分かってる、君が優しくしてくれるのは、僕の魔力が目当てだと

舞台は中世風ファンタジー。
この世界には生まれつき『魔力』を持つものがおり、
彼らは魔導士として高い地位を得ることができる。


基本的には魔力を持つものは貴族にしか生まれないが、
主人公の『ラウル』は平民ながら類まれな魔力を持っており、
貴族のレクター達からいじめられていた。


そんな彼に普段から優しく接してくれる弱小貴族の幼馴染。
彼女の名前は『トリア』。


彼女は100年に一度隔世遺伝するサキュバスの血を引いており、18歳に達すると、
相手の魔力を奪い、自分の魔力を永続的に高める「※レベルドレイン」が可能になる種族であった。


(※魔力は才能のようなもののため、一度奪われたら元に戻らない)


そんな彼女もまた周囲からいじめを受けており、
ラウルとトリアはお互いに支え合って学園生活を過ごしていた。


ラウルもトリアも互いを恋愛相手として意識していたが、

ラウル側は、
「自分の魔力が目当てだから、彼女は優しくしてくれているだけなんだ」

と解釈し、トリア側も
「レベルドレインをされるのが怖いから、彼は優しくしてくれているだけなんだ」


と解釈していたため、関係は進展せず、
それでも二人は「つかの間の青春」を大事に過ごしていた。


そんな二人と、彼らをいじめる者たちが織り成す、
少し切ない両片思いのラブストーリー。

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