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外伝 ~ヨツバ王国編~
屋敷への襲撃
「エリナ、お前は王女様の護衛役だという事を自覚しているのか?そもそも主人が男性と一緒に布団に眠ろうとしているのを止めないとは何事だ!!」
「いや、すいませんっす。実はあたしの方が先に兄貴の隣に寝ていて、その後にティナ様が潜り込んだようで……」
「そっちの方が問題だが!?」
「まあまあ、そんなに怒らないでよ~」
「王女様、貴女は自分の立場をもう少し理解してください……」
ティナとエリナの行動にラナは頭を抑え、正統な王位継承者という自覚が足りないティナにラナは呆れてしまう。もしもこの事を他の緑影の面子にでも知られれば王族としての威厳は失墜し、士気が低下してしまう可能性もある。ラナは心を鬼にして二人に説教を行おうとした時、エリナが唐突に立ち上がって天井の様子を伺う。
「っ……!?」
「エリナ?どうかしたの?」
「どうした……これは!?」
エリナの行動にティナは首を傾げ、ラナも訝しげな表情を浮かべるが、すぐに彼女も天井から殺気を感じ取り、ティナを抱きしめてその場に伏せる。エリナは師匠から受け取った「黒弓」を取り出し、天井へ向けて撃ち込む。
「そこぉっ!!」
『ぐあっ!?』
天井に撃ち込まれた矢はそのまま屋根を貫通し、窓の外から悲鳴が響くと屋根の上から誰かが落ちていく。その様子を確認したラナは敵襲だと判断し、竹で作り出した笛を吹いて敵襲の合図を行う。
「姫様!!ラナさん!!兄貴を連れてここから逃げますよ!!」
「分かった、レナの方は任せろ!!」
「え、えっ!?何が起きてるの!?」
「王女様、ともかくここを離れましょう!!」
ティナは混乱するが、エリナは黒弓を構えてラナと共に横たわっているレナを持ち上げ、部屋を抜け出す。笛の音を聞いて屋敷の人間たちも何事かと駆けつけ、ギンタロウの妻であるリョウコも娘のヨウコを抱えて姿を現す。
「ラナ様!!今の竹笛は……」
「敵襲です!!既に賊は屋敷の内部に侵入しています!!警戒態勢に入ってください!!」
「分かりました!!皆の者、戦闘準備!!」
『はっ!!』
「お~!!」
リョウコの言葉に屋敷の使用人達は即座に動き、武装を整える。彼等はただの使用人ではなく、ギンタロウから直々に戦闘指導を受けた兵士でもあり、リョウコの言葉に従って屋敷内に侵入してきた賊の捜索を行う。エリナはレナとティナを任せると外に赴き、庭に待機しているウルたちにも危険を知らせる。
「アイン、ミノ!!ティナ様を任せるっす!!」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
エリナの言葉を聞いて緊急事態だと察したアインとミノは屋敷の中に入り込み、主人であるティナの護衛へ向かう。それを確認したエリナはウルの姿を探すと、既にウルはユニコと共に屋敷内に入り込んでいた侵入者と交戦していた。
「ガアアッ!!」
「ヒヒィンッ!!」
「ちいっ……この化物共がっ!!」
「相手にするな!!ティナ王女を探せ!!」
どうやら敵の正体は一般人に変装した獣人族らしく、彼等はウルとユニコに遮られて屋敷の中へ入り込む事が出来ず、武器を振り回して牽制を行う。その二人の姿を見たエリナは黒弓を構え、4本の矢を同時に射出して両方の両足を射抜く。
「そこっ!!」
「ぎゃああっ!?」
「ぐあっ!?」
一度の射出で見事にエリナは侵入者の足を貫いて動きを封じると、今度は屋根の方に視線を向け、既に屋根に上っていた他の侵入者の姿を発見する。
屋根の上には数人の獣人族の男達が駆け抜け、各々が一般人の恰好をしていた。この屋敷は緑影や東聖将軍の兵士が守備を任されているにも関わらずに侵入を果たしている辺り、侵入者も相当な手練れだと考えられた。しかし、エリナも並みの武人ではなく、彼女は北聖将から受け取った黒弓を構えて次々と侵入者へ撃ち込む。
「連射!!」
「ぐあっ!?」
「うぐっ!?」
「があっ!?」
次々と侵入者に向けてエリナは矢を撃ち込み、矢筒から新しい矢を取り出して反撃の隙を与えず仕留めていく。北聖将の作り出した黒弓は彼女の腕に馴染み、エリナは堪らずに歯を食いしばる。ここまで手に馴染む武器を作ってくれた北聖将のハシラが死亡したという噂は彼女も耳にしており、彼女は涙を我慢しながら矢を放つ。
(師匠……出来ればあたしの成長を見て欲しかったです!!)
