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case4. 略奪◇4
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アーチは嫌がるエルミーユを濡れたまま浴室から先程のベッドへと荒く放った。
エルミーユは朦朧とする意識に手足の痺れが加わったように震えが止まらない。
シーツを上手く掴めているかも分からず、なんとか自分の脚で歩こうとベッドから転がり落ちた。
赤い絨毯にうつ伏せになるも四つん這いで壁際まで這いずり逃げようとするエルミーユ。
「インハルトは!?インハルトはどこなの?!!」
自分は騙されたのだろうか、
騙されたとしたらどこからが真実でどこまでが嘘なのか、
色々な可能性を巡らせていたが、今は一刻も早くインハルトに会いたい、その一心で彼の名前を呼び続けた。
「うーん·····あんたはもっと賢いハンターだと思ってたんだけどね·····。まだ分からない?」
「ど、どういうこと·····っ?」
ブーツの底と絨毯が接触し、籠る音を鳴らしながらエルミーユに近付いていくアーチ。
「インハルトはここには来ないよ。あんたは僕らに拐われたの。分かる?」
「えっ?!」
それは全く思いもよらなかった可能性だった。
エルミーユの思考が鈍る。
自分をあの地下牢から拐う意味が分からない。
拐うならさっさと殺せばいい、敵国を脅すなりして処刑台に晒せばいい。
「な、何のためにそんなこと······」
エルミーユはアーチの喉元の動きを見てすぐに自分の身体を腕で巻いた。
「何でだと思う?無防備で無力な敵国のお姫様。」
アーチがエルミーユの前にしゃがみ太ももを掴む。鍛えられているとはいえ弾力のある白い肉に、アーチは爪を食い込ませた。
「ッ」
「わざわざベッドまで運んでやったのに絨毯のがお好みだった?それともこの赤い色に染められたいの?」
成すすべなく赤い絨毯に押し倒され、両手を上で交差される。
お腹あたりに体重をかけられてアーチが片手でベルトを緩めると自らのモノを差し出した。
「いやッッ」
「何が"いや"だよ?いつもインハルトの咥えてんでしょ??」
「なッ·····咥えてなんかっ」
「え?咥えたことないの?ほんっとあの堅物は馬鹿だなあ~。女の使い方をまるで分かっちゃないね。」
エルミーユは差し出されたモノを嫌がるように口を閉ざすが、アーチがエルミーユの鼻を摘まみ無理矢理口を開けさせた。
「カハッ」
喉まで押し込まれるように入れられ、否応なしに涙目になる。
「噛んだらあんたとインハルトの関係を上に報告するから。そしたらインハルトがどうなるか、分かるよね?」
応えることすら赦されず、アーチの身勝手な動きにエルミーユは涙を溢れさせた。
アーチの腰の動きが加速していく。
逃れようと頭を振るも、今度はこめかみを左右からアーチの手で固定された。
「っ·····堪らないね、インハルトの大事なもんを玩具にしてるなんて。」
「おいアーチ、まさか"待て"が出来なかったの?なんだかアーチらしくないなあ。」
同じ音色の声。重なるような和音にエルミーユの脈が波打つ。
エルミーユがアーチ越しに見た先には、アーチと同じ顔をした男が立っていた。
思わず目が自然と見開き、絶望の表情を作る。
「アハハ。見てよアーサ、この女俺たちが2人だと知って驚いてるよ!」
銀髪の長い髪を右で一つに結び、目元にほくろのある矯正監の恰好をした男、アーサが監獄塔から帰って来たのだ。
「ちょっとアーチ邪魔。アーチの揺れる尻見てたら萎えるって。」
「え?アーサもやっちゃうの??それこそアーサらしくない。」
眉をひそめるアーサがアーチの身体をエルミーユから手で払い退けさせた。
口から吐くように出され、エルミーユがえづくように唾液の糸を引かせる。
「ああ可哀想なエルミーユ。今楽にしてやるからね。」
アーチがエルミーユの頭上に、アーサがエルミーユの股の間に入る。
「いやッそれだけは嫌ッッ!!!!」
エルミーユが絨毯を掴むように身体を捩るとアーサが舌打ちをし、エルミーユの頬を平手で打った。
バチンッと響くような音を鳴らしアーサが一言「うるさい」と威圧的な顔を向ける。
しかし気丈なエルミーユがそれで屈するはずもなく、震える脚で何度もアーサを蹴ろうとした。
「何こいつ!さすがヴァン·ヘルシングの娘だね!面白い!!」
アーサが嬉々たる表情でエルミーユの薄い乳首を、右の指でぎゅぅっと強くつねった。
