髑髏領主の仮面の下にはとってもかわいいお顔があります!〜魔力なし庶民派令嬢は溺愛し、溺愛される〜

魔力を一切持たない男爵令嬢、ハナ・ウォルターズは明るく元気なだけが取り柄の庶民派令嬢だ。
そんな彼女のもとに、ある日突然縁談が舞い込む。

お相手はこの国の重要な地を任されている辺境伯、エドウィン・ギャレック。
あまりにも立場が違いすぎるのだが、ハナに話が来たのには理由があった。

髑髏領主と呼ばれるエドウィンは、その立場や実力からかなり有望な人物であるのにことごとく婚約話が破談になっていた。
というのも、彼が纏う異常なまでの魔力圧と恐ろしい髑髏の仮面、その姿が原因である。

このままではいけないと執事が必死で婚約者を探し、選ばれたのがハナだったのだ。彼女は生まれつき魔力を持たないだけでなく、あらゆる魔法が効かない体質であるという噂を聞きつけたためだ。

一縷の望みをかけてウォルターズ家へやってきた髑髏領主とその執事。案の定、家族にはいつものようにものの数秒で恐れられ、逃げられてしまったがハナは違った。

ハナには、彼の放つ魔力圧も幻影も一切効果を発揮しなかったのだ。

それどころか、どこか髑髏領主に「かわいらしさ」を感じるハナは話している内に彼に一目惚れしてしまったことに気付く。
グイグイと押しの強いハナは、その日の内に彼の仮面の下の素顔を見た。

か わ い い ! 

彼の仕草や性格、そしてどこの令嬢よりもかわいい顔立ちにメロメロ!
婚約を懇願されているはずのハナが逆にその場でエドウィンにプロポーズをするのだった。

孤独を感じる髑髏領主を元気が取り柄の庶民派令嬢が幸せにします!

「恐いだなんてとんでもない! 旦那様が世界一かわいくて、毎日とても幸せです!」

明るいヒロインがかわいい系ヒーローを溺愛する物語?

「俺だって、男なんだぞ。少しは意識、しろ……」

いいえ、愛が重いのは果たしてどっち? 溺愛×溺愛ストーリー!

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