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41.決戦
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その日の夜。
俺たちは言われた通り街の教会へと来ていた。
待ち受けていたのは禍々しい杖を持ったシュナイザーだった。
その魔力の放つ量は凄まじく。
あれは……。
「ガイル、ありゃあ……」
「あぁ。誰も手にしたことがないと思っていた。恐らくだが、この魔力量。魔王具の杖だ。見つけていたのか」
あまりの魔力に顔が強ばってしまう。
それを知ってか知らずか、余裕そうなシュナイザー。
「来たか、こっちだ」
協会の裏へと抜けると小さな小屋がある。
そこに入ると下には魔法陣が。
それを起動させると俺たちは一瞬でダンジョンへと入っていった。
着いた階層を歩いていくシュナイザー。
その後をとりあえずついて行く。
階段を数回降りると扉を開いた。
大きな空間に出る。
そこには、フロアを埋め尽くすほどの盗賊が集まっていた。
「最終のダンジョンボスまでは障害が付き物だ」
シュナイザーは、飛び立って盗賊達の後ろへと回った。
「なるほど。ここを拠点にしていたわけだ」
「人は食うのは魔力を食う!」
「シュナイザーはそれはお見通しだろうな。この数を捌くしかない。サーヤ、俺達が盗賊共は一歩も後ろに通さん! 安心して魔法を撃て!」
恐らくヤマトのアーティファクトの習性も理解しているからこの作戦にしたんだろう。
後ろには通さんぞ。
「はい!」
サーヤは覚悟を決めた目をしている。
シュナイザー。見てろよ。この子も強いぞ?
魔力を腕輪へと流す。
煙を中空に漂わせる。
「行くぞクズ共! 空鬼!」
撃ち出された赤黒の閃光が走ると盗賊達はこちらに駆け出した。
「後ろには行かねぇ!」
ヤマトが結界を張ってせき止める。
煙を拳にまとい。盗賊の群れに突っ込む。
多少斬られようが関係ない。
「オラオラオラオラオラァァァ」
俺は一心不乱に拳を振り続けた。
ヤマトもシールドで戦っている。
後ろから援護が来た。
「アクアウィップ!」
水のムチのようなものがバチンバチンと盗賊たちを吹き飛ばしていく。
「ハッハッハァ! いいぞ! サーヤ! まだまだ行くぜゴラァ!」
アドレナリンの出ている俺はテンションが上がるまま、盗賊をぶちのめし続ける。
「突鬼!」
直線上の盗賊は沈んだ。
数が多すぎる。
「アクアストーム!」
盗賊の中心で水柱が立つ。
盗賊達はそれに巻き込まれて大半が戦闘不能になった。
「良くやった! サーヤ!」
その時、閃光がサーヤへ放たれた。
くそっ! アイツの介入はないと勝手に思ってた。
「きゃっ!」
右の脇腹に被弾したようだ。
あの野郎。そこまで腐ったかよ。
そうかよ。
「お前達、俺の大切な人を傷付けておいて無事でいられると思うなぁぁぁぁぁぁ!?」
ありったけの魔力を腕輪に流す。
赤黒の煙を全身に待とう。
俺が鬼と呼ばれる所以はこの姿からだ。
角が生えた鬼のように赤黒くなった姿に盗賊達は後ずさった。
「皆殺しだ。百鬼夜行」
放った無数の拳の全てから赤黒の閃光が放たれ、埋めつくしていた盗賊は皆、血溜まりになった。
「はぁ。はぁ。シュナイザー。テメェ!」
「それを使ったな。消耗が激しいんじゃないか? そんなのでオレを倒せるかな?」
シュナイザーは閃光放って牽制してくる。
なんとか拳で叩き落としていく。
くそっ。
サーヤも気になる。大丈夫だろうか。
「人の心配してる場合か? そんなんだから強くなれないんだ」
「何?」
「人は使うものさ。物のようにな。そうすれば強くなれる。ハッハッハッ!」
「ふざけるな! 堕ちたもんだな」
「お前達が甘すぎるだけだ」
体に鞭打って動き出す。
しんどいが。
まだ動ける。
この怒りは俺に力をくれるんだよ。
赤黒の煙はまだまだ排出されてくる。
そして俺の体を強化してくれる。
俺はまだ戦える。
「無駄だ。死ね。ホーリーキャノン」
浮いているシュナイザーから。
極太のレーザーが放たれる。
「天邪鬼」
これは俺が旅の途中に考えた技だ。
お前は初見のはず。
これはアッパー返しだ。
極太の閃光はそのまま折り返してシュナイザーへと向かっていった。
轟音が鳴り響く。
シュナイザーは?
