「かあっ!!」
「うおおおおっ!?」
「ゴンゾウ!?不味い、あの高さから落ちたら……!!」
「スラミン、放射!!」
「ぷるっしゃあああっ!!」
突風によってゴンゾウの巨体が浮き上がり、遥か上空まで吹き飛ばされる。このまま地面に墜落すれば無事では済まず、咄嗟にコトミンはスラミンを抱えると地上から大量の放水を行い、ゴンゾウの落下速度を落とす。ゴンゾウは地面に衝突すると、苦痛の表情を浮かべるが致命傷は避けられた。
「ぐあっ……た、助かったぞコトミン、スラミン」
「どういたしまして……あの人、強い」
「ぷるぷるっ……」
ゴンゾウは水浸しになりながらも起き上がり、コトミンは震えるスラミンを抱きしめながらクレナイに視線を向ける。その一方でクレナイは自身の両腕を一瞥し、周囲を取り囲む東聖将軍の兵士に言い放つ。
「どうした、敵の将を前にして何を呆けている!!」
「ぐ、うっ……!!」
「こ、この……!!」
「身体が、言う事を……!!」
クレナイから放たれる「威圧」を浴びて並みの兵士では動く事さえままならず、その間にもクレナイは風の精霊を呼び集め、自身の「嵐鎧」の強化を行う。息子であるアカイよりもクレナイの方が風の精霊を従えさせる力が強く、両腕に纏わせた腕を振り払うだけで衝撃波を想像させる風圧を放つ。
「退け、雑魚に用はない!!」
『うわぁあああっ!?』
腕を振り払っただけで東聖将軍の兵士達は吹き飛び、その光景を目撃した冒険者達もクレナイの迫力に圧倒される。ここまでの力を持つ森人族など彼等は見たことはなく、下手をしたら先日に激戦を繰り広げたフェンリルにも匹敵するかもしれない戦闘力を誇るクレナイに剣聖達でさえも迂闊に近寄れない。
クレナイの操る「嵐鎧」はアカイや白虎の物よりも威力や精度は遥かに勝り、しかも風の精霊を呼び集めて利用しているので魔力の消耗量が非常に少なく、障害物が少ない草原のような場所には風の精霊も集まりやすく、環境もクレナイに味方していた。
(あの風の鎧は厄介ね……レナやホネミンとやらが扱う「魔鎧術」は自分の魔力で鎧を形成して身を守る術だと聞いているけれど、あの男は身を守るだけではなく、攻撃にも扱える。間違いなく、これまでに見てきた六聖将の中で一番強い……実力的にはゴウライにも匹敵するかもしれないわ)
この場では恐らく最も剣の腕が立つシズネの予測ではクレナイの戦闘力はゴウライにも匹敵し、残念ながら現時点の戦力で単独でクレナイに勝てる人間はいない。しかし、ここで退くわけにもいかず、シズネは雪月花の能力を解放させる準備を行う。
(雪月花……貴方の能力を全て引き出すわ。どうか、私の寿命と引き換えにあの男に勝たせて……!!)
七大魔剣である雪月花は聖剣よりも使用者の身体に大きな負担を与え、シズネは滅多な事では雪月花の能力は使わない。しかし、ここで敗北すれば自分だけではなく、仲間の命も危ないと悟った彼女は雪月花の能力を解放させようとした時、クレナイの前に意外な人物が現れた。
「おい、待てよおっさん!!僕が相手だ!!」
「ほうっ……」
「だ、ダイン!?」
「馬鹿なっ!!何してんだいあんたっ!!早く逃げなっ!?」
クレナイの前にダインが立ちはだかり、それを見た他の人間は彼の無謀な行為に慌てて逃げるように促すが、ダインは両足を震えさせながらも黒杖を構え、影魔法の発動を行う。
「シャドウ・バイト・ケルベロス!!」
「闇属性の魔法か……だが、我には無意味だっ!!」
「弾かれたっ!?」
通常、物理攻撃は通用しないダインの影魔法から作り出された三つ首の狼の頭がクレナイに食らいつこうとしたが、風の力でクレナイは腕を振り払うだけでダインの影魔法を消し去る。魔法で作り出した風の鎧にはダインの影魔法に対抗する力を持つらしく、自分の攻撃を弾かれたダインは後退る。
「くっ……!!」
「どうした、それで終わりか?」
「ま、まだだっ!!」
ダインは黒杖を空中に構えると、一気に杖先を地面に向けて振り下ろす。その行為にクレナイは疑問を抱くが、ダインの杖先が地面に届いた瞬間、杖の影が拡大化して地面に人のような形の影が誕生する。その直後、人間の形をした影が実体化した。
「シャドーマン!!」
「これは……人形か?」
「この技はキラウの……!?」
影から生み出された人型の黒色の物体はまるで本物の生物のように動き、徐々に巨大化してクレナイを一回りほど勝る大きさの「影人形」と化す。その光景に戦場の人々は唖然とした表情を浮かべる中、ダインは口元に笑みを浮かべて攻撃を命令する。
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