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第20話 真夜中は悪い子 *
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豊穣祭で奉納する舞、『火炎獅子』の特訓を始めてから1週間が経った。
最初は炎でできた獅子にビビっていた俺だけど、だんだんとコツが掴めてきた。近ごろは、わざと火炎獅子に近づいてみせる余裕が出てきた。
ヴァンは毎日練習に付き合ってくれた。
俺たちは観客の笑いをより誘う振り付けを考えた。火炎獅子はそう。笑いの力で相手の戦意を喪失させた舞だからな。
「ふーっ。疲れたーっ」
夜になった。
俺は自室のベッドに両手と両足を投げ出した。ふかふかのベッドがぽわんと弾む。一日中、魔力を出し続けていたから、体力の消耗がハンパじゃない。
このまま寝落ちしちゃうのかなと思ったその時、俺の体に異変が起きた。
アレが硬くなり始めたのである。
手足を動かすのも億劫なのに、ちんこだけ元気ってどういうこと?
俺が困っていると、ヴァンが俺の変化に気づいた。
「おやおや。エドゥアール様の坊やが元気になっていますね」
ヴァンはベッドに腰掛けると、俺の息子をつんと指でつついた。それだけの刺激で、俺はフル勃起してしまった。下腹部にテントを張った状態の俺に、ヴァンがキスをする。
「んっ、ふっ……」
「お疲れマラですね、エドゥアール様」
「それ、なんだ?」
「疲労が溜まると、あちらが強くなるのですよ。人間の生存本能でしょうかね」
俺の寝間着をすべて脱がせると、ヴァンは乳首を舐めはじめた。空いた手で、俺のペニスを優しく扱く。緩慢な手の動きと、粘っこい舌遣いに俺は翻弄された。あんあんと高い声で啼く。ヴァンは次に、俺の性器をちゅぽんと喉奥まで飲み込んだ。
「だめっ、それ……、出ちゃうっ」
俺は腰を揺らして、ヴァンの口淫に抵抗した。でもヴァンはフェラが上手い。俺のいいところを的確に刺激して、じゅうじゅうと先走りを吸い立てる。
「あぁっ。あっ、あっ!」
カリ首を執拗にねぶられる。俺のアレはヴァンのようにカリ高ではない。いたって平凡なちんこだ。フェラされるのも、じっと見られるのも落ち着かない。でもヴァンはなかなか口を離そうとしなかった。
ヴァンの舌は肉厚で、ぬるりとしている。べろべろと勢いよく俺の分身を舐めたかと思えば、竿を咥えたまま動きを止める。俺は陰嚢を揉まれながら、会陰をマッサージされた。大好きなヴァンにいやらしいことをされていると思うと、アレがますます硬くなっていく。
「ひゃあんっ!」
ヴァンが口を離した瞬間、俺はすべてを放ってしまった。ヴァンの凛々しい顔が白濁にまみれる。ちゅるんと俺の精液を舐めると、ヴァンは濡れた唇で微笑んだ。
「エドゥアール様。お味が濃くなっておりますね。アゼルクのお屋敷に戻ってから、ずっと夜は何もなしでしたからね」
「ヴァンもお疲れマラなのか?」
「俺は通常どおりです」
「……おまえ、ギンギンじゃねぇか」
ヴァンの下腹部は盛り上がっていた。
楽にさせてやりたいところだけど、あいにく俺は疲れている。
「ごめん。してあげられない……。寝落ちしそう」
「いいですよ。自分でしますから。その代わり、エドゥアール様の裸を見せてください」
「えっ!? やっ」
俺は大きく開脚させられた。
後孔がばっちり見える体勢である。ヴァンは俺のアヌスをぺろんと舐めた。
「あっ! そんな……っ」
お風呂に入ったあととはいえ、そこは愛撫を受けるような場所ではない。俺が恥じらっていると、ヴァンがみずからの太い竿を扱いた。
「『揺りかご計画』が片付いたら、エドゥアール様のナカに入りたい……。いいですね?」
「……う、うんっ。ヴァンとエッチしたい」
「今日はおっぱいをあんまりいじって差し上げませんでしたね」
「やっ! いいってば!」
ヴァンがねろりと俺の乳輪を舌でなぞった。ぬめぬめとした舌の感触が俺の乳首を包み込む。ヴァンは俺の胸を舐めながら、自身をこすっている。
「……ヴァン。俺も触ってあげたい」
「無理はなさらないでください」
「おまえが好きなんだよ。ひとりでさせるのとか、可哀想じゃん?」
俺はヴァンの性器に手を伸ばした。
先走りで濡れた亀頭を指先でくすぐる。裏筋を指の腹でなぞれば、ヴァンが心地よさそうに息を吐いた。
「俺たち、悪い子だな。アゼルク家がピンチなのに、エッチなことして盛り上がってる」
「エドゥアール様ならば、必ず成功できますよ」
「絶対負けない! 無事に生還して、ヴァンといっぱい抱き合いたい!」
「その意気です」
俺たちはキスを交わした。
唇を合わせるあいだ、俺はヴァンの立派なペニスをさすった。太い幹がぶるんと震える。俺が手の動きを速めると、ヴァンが眉根を寄せて、白濁を解き放った。俺の腹がヴァンの精液で濡れる。
ヴァンは俺の腹にキスを敷き詰め、残滓を舐め取っていった。
「エドゥアール様には俺の子を産んでもらいますからね」
「ヴァンの……濃いから一発で孕んじゃいそう」
「いや。孕み受は生殖器が育ちきっていないから、何回もセックスをしないとダメです」
「俺……ヴァンが大好きだ。おまえとだからエッチしたいんだよ?」
「光栄です」
「『揺りかご計画』は魔力が高い人に、無理やりエッチさせてるのかな。許せない」
俺はヴァンの胸に抱きついた。あったかくて、石鹸のいい匂いがする。とろんと目を細めた俺の頭を、ヴァンが優しく撫でる。
「大丈夫ですよ。みんなで力を合わせれば……俺たちはきっと勝てます」
「うん。信じてる」
そして俺たちは手を繋いで仰向けになった。
ヴァンのぬくもりが俺の不安を溶かしていく。
俺はやがて眠りにいざなわれた。
最初は炎でできた獅子にビビっていた俺だけど、だんだんとコツが掴めてきた。近ごろは、わざと火炎獅子に近づいてみせる余裕が出てきた。
ヴァンは毎日練習に付き合ってくれた。
俺たちは観客の笑いをより誘う振り付けを考えた。火炎獅子はそう。笑いの力で相手の戦意を喪失させた舞だからな。
「ふーっ。疲れたーっ」
夜になった。
俺は自室のベッドに両手と両足を投げ出した。ふかふかのベッドがぽわんと弾む。一日中、魔力を出し続けていたから、体力の消耗がハンパじゃない。
このまま寝落ちしちゃうのかなと思ったその時、俺の体に異変が起きた。
アレが硬くなり始めたのである。
手足を動かすのも億劫なのに、ちんこだけ元気ってどういうこと?
俺が困っていると、ヴァンが俺の変化に気づいた。
「おやおや。エドゥアール様の坊やが元気になっていますね」
ヴァンはベッドに腰掛けると、俺の息子をつんと指でつついた。それだけの刺激で、俺はフル勃起してしまった。下腹部にテントを張った状態の俺に、ヴァンがキスをする。
「んっ、ふっ……」
「お疲れマラですね、エドゥアール様」
「それ、なんだ?」
「疲労が溜まると、あちらが強くなるのですよ。人間の生存本能でしょうかね」
俺の寝間着をすべて脱がせると、ヴァンは乳首を舐めはじめた。空いた手で、俺のペニスを優しく扱く。緩慢な手の動きと、粘っこい舌遣いに俺は翻弄された。あんあんと高い声で啼く。ヴァンは次に、俺の性器をちゅぽんと喉奥まで飲み込んだ。
「だめっ、それ……、出ちゃうっ」
俺は腰を揺らして、ヴァンの口淫に抵抗した。でもヴァンはフェラが上手い。俺のいいところを的確に刺激して、じゅうじゅうと先走りを吸い立てる。
「あぁっ。あっ、あっ!」
カリ首を執拗にねぶられる。俺のアレはヴァンのようにカリ高ではない。いたって平凡なちんこだ。フェラされるのも、じっと見られるのも落ち着かない。でもヴァンはなかなか口を離そうとしなかった。
ヴァンの舌は肉厚で、ぬるりとしている。べろべろと勢いよく俺の分身を舐めたかと思えば、竿を咥えたまま動きを止める。俺は陰嚢を揉まれながら、会陰をマッサージされた。大好きなヴァンにいやらしいことをされていると思うと、アレがますます硬くなっていく。
「ひゃあんっ!」
ヴァンが口を離した瞬間、俺はすべてを放ってしまった。ヴァンの凛々しい顔が白濁にまみれる。ちゅるんと俺の精液を舐めると、ヴァンは濡れた唇で微笑んだ。
「エドゥアール様。お味が濃くなっておりますね。アゼルクのお屋敷に戻ってから、ずっと夜は何もなしでしたからね」
「ヴァンもお疲れマラなのか?」
「俺は通常どおりです」
「……おまえ、ギンギンじゃねぇか」
ヴァンの下腹部は盛り上がっていた。
楽にさせてやりたいところだけど、あいにく俺は疲れている。
「ごめん。してあげられない……。寝落ちしそう」
「いいですよ。自分でしますから。その代わり、エドゥアール様の裸を見せてください」
「えっ!? やっ」
俺は大きく開脚させられた。
後孔がばっちり見える体勢である。ヴァンは俺のアヌスをぺろんと舐めた。
「あっ! そんな……っ」
お風呂に入ったあととはいえ、そこは愛撫を受けるような場所ではない。俺が恥じらっていると、ヴァンがみずからの太い竿を扱いた。
「『揺りかご計画』が片付いたら、エドゥアール様のナカに入りたい……。いいですね?」
「……う、うんっ。ヴァンとエッチしたい」
「今日はおっぱいをあんまりいじって差し上げませんでしたね」
「やっ! いいってば!」
ヴァンがねろりと俺の乳輪を舌でなぞった。ぬめぬめとした舌の感触が俺の乳首を包み込む。ヴァンは俺の胸を舐めながら、自身をこすっている。
「……ヴァン。俺も触ってあげたい」
「無理はなさらないでください」
「おまえが好きなんだよ。ひとりでさせるのとか、可哀想じゃん?」
俺はヴァンの性器に手を伸ばした。
先走りで濡れた亀頭を指先でくすぐる。裏筋を指の腹でなぞれば、ヴァンが心地よさそうに息を吐いた。
「俺たち、悪い子だな。アゼルク家がピンチなのに、エッチなことして盛り上がってる」
「エドゥアール様ならば、必ず成功できますよ」
「絶対負けない! 無事に生還して、ヴァンといっぱい抱き合いたい!」
「その意気です」
俺たちはキスを交わした。
唇を合わせるあいだ、俺はヴァンの立派なペニスをさすった。太い幹がぶるんと震える。俺が手の動きを速めると、ヴァンが眉根を寄せて、白濁を解き放った。俺の腹がヴァンの精液で濡れる。
ヴァンは俺の腹にキスを敷き詰め、残滓を舐め取っていった。
「エドゥアール様には俺の子を産んでもらいますからね」
「ヴァンの……濃いから一発で孕んじゃいそう」
「いや。孕み受は生殖器が育ちきっていないから、何回もセックスをしないとダメです」
「俺……ヴァンが大好きだ。おまえとだからエッチしたいんだよ?」
「光栄です」
「『揺りかご計画』は魔力が高い人に、無理やりエッチさせてるのかな。許せない」
俺はヴァンの胸に抱きついた。あったかくて、石鹸のいい匂いがする。とろんと目を細めた俺の頭を、ヴァンが優しく撫でる。
「大丈夫ですよ。みんなで力を合わせれば……俺たちはきっと勝てます」
「うん。信じてる」
そして俺たちは手を繋いで仰向けになった。
ヴァンのぬくもりが俺の不安を溶かしていく。
俺はやがて眠りにいざなわれた。
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