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3章爆売れ

36話 成功と失敗

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どうもマコッチです、最近はダンジョンに冒険者が入ってきて、指導もちゃんとできてと、なかなか順調です。



「バンヨウたちと一緒にいるテミルって子、どんどん強くなるね」


『そうだねー』


「頑張っていますね」


「キュリー」


バンヨウたちがダンジョンに来た時は驚きましたけど、ランクアップの試験だそうで、大人数で来ましたよ。


中でも驚いたのは、シルバーの冒険者で試験の付き添いの人たちね、この人たちは三日に一度冒険者を集めて話し合いをしています、だけど他の日は自分たちもダンジョンに入って探索をしているの。



「この世界の付き添いってこんな感じなのかなー」


『いいじゃない、強い人が入ってくれればそれだけDPにはなるんだし』


そう言う問題ではなく、監視をしないのかと言う事ですよ、あの5人組のような奴らがいるんだし。



「あの5人組がバンヨウたちにちょっかいを出した時にいてくれれば、試験は不合格だったわよ」


『まあそうかもだけど、話し合いでちゃんとバンヨウが報告したからいいじゃん、あの人たちも生活があるんだよマコッチ』


「そこよ!ギルドの依頼なのに、その間も自分たちで稼がないといけないなんて、何処の売れない芸人よ」


そう言いながら私はシルバーの冒険者を見ました、今は25階を探索していますね。

ステータスはこんな感じ。


・冒険者

【名前】
アリト

【年齢】
27歳

【種族】
人族

【職業】
剣士

【レベル】
30

【HP】
26500

【MP】
13100

【ATK】
26500

【DEF】
26500

【INT】
13100

【AGL】
26500

【称号】
無し

【スキル】
筋力強化
レベル2

剣術
レベル4

並列行動
レベル2

鑑定


・冒険者

【名前】
チーチャム

【年齢】
127歳

【種族】
精霊種
(フェアリー)

【職業】
魔法剣士

【レベル】
20

【HP】
6500

【MP】
24500

【ATK】
3100

【DEF】
3100

【INT】
24500

【AGL】
12500

【称号】
迷い人
(住んでいた場所がわからなくなった者)

【スキル】
M Pアップ
レベル2

剣術
レベル2

魔法
火レベル3
水レベル5
風レベル2
氷レベル5
光レベル2

詠唱省略

鑑定



・冒険者

【名前】
キャス

【年齢】
22歳

【種族】
獣人族
(兎)

【職業】
拳闘士

【レベル】
32

【HP】
34500

【MP】
17100

【ATK】
34500

【DEF】
34500

【INT】
17100

【AGL】
68500

【称号】
無し

【スキル】
筋力強化
レベル1

格闘術
レベル3

闘気術
レベル4


・冒険者

【名前】
リオル

【年齢】
27歳

【種族】
人族

【職業】
剣士

【レベル】
25

【HP】
16500

【MP】
8100

【ATK】
16500

【DEF】
16500

【INT】
8100

【AGL】
32500

【称号】
五感覚醒
(五感が通常の10倍鋭くなる)


