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番外編1 斡旋所にて
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――――エドモンド侯爵邸からの帰り道――――
斡旋所に寄って欲しいとランドルフにお願いした。
ランドルフには帰ってイチャイチャしたいと言われたけど、どうしてもジェシカの顔が見たかったのだ。
「あ、おかえり」
ジェシカの普段と変わらない、あっさりとした挨拶を聞いて、あぁ、帰って来たんだと実感した。
「ジェシカもおかえりなさい」
ハグをして、互いが無事なことを喜び合う。
「はい!これお土産」
沢山の土産を渡された中に『小姑と上手に付き合う方法』と書かれた本がある。なんで??
「マーガレットさんだっけ?ランドルフのお姉さんは強烈だね。あははっ」
早く帰りたいアピールのつもりなのか、入り口から動かなかったランドルフが驚いて近寄って来た。
「あいつに会ったのか!?」
「そうそう、私もお姉さんの依頼を受けたのよ」
あっけらかんと告げたジェシカに、二人して口をあんぐり開ける。
ジェシカのサインが入った依頼書を渡されて、二人で食い入るように読む。
『六日間斡旋所から離れる事』
アリーに依頼を受けさせるためには、調査員経験もある『身元の確かな二十代の女性』であるジェシカが居ると不都合だと言われたそうだ。
どこに行ってもいいから、斡旋所を離れるように依頼されたと言う。
依頼の六日間と休みを足して、七日間の旅行を彼氏と楽しんできたらしい。
「あのお姉さんのぶっ飛び具合には驚いたけど、実家に帰って、二人で両親に挨拶も出来たし、友達の結婚式にも出席出来たし、旅行しただけなのにお姉さんから報酬も頂いちゃった。なんかごめんねぇ」
少し日に焼けた顔でニマニマ笑いながら、
「二人がやっとくっ付いてくれたから斡旋所も平和になるわー。おめでとー」
お祝いを言ってくれたが……
まだ、マーガレットの手のひらの上にいるんじゃないかと薄ら寒くなった。
斡旋所に寄って欲しいとランドルフにお願いした。
ランドルフには帰ってイチャイチャしたいと言われたけど、どうしてもジェシカの顔が見たかったのだ。
「あ、おかえり」
ジェシカの普段と変わらない、あっさりとした挨拶を聞いて、あぁ、帰って来たんだと実感した。
「ジェシカもおかえりなさい」
ハグをして、互いが無事なことを喜び合う。
「はい!これお土産」
沢山の土産を渡された中に『小姑と上手に付き合う方法』と書かれた本がある。なんで??
「マーガレットさんだっけ?ランドルフのお姉さんは強烈だね。あははっ」
早く帰りたいアピールのつもりなのか、入り口から動かなかったランドルフが驚いて近寄って来た。
「あいつに会ったのか!?」
「そうそう、私もお姉さんの依頼を受けたのよ」
あっけらかんと告げたジェシカに、二人して口をあんぐり開ける。
ジェシカのサインが入った依頼書を渡されて、二人で食い入るように読む。
『六日間斡旋所から離れる事』
アリーに依頼を受けさせるためには、調査員経験もある『身元の確かな二十代の女性』であるジェシカが居ると不都合だと言われたそうだ。
どこに行ってもいいから、斡旋所を離れるように依頼されたと言う。
依頼の六日間と休みを足して、七日間の旅行を彼氏と楽しんできたらしい。
「あのお姉さんのぶっ飛び具合には驚いたけど、実家に帰って、二人で両親に挨拶も出来たし、友達の結婚式にも出席出来たし、旅行しただけなのにお姉さんから報酬も頂いちゃった。なんかごめんねぇ」
少し日に焼けた顔でニマニマ笑いながら、
「二人がやっとくっ付いてくれたから斡旋所も平和になるわー。おめでとー」
お祝いを言ってくれたが……
まだ、マーガレットの手のひらの上にいるんじゃないかと薄ら寒くなった。
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