「まさか自分の魔法でやられるとはな」
胸を貫いていた。
やったか。
「道連れにしてやろう」
杖に付けられている宝玉からは凄まじい魔力が溢れる。
まずい。あれが放たれれば全滅だ。
どうする。
くそっ! ここまできて。
ヤマトは項垂れている。魔力切れか。
さっきので力を使い果たしてしまった。
これ以上。
「ハッハッハッ。俺の勝ちだ……」
大きくなっていく宝玉の魔力。
後ろから僅かに魔力が。
「アクア、スパイラルスピアー!」
射出された鋭い回転した槍が宝玉へと突き刺さった。
ギリギリギリと力が拮抗している。
最後の一撃を。
憤怒の腕輪よ。
俺の体力を食え。
しばらく動けなくなってもいい。
最後の力をそれに応え、赤黒の煙が溢れた。
「天鬼!」
打ち上げられた赤黒の閃光は水の槍を押上げ。
周囲は光に包まれた。
凄まじい魔力が溢れ。
視界を覆い尽くす。
くそぉ。マナを救うことができなかったか。
既にやつに始末されていたんだな。
すまないな。マナ。役に立たない親父だったな。
俺たちは言われた通り街の教会へと来ていた。
待ち受けていたのは禍々しい杖を持ったシュナイザーだった。
その魔力の放つ量は凄まじく。
あれは……。
「ガイル、ありゃあ……」
「あぁ。誰も手にしたことがないと思っていた。恐らくだが、この魔力量。魔王具の杖だ。見つけていたのか」
あまりの魔力に顔が強ばってしまう。
それを知ってか知らずか、余裕そうなシュナイザー。
「来たか、こっちだ」
協会の裏へと抜けると小さな小屋がある。
そこに入ると下には魔法陣が。
それを起動させると俺たちは一瞬でダンジョンへと入っていった。
着いた階層を歩いていくシュナイザー。
その後をとりあえずついて行く。
階段を数回降りると扉を開いた。
大きな空間に出る。
そこには、フロアを埋め尽くすほどの盗賊が集まっていた。
「最終のダンジョンボスまでは障害が付き物だ」
シュナイザーは、飛び立って盗賊達の後ろへと回った。
「なるほど。ここを拠点にしていたわけだ」
「人は食うのは魔力を食う!」
「シュナイザーはそれはお見通しだろうな。この数を捌くしかない。サーヤ、俺達が盗賊共は一歩も後ろに通さん! 安心して魔法を撃て!」
恐らくヤマトのアーティファクトの習性も理解しているからこの作戦にしたんだろう。
後ろには通さんぞ。
「はい!」
サーヤは覚悟を決めた目をしている。
シュナイザー。見てろよ。この子も強いぞ?
