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外伝 ~ヨツバ王国編~
精霊薬と西聖将
「問題はそれだけではありません。魔の草原で取り残された夫や他の皆様もどうにかしなければなりません」
「今の所、魔の草原に引き寄せられた魔物達は石像に対して興味を示す様子はないでござる。戦闘の際中に大樹が1つ破壊された事で結果的に引きよされる魔物の数が減った事、そもそも石像が頑丈すぎて並大抵の魔物の力では破壊する事も出来ないのでしばらくは大丈夫だと思われるでござるが、このまま放置するのは流石に問題があるでござる」
「そうだな……もしも王国から派遣された軍隊が石像を確保したら我々は人質を取られる事になる。しかし、数千の石像を魔の草原からここまで運び込む事は不可能だ。時間が掛かりすぎるし、それに敵がいつ訪れるかも分からん。第一に魔物が巣食う草原に向かうだけでも危険が大きすぎる」
「八方塞がりどころか、四面楚歌だなこれだと……」
石像に関しては現時点ではどうしようも出来ず、放置するしか方法はない。せめて石化を解除する事が出来ればいいのだが、生憎と石像を解除するには魔眼の持ち主であるキラウに解除させるか、あるいは彼女を倒さなければならない。そう考えるとキラウとの戦闘は避けられない。
「待って、私の話も聞いてほしい」
「コトミン?」
会議中に唐突にコトミンが手を上げ、全員が不思議そうに彼女を眺めると、コトミンはスラミンを抱えて石化を解く鍵が残っている事を話す。
「私が石化されそうになった時、このスラミンが助けてくれた。だからスラミンのお陰で私は石化を免れた」
「ぷるんっ?」
「何だと?では、そのスライムに石化を解除させる能力を持っているというのか?」
「そんな馬鹿な……スライムにそんな特別な能力があるなど聞いたことがないぞ」
「コトミンさん、その話は本当ですか!?」
コトミンの言葉に半分は驚き、半分は信じられない表情を浮かべるが、リョウコは石化された人間を元に戻す方法があるのであれば僅かな希望でも縋りつく。そんな彼女に対してコトミンは頷き、スラミンが自分を石化から解放した時の詳細を語る。
「このスラミンは前にティナが持っていた「精霊薬」という薬を飲んだ。それを使って前にレナを助けたことがある」
「ああ、そういえばあの時は助かったよ。偉い偉いスラミン」
「ぷるぷるっ♪」
レナに褒められてスラミンは嬉しそうに弾み、その様子を見て全員がほっこりとするが、コトミンは話を戻してスラミンが体内の精霊薬を全て使い切っていなかった事を明かす。
「でも、スラミンは全ての精霊薬をレナに与えたわけじゃない。ほんの少しだけど、まだ体内に残っていた。そして私が石化されそうになった時、スラミンがその精霊薬を利用して私を救い出したと思う」
「え?そうなのスラミンちゃん!?」
「ぷるるんっ」
そういえばそんな気がするという風にスラミンは頷く素振りを行うと、ティナは精霊薬を入れていた小瓶を取り出す。残念ながら中身は全て残っていないが、精霊薬が石像にされた人間を元に戻す効能があると知った者達は彼女に何処で精霊薬を入手したのかを問う。
「ティナ、その精霊薬は誰に貰ったの?」
「何処で生成されているのかしっているのでござるか?」
「それの作り方は聞いてないの?」
「ええっ!?そんないっぺんに言われても……」
「皆さん、落ち着いてください。あたしがティナ様の代わりに答えますから!!」
慌てふためくティナを見かねてエリナが割って入り、それぞれの質問に答える。エリナ曰く、ティナは精霊薬を子供の時に父親のデブリ国王から受け取り、肌身離さずに持っていたという。国王からは緊急時にのみに使用するように言いつけられていたという。
「精霊薬の製造法に関しては知っているのは国王様、それと六聖将の方々だけです。ギンタロウ叔父さんなら何か知っていたかもしれませんけど、残念ながらあたし達も知りません」
「そうですか……ですが、精霊薬を使用すれば石像にされた人々も元に戻せるのですね?」
「けど、精霊薬なんて本当に実在したんだな……確か伝説の秘薬だろ?おとぎ話で読んだ事があるけど、まさかそんな凄いのが本当にあったなんてな……」
「そんなに大切な薬だったんだ。ティナ、ごめんね。俺のせいで大切な薬を使わせる羽目になって……」
「ううん、全然気にしないでいいよ!!きっと、お父さんも分かってくれる……あああああああっ!?」
「ど、どうしたんですかティナ様!?」
精霊薬が入っていた小瓶を見つめていたティナは大声を上げ、彼女の反応に全員が驚愕すると、ティナは何かを思い出したように頭を抱えて立ち上がる。
「そうだ、思い出した!!思い出したよ!!この薬を貰ったとき、お父さんが言ってたんだ!!」
「言ってたって……何を?」
「もしもお父さんが傍に居ないときに精霊薬を失くしてしまった時は、西聖将さんの所へ行きなさいって……そうすれば新しい薬を与えてくれるって、言ってたんだよ!!」
「西聖将の元に?」
「ということは……まさか、西聖将が精霊薬を管理しているのですか!?」
ティナの言葉にどうして今までそんな大切なことを忘れていたんだと全員が思ったが、ティナがまだ幼い頃に父親から聞かされた話だったので、覚えていなくても仕方がない話だった。
「今の所、魔の草原に引き寄せられた魔物達は石像に対して興味を示す様子はないでござる。戦闘の際中に大樹が1つ破壊された事で結果的に引きよされる魔物の数が減った事、そもそも石像が頑丈すぎて並大抵の魔物の力では破壊する事も出来ないのでしばらくは大丈夫だと思われるでござるが、このまま放置するのは流石に問題があるでござる」
「そうだな……もしも王国から派遣された軍隊が石像を確保したら我々は人質を取られる事になる。しかし、数千の石像を魔の草原からここまで運び込む事は不可能だ。時間が掛かりすぎるし、それに敵がいつ訪れるかも分からん。第一に魔物が巣食う草原に向かうだけでも危険が大きすぎる」
「八方塞がりどころか、四面楚歌だなこれだと……」
石像に関しては現時点ではどうしようも出来ず、放置するしか方法はない。せめて石化を解除する事が出来ればいいのだが、生憎と石像を解除するには魔眼の持ち主であるキラウに解除させるか、あるいは彼女を倒さなければならない。そう考えるとキラウとの戦闘は避けられない。
「待って、私の話も聞いてほしい」
「コトミン?」
会議中に唐突にコトミンが手を上げ、全員が不思議そうに彼女を眺めると、コトミンはスラミンを抱えて石化を解く鍵が残っている事を話す。
「私が石化されそうになった時、このスラミンが助けてくれた。だからスラミンのお陰で私は石化を免れた」
「ぷるんっ?」
「何だと?では、そのスライムに石化を解除させる能力を持っているというのか?」
「そんな馬鹿な……スライムにそんな特別な能力があるなど聞いたことがないぞ」
「コトミンさん、その話は本当ですか!?」
コトミンの言葉に半分は驚き、半分は信じられない表情を浮かべるが、リョウコは石化された人間を元に戻す方法があるのであれば僅かな希望でも縋りつく。そんな彼女に対してコトミンは頷き、スラミンが自分を石化から解放した時の詳細を語る。
「このスラミンは前にティナが持っていた「精霊薬」という薬を飲んだ。それを使って前にレナを助けたことがある」
「ああ、そういえばあの時は助かったよ。偉い偉いスラミン」
「ぷるぷるっ♪」
レナに褒められてスラミンは嬉しそうに弾み、その様子を見て全員がほっこりとするが、コトミンは話を戻してスラミンが体内の精霊薬を全て使い切っていなかった事を明かす。
「でも、スラミンは全ての精霊薬をレナに与えたわけじゃない。ほんの少しだけど、まだ体内に残っていた。そして私が石化されそうになった時、スラミンがその精霊薬を利用して私を救い出したと思う」
「え?そうなのスラミンちゃん!?」
「ぷるるんっ」
そういえばそんな気がするという風にスラミンは頷く素振りを行うと、ティナは精霊薬を入れていた小瓶を取り出す。残念ながら中身は全て残っていないが、精霊薬が石像にされた人間を元に戻す効能があると知った者達は彼女に何処で精霊薬を入手したのかを問う。
「ティナ、その精霊薬は誰に貰ったの?」
「何処で生成されているのかしっているのでござるか?」
「それの作り方は聞いてないの?」
「ええっ!?そんないっぺんに言われても……」
「皆さん、落ち着いてください。あたしがティナ様の代わりに答えますから!!」
慌てふためくティナを見かねてエリナが割って入り、それぞれの質問に答える。エリナ曰く、ティナは精霊薬を子供の時に父親のデブリ国王から受け取り、肌身離さずに持っていたという。国王からは緊急時にのみに使用するように言いつけられていたという。
「精霊薬の製造法に関しては知っているのは国王様、それと六聖将の方々だけです。ギンタロウ叔父さんなら何か知っていたかもしれませんけど、残念ながらあたし達も知りません」
「そうですか……ですが、精霊薬を使用すれば石像にされた人々も元に戻せるのですね?」
「けど、精霊薬なんて本当に実在したんだな……確か伝説の秘薬だろ?おとぎ話で読んだ事があるけど、まさかそんな凄いのが本当にあったなんてな……」
「そんなに大切な薬だったんだ。ティナ、ごめんね。俺のせいで大切な薬を使わせる羽目になって……」
「ううん、全然気にしないでいいよ!!きっと、お父さんも分かってくれる……あああああああっ!?」
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「言ってたって……何を?」
「もしもお父さんが傍に居ないときに精霊薬を失くしてしまった時は、西聖将さんの所へ行きなさいって……そうすれば新しい薬を与えてくれるって、言ってたんだよ!!」
「西聖将の元に?」
「ということは……まさか、西聖将が精霊薬を管理しているのですか!?」
ティナの言葉にどうして今までそんな大切なことを忘れていたんだと全員が思ったが、ティナがまだ幼い頃に父親から聞かされた話だったので、覚えていなくても仕方がない話だった。
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