「ッ」
「いいね、無力な癖に俺に牙を向けるその表情。いつまでそうしていられるかなあ。」
エルミーユは朦朧とする意識に手足の痺れが加わったように震えが止まらない。
シーツを上手く掴めているかも分からず、なんとか自分の脚で歩こうとベッドから転がり落ちた。
赤い絨毯にうつ伏せになるも四つん這いで壁際まで這いずり逃げようとするエルミーユ。
「インハルトは!?インハルトはどこなの?!!」
自分は騙されたのだろうか、
騙されたとしたらどこからが真実でどこまでが嘘なのか、
色々な可能性を巡らせていたが、今は一刻も早くインハルトに会いたい、その一心で彼の名前を呼び続けた。
「うーん·····あんたはもっと賢いハンターだと思ってたんだけどね·····。まだ分からない?」
「ど、どういうこと·····っ?」
ブーツの底と絨毯が接触し、籠る音を鳴らしながらエルミーユに近付いていくアーチ。
「インハルトはここには来ないよ。あんたは僕らに拐われたの。分かる?」
「えっ?!」
それは全く思いもよらなかった可能性だった。
エルミーユの思考が鈍る。
自分をあの地下牢から拐う意味が分からない。
拐うならさっさと殺せばいい、敵国を脅すなりして処刑台に晒せばいい。
「な、何のためにそんなこと······」
エルミーユはアーチの喉元の動きを見てすぐに自分の身体を腕で巻いた。
「何でだと思う?無防備で無力な敵国のお姫様。」
アーチがエルミーユの前にしゃがみ太ももを掴む。鍛えられているとはいえ弾力のある白い肉に、アーチは爪を食い込ませた。
「ッ」
「わざわざベッドまで運んでやったのに絨毯のがお好みだった?それともこの赤い色に染められたいの?」
成すすべなく赤い絨毯に押し倒され、両手を上で交差される。
お腹あたりに体重をかけられてアーチが片手でベルトを緩めると自らのモノを差し出した。
「いやッッ」
「何が"いや"だよ?いつもインハルトの咥えてんでしょ??」
「なッ·····咥えてなんかっ」
「え?咥えたことないの?ほんっとあの堅物は馬鹿だなあ~。女の使い方をまるで分かっちゃないね。」
エルミーユは差し出されたモノを嫌がるように口を閉ざすが、アーチがエルミーユの鼻を摘まみ無理矢理口を開けさせた。
「カハッ」
喉まで押し込まれるように入れられ、否応なしに涙目になる。
「噛んだらあんたとインハルトの関係を上に報告するから。そしたらインハルトがどうなるか、分かるよね?」
応えることすら赦されず、アーチの身勝手な動きにエルミーユは涙を溢れさせた。
アーチの腰の動きが加速していく。
逃れようと頭を振るも、今度はこめかみを左右からアーチの手で固定された。
「っ·····堪らないね、インハルトの大事なもんを玩具にしてるなんて。」
「おいアーチ、まさか"待て"が出来なかったの?なんだかアーチらしくないなあ。」
同じ音色の声。重なるような和音にエルミーユの脈が波打つ。
エルミーユがアーチ越しに見た先には、アーチと同じ顔をした男が立っていた。
思わず目が自然と見開き、絶望の表情を作る。
「アハハ。見てよアーサ、この女俺たちが2人だと知って驚いてるよ!」
銀髪の長い髪を右で一つに結び、目元にほくろのある矯正監の恰好をした男、アーサが監獄塔から帰って来たのだ。
「ちょっとアーチ邪魔。アーチの揺れる尻見てたら萎えるって。」
「え?アーサもやっちゃうの??それこそアーサらしくない。」
眉をひそめるアーサがアーチの身体をエルミーユから手で払い退けさせた。
口から吐くように出され、エルミーユがえづくように唾液の糸を引かせる。
「ああ可哀想なエルミーユ。今楽にしてやるからね。」
アーチがエルミーユの頭上に、アーサがエルミーユの股の間に入る。
「いやッそれだけは嫌ッッ!!!!」
エルミーユが絨毯を掴むように身体を捩るとアーサが舌打ちをし、エルミーユの頬を平手で打った。
バチンッと響くような音を鳴らしアーサが一言「うるさい」と威圧的な顔を向ける。
しかし気丈なエルミーユがそれで屈するはずもなく、震える脚で何度もアーサを蹴ろうとした。
「何こいつ!さすがヴァン·ヘルシングの娘だね!面白い!!」
アーサが嬉々たる表情でエルミーユの薄い乳首を、右の指でぎゅぅっと強くつねった。
「ッ」
「いいね、無力な癖に俺に牙を向けるその表情。いつまでそうしていられるかなあ。」
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