魔力を腕輪へと流す。
煙を中空に漂わせる。
「行くぞクズ共! 空鬼!」
撃ち出された赤黒の閃光が走ると盗賊達はこちらに駆け出した。
「後ろには行かねぇ!」
ヤマトが結界を張ってせき止める。
煙を拳にまとい。盗賊の群れに突っ込む。
多少斬られようが関係ない。
「オラオラオラオラオラァァァ」
俺は一心不乱に拳を振り続けた。
ヤマトもシールドで戦っている。
後ろから援護が来た。
「アクアウィップ!」
水のムチのようなものがバチンバチンと盗賊たちを吹き飛ばしていく。
「ハッハッハァ! いいぞ! サーヤ! まだまだ行くぜゴラァ!」
アドレナリンの出ている俺はテンションが上がるまま、盗賊をぶちのめし続ける。
「突鬼!」
直線上の盗賊は沈んだ。
数が多すぎる。
「アクアストーム!」
盗賊の中心で水柱が立つ。
盗賊達はそれに巻き込まれて大半が戦闘不能になった。
「良くやった! サーヤ!」
その時、閃光がサーヤへ放たれた。
くそっ! アイツの介入はないと勝手に思ってた。
「きゃっ!」
右の脇腹に被弾したようだ。
あの野郎。そこまで腐ったかよ。
そうかよ。
「お前達、俺の大切な人を傷付けておいて無事でいられると思うなぁぁぁぁぁぁ!?」
ありったけの魔力を腕輪に流す。
赤黒の煙を全身に待とう。
俺が鬼と呼ばれる所以はこの姿からだ。
角が生えた鬼のように赤黒くなった姿に盗賊達は後ずさった。
「皆殺しだ。百鬼夜行」
放った無数の拳の全てから赤黒の閃光が放たれ、埋めつくしていた盗賊は皆、血溜まりになった。
「はぁ。はぁ。シュナイザー。テメェ!」
「それを使ったな。消耗が激しいんじゃないか? そんなのでオレを倒せるかな?」
シュナイザーは閃光放って牽制してくる。
なんとか拳で叩き落としていく。
くそっ。
サーヤも気になる。大丈夫だろうか。
「人の心配してる場合か? そんなんだから強くなれないんだ」
「何?」
「人は使うものさ。物のようにな。そうすれば強くなれる。ハッハッハッ!」
「ふざけるな! 堕ちたもんだな」
「お前達が甘すぎるだけだ」
体に鞭打って動き出す。
しんどいが。
まだ動ける。
この怒りは俺に力をくれるんだよ。
赤黒の煙はまだまだ排出されてくる。
そして俺の体を強化してくれる。
俺はまだ戦える。
「無駄だ。死ね。ホーリーキャノン」
浮いているシュナイザーから。
極太のレーザーが放たれる。
「天邪鬼」
これは俺が旅の途中に考えた技だ。
お前は初見のはず。
これはアッパー返しだ。
極太の閃光はそのまま折り返してシュナイザーへと向かっていった。
轟音が鳴り響く。
シュナイザーは?
「まさか自分の魔法でやられるとはな」
胸を貫いていた。
やったか。
「道連れにしてやろう」
杖に付けられている宝玉からは凄まじい魔力が溢れる。
まずい。あれが放たれれば全滅だ。
どうする。
くそっ! ここまできて。
ヤマトは項垂れている。魔力切れか。
さっきので力を使い果たしてしまった。
これ以上。
「ハッハッハッ。俺の勝ちだ……」
大きくなっていく宝玉の魔力。
後ろから僅かに魔力が。
「アクア、スパイラルスピアー!」
射出された鋭い回転した槍が宝玉へと突き刺さった。
ギリギリギリと力が拮抗している。
最後の一撃を。
憤怒の腕輪よ。
俺の体力を食え。
しばらく動けなくなってもいい。
最後の力をそれに応え、赤黒の煙が溢れた。
「天鬼!」
打ち上げられた赤黒の閃光は水の槍を押上げ。
周囲は光に包まれた。
凄まじい魔力が溢れ。
視界を覆い尽くす。
くそぉ。マナを救うことができなかったか。
既にやつに始末されていたんだな。
すまないな。マナ。役に立たない親父だったな。
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