【スキル】
筋力強化
レベル1

双剣術
レベル3

スピードアップ
レベル2



・冒険者

【名前】
アスリン

【年齢】
21歳

【種族】
人族

【職業】
魔法士

【レベル】
20

【HP】
6500

【MP】
12500

【ATK】
3100

【DEF】
3100

【INT】
12500

【AGL】
3100

【称号】
無し

【スキル】
MPアップ
レベル1

片手昆
レベル2

小盾
レベル2

魔法
火レベル3
水レベル2
風レベル2
氷レベル2
土レベル2
雷レベル3
光レベル1





俺はガラングランのリーダーをしているアリトだ。



「キャスそっち行ったぞ、アスリンを守れ」


「あいよー武技『強剛甲冑』くぅーっはい!防いだわよって、邪魔よこの!」


キャスが武技でトレントの振り下ろしを防ぎ、その枝を蹴り飛ばしてトレントにぶつけていた。



「良いぞキャス!お前もいい加減どけー『弧牙斬撃』とどめだリオル!チーチャム」


「わかってるわ『ウォーターランス』」

「おう任せろアリト、武技『剛集双撃』」


チーチャムとリオルがボアの上位種、ビッグボアを倒し、チーチャムが俺の肩に降りてきた。


「ふふん、どうよアリト」

「ああ、偉かったぞ」

「よしよし、じゃあキャスたちの方にいきましょ、もうリオルは行ったわ」


チーチャムが指差して指示してきた、まあ当然キャスたちの方に加勢に向かったぞ。



「アスリン!キャスを回復だ、それまで俺たちが抑える」


「は、はい『ヒール』・・・どうですかキャス」


「ありがとアスリン、じゃあアリト参加するわよ」


キャスが回復し、俺たちは全員でトレントと戦い何とか倒した、今はドロップ品を回収している。


「取ってきたわよー」

「ありがとチーチャム、最高だなここは!これだけドロップするんじゃ、あの村を拠点にしたいぜ、なぁアリト」


「ああ、そうだなリオル」


「でも、村から遠いですよここ、私着くまでに疲れちゃう」


「アスリンは体力無いからねー、帰りだけなんだから頑張りなさいな」

「私はアリトのバッグに入ってるから楽チンよ」


キャスがアスリンの頭をぐりぐりしてチーチャムがマネをしていた、確かにあれは走ったら疲れるからな。

このダンジョンの入り口が、何故だかかなり離れたコルル村に出現したのだ。

出現しただけなら分かるのだが、それから長い道を歩かないと着かない。



「良いじゃん疲れたらあの宿に泊れば、ねぇキャス」

「そうそう」

「それはそうですけど、なんであそこ銅貨1枚なんですかね」

「そうだわねー、他より全然料理とかも美味しいし、ベッドだって相当いい物よ」



みんなが言っている宿屋は、何故か銅貨1枚で食事と宿を提供してくれる。


「それにあの人たちよ、チーチャムは平気だって言ってるけど」

「なによ⁉︎私が信じられないの!敵意は感じないって言ったじゃない」


チーチャムがキャスの顔まで飛んで抗議している。


「でもよチーチャム、何者なのかわかんないんだろ?」

「そ、それはそうだけど・・・(モンスターって感じじゃないし、精霊って感じでもないのよね)」


チーチャムがブツブツ言っている、俺はチーチャムを撫でてやった。


「まぁなんだ、安い方が良いだろ俺たちにとってはな、だが油断は禁物だぞ」


まあこういったうまい話には裏があるからな、気を付けないといかん。



「よし!今日は終わりにするか」


「「ハーイ」」


「ちょっと待て・・・あれって」


リオンの見ている方を見ると、何と今話していた宿屋があったのだ。



「どうなってんだ!ここはダンジョンの25階だぞ」


「似てるだけじゃないの?」


キャスはそう言っている、俺たちは武器を握りながら入ってみた。



「ようこそ、こちらは初めてですか?」


「あ、ああそうだな」


あの少し体が透明なウェイトレスがいた、対応も同じだ、あそこで働いている者もこんな感じなのだ。



「てことは、あそこはモンスターがやってたって事なのか?」

「だからモンスターじゃないってば」


チーチャムが直ぐさま飛ん行ってリオルに抗議していた。

だがあのウェイトレスはそのまま話し始めたぞ。


「何処のお話かは存じ上げません、ここでお食事をされますか?」


向こうはそう返してきた、まあ解らんのだろうが同じ容姿なのだ、なにかあるだろう。


「じゃあ説明もしてくれるの?」

「はいもちろんです、必要であれば」

「どうしますアリト」

「取り敢えず説明を聞こうか」


俺たちは説明を聞いた、そのままだったよ、5日連続では使用してはいけないこと、食事をしたら2階に転移され、次の朝7時まで出られないことだ。



「同じだな・・・じゃあやっぱり?」


「でも足が無いんですよねこの人、それに料理を運んでくれる小さい者って、どう見てもモンスターだと思うんですけど」


「そうなのかアスリン?俺は見てなかったが」


「私もそうよアスリン、それに女性の足なんて見てないわよ」

「うぅ、じゃあ私が見ているのが失礼にあたるじゃないですか」


確かに見ていたら悪いうわさが流れそうだからな、俺は見ていないぞ。

アスリンは口調が女みたいだが、ちゃんと男だったんだな、チーチャムがアスリンを撫でているよ。


「それでどうされますか?お食事をするのでしたら、銅貨を一人1枚ここにお入れください」


「どうするよアリト」


「そうだなリオル、あそこもダンジョンだったってことだろ、いままで気付かなかっただけさ」


「まあそうなるわよね、変な話ね」


俺とリオルが話しているとキャスが話に入ってきてそう言ってきた。


「まあそうだな、変わったダンジョンってことだろう」


そう変わったダンジョンだ、まるで誰かがわざとそうしたような。



「宿屋を作って人を招き入れるなんて・・・何だかどこかの商人みたいですね」


有名な昔話だな、村を作るのに宿を最初に作り、安く提供して人を呼び集めたって商人の話だ。


「た、確かに・・・でも危害を加えてくるわけでもないし、いいんじゃないのかな?」


キャスの言う通りだな、あそこの宿と同じなら問題はない、問題はこっちにメリットがあってダンジョンにどんなメリットがあるかだ。

俺たちはその日、そこで食事を摂り2階で休んだ。







「失敗したかしらスイちゃん、道のとこは普通の宿屋にしておくべきだったかな?」


『う~んどうかな?今だってあの道で使ってたから、すぐに入って食事をしたでしょ、ほんとはもっと警戒して入らなかったかもだし』


スイちゃんの意見も最もね。

警戒して入ってくれないんじゃ意味ないもんね。


「確かにそうかも、う~ん少ないけど料金を取ってるから、問題ないかなって思ったけど、今後考えないとね」


『いやいやモンスターが経営してるのが問題でしょ・・・でも銅貨1枚取ってたよね、どうして?』


スイちゃんが言ってきましたけど、解らないかな。


「タダより高い物はないんだよスイちゃん」


『えー!?タダなのに高いの?』


スイちゃんが驚いています、まあわからないかなー、タダの物って怖いんだよスイちゃん。



「そうよスイちゃん、まあ向こうは人を引き込む為の、ダンジョンの作戦と思ってくれてるみたいだし、平気かしら」


レストラン罠の中で冒険者たちが話ていますが、のんびりした話し合いをしてるし、平気だと思いたいわね。


それにしても・・・あのフェアリーちゃん可愛いわね。
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