師に感謝しながらエリナは屋敷を一周して侵入者に矢を放つ間、違和感を感じとる。思っていたよりも屋敷内へ侵入してきた敵に歯応えが感じられず、むしろあまりの手応えの無さに罠ではないかと疑ってしまう。冷静に考えればどうして屋敷を守護していたはずの緑影や兵士の姿が見えない事に疑問を抱いたエリナは屋敷の屋根の上へ跳躍し、外の様子を伺う。
「こ、これは……!?」
そして彼女が見た物は屋敷の外で数十人の兵士と緑影の暗殺者たちが倒れている事に気付き、既に屋敷を守護していた者達が倒されている事に気付いた彼女は、急いでティナの元へ向かう。
「いや、すいませんっす。実はあたしの方が先に兄貴の隣に寝ていて、その後にティナ様が潜り込んだようで……」
「そっちの方が問題だが!?」
「まあまあ、そんなに怒らないでよ~」
「王女様、貴女は自分の立場をもう少し理解してください……」
ティナとエリナの行動にラナは頭を抑え、正統な王位継承者という自覚が足りないティナにラナは呆れてしまう。もしもこの事を他の緑影の面子にでも知られれば王族としての威厳は失墜し、士気が低下してしまう可能性もある。ラナは心を鬼にして二人に説教を行おうとした時、エリナが唐突に立ち上がって天井の様子を伺う。
「っ……!?」
「エリナ?どうかしたの?」
「どうした……これは!?」
エリナの行動にティナは首を傾げ、ラナも訝しげな表情を浮かべるが、すぐに彼女も天井から殺気を感じ取り、ティナを抱きしめてその場に伏せる。エリナは師匠から受け取った「黒弓」を取り出し、天井へ向けて撃ち込む。
「そこぉっ!!」
『ぐあっ!?』
天井に撃ち込まれた矢はそのまま屋根を貫通し、窓の外から悲鳴が響くと屋根の上から誰かが落ちていく。その様子を確認したラナは敵襲だと判断し、竹で作り出した笛を吹いて敵襲の合図を行う。
「姫様!!ラナさん!!兄貴を連れてここから逃げますよ!!」
「分かった、レナの方は任せろ!!」
「え、えっ!?何が起きてるの!?」
「王女様、ともかくここを離れましょう!!」
ティナは混乱するが、エリナは黒弓を構えてラナと共に横たわっているレナを持ち上げ、部屋を抜け出す。笛の音を聞いて屋敷の人間たちも何事かと駆けつけ、ギンタロウの妻であるリョウコも娘のヨウコを抱えて姿を現す。
「ラナ様!!今の竹笛は……」
「敵襲です!!既に賊は屋敷の内部に侵入しています!!警戒態勢に入ってください!!」
「分かりました!!皆の者、戦闘準備!!」
『はっ!!』
「お~!!」
リョウコの言葉に屋敷の使用人達は即座に動き、武装を整える。彼等はただの使用人ではなく、ギンタロウから直々に戦闘指導を受けた兵士でもあり、リョウコの言葉に従って屋敷内に侵入してきた賊の捜索を行う。エリナはレナとティナを任せると外に赴き、庭に待機しているウルたちにも危険を知らせる。
「アイン、ミノ!!ティナ様を任せるっす!!」
「キュロロッ!!」
「ブモォッ!!」
エリナの言葉を聞いて緊急事態だと察したアインとミノは屋敷の中に入り込み、主人であるティナの護衛へ向かう。それを確認したエリナはウルの姿を探すと、既にウルはユニコと共に屋敷内に入り込んでいた侵入者と交戦していた。
「ガアアッ!!」
「ヒヒィンッ!!」
「ちいっ……この化物共がっ!!」
「相手にするな!!ティナ王女を探せ!!」
どうやら敵の正体は一般人に変装した獣人族らしく、彼等はウルとユニコに遮られて屋敷の中へ入り込む事が出来ず、武器を振り回して牽制を行う。その二人の姿を見たエリナは黒弓を構え、4本の矢を同時に射出して両方の両足を射抜く。
「そこっ!!」
「ぎゃああっ!?」
「ぐあっ!?」
一度の射出で見事にエリナは侵入者の足を貫いて動きを封じると、今度は屋根の方に視線を向け、既に屋根に上っていた他の侵入者の姿を発見する。
屋根の上には数人の獣人族の男達が駆け抜け、各々が一般人の恰好をしていた。この屋敷は緑影や東聖将軍の兵士が守備を任されているにも関わらずに侵入を果たしている辺り、侵入者も相当な手練れだと考えられた。しかし、エリナも並みの武人ではなく、彼女は北聖将から受け取った黒弓を構えて次々と侵入者へ撃ち込む。
「連射!!」
「ぐあっ!?」
「うぐっ!?」
「があっ!?」
次々と侵入者に向けてエリナは矢を撃ち込み、矢筒から新しい矢を取り出して反撃の隙を与えず仕留めていく。北聖将の作り出した黒弓は彼女の腕に馴染み、エリナは堪らずに歯を食いしばる。ここまで手に馴染む武器を作ってくれた北聖将のハシラが死亡したという噂は彼女も耳にしており、彼女は涙を我慢しながら矢を放つ。
(師匠……出来ればあたしの成長を見て欲しかったです!!)
師に感謝しながらエリナは屋敷を一周して侵入者に矢を放つ間、違和感を感じとる。思っていたよりも屋敷内へ侵入してきた敵に歯応えが感じられず、むしろあまりの手応えの無さに罠ではないかと疑ってしまう。冷静に考えればどうして屋敷を守護していたはずの緑影や兵士の姿が見えない事に疑問を抱いたエリナは屋敷の屋根の上へ跳躍し、外の様子を伺う。
「こ、これは……!?」
そして彼女が見た物は屋敷の外で数十人の兵士と緑影の暗殺者たちが倒れている事に気付き、既に屋敷を守護していた者達が倒されている事に気付いた彼女は、急いでティナの元へ向かう。
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