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7章学校
閑話 不安要素的中です
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どうもマコッチです、今私はコルル街のとある家の地下部屋にいます。
そして今凄く緊張しています、もうカチコチですよ。
今までの人生でこれほど緊張したことはないわってほどね。
「よ、ようこそガラングランの方たち」
「お、おう初めまして」
向こうもすごく緊張してるわ、でも私が緊張している理由は、あれを気に入ってくれるかなのよね。
「どうぞです」
「あ、ああすまんな」
マリンがガラングランにお茶を配ってくれました、それからしばらく誰も話さないわ、空気が重いわね。
「ゴホン、えっとねキバルから聞いてると思うけど、あなた達を支援したいの良いかな?」
「それはこちらも願ってもない事だ、しかしキバルも言っていたが試験って何だったんだ?」
アリトが聞いてきたけど、それは簡単な事よね、まあそれで支援って話になるとおかしなことかもしれないけど、私には十分なのよ。
「試験っていうかね、あなた達が悪い事をしないって分かったからよアリト」
「そうなのか・・・いやしかしそんな冒険者なんていくらでもいるぞ、確かに悪さをしている奴もいるが」
そうね、確かにここにいるほとんどの冒険者はみんないい子ね、でもねそれは表面上なのよ。
「あなたたちはキバルの誘いに乗らなかったことはない?」
キバルとか他のPTに入っている子たちには、欲に目がくらむかどうかを見定めてもらってるの。
「そう言えば、この前二人で買い物に行かないかって誘われたぞ、それがそうなのか?」
リオルがすぐに言ってくれたけど、私は聞いてないわね、多分それは。
「あ!?そ、それはちが」
「違うわリオル、それはデートのお誘いだったのよ」
私がそう言ったら2人が赤くなっちゃったわ、なんかごめんね。
「美味しい話があるって言われなかったかしら?」
「ああ!?あれですか!埋まってた財宝を見つけたから、秘密で手伝ってくれってやつですね」
「私の時は隠し部屋を見つけて、そこに財宝があったって聞いたわ」
「えー!私の時は美味しいハチミツが取れる場所を見つけたって言われたよ、なんか私だけ変じゃない?」
まあチーチャムちゃんは金銭欲が無かったからしょうがないのよ、それに親しくしていても簡単に付いて行っちゃダメよね。
ぎりぎりアリトが一緒じゃないとやだって断ってたけど、その後アリトと一緒に行ったのよね。
「ふむ、俺の時は知り合いが金に困ってるから貸してくれと言われたが、それなのか?」
「うんそうね、あなたは優しいからどこかのPTが、私の事を教えてって言ってきたら、言っちゃうんじゃないかと思ったのよ」
アリトは金銭的にはしっかりしてるの、でも誰かが緊急で何かを要求してきたら話は別、そんなことで簡単に情報を渡されると今後困るのよ。
「ごめんなさいね、こんな試すようなことして、でも分かってほしいの、私も大変な立場なのよ」
手を合わせて謝罪しました、誰だってこんなことされたら嫌な気分になるよね、それが必要であってもさ。
「う、ウム事情は分かった、それで今後どうすればいいんだ?」
「ありがと・・・そうね取り敢えず装備を渡そうかしら」
そう言って事前に準備していた物を出しました、あれはまだよ最後にするわ。
「すごいわ、これ速さが2倍だって」
「この杖もすごいですよ、消費MP半減です、こんなの店で買ったら金貨2枚はしますよ」
みんなそれぞれ装備を物色しているわ、まあ好きな物を貰ってね。
「いいなーみんな、すごい装備貰って、私はサイズが合わない」
「んふふ~大丈夫よチーチャムちゃん、