死にたがりのあなたがいちばんすき〜自殺を止めてあげたのに、あの女の子は知らんぷり。もういいって背を向けたら、「いかないで」と泣きついてきた〜
死にたいあなたも、生きているあなたも、どっちもすき。
前向きなあなたは、大嫌い。
片田舎の駅で、私が見つけたのは自殺中の女の子。げっそりした横顔が素敵で、うっとりしてしまう。どんな子なのかな? あなたは何者なのかな? 思わずその手を掴むと、気づけば線路に投げ出されていた。
私を抱きしめる女の子。迫る列車。死ぬ、死ぬはずじゃなかった私まで巻き込まれてしまう――寸前のところで私を助けてくれたのは、他でもない自殺志願者の女の子だった。
その子、三奈木光は死のうとしていたことを忘れて、私にお説教をしてくる。
「今度から白線の外側に立っちゃだめだよ」
心臓が鳴り出す。光から目が離せなくなる。
退屈な夏は、その瞬間に色を変えた。
私は、この子がほしい。
毎日7時20分12時20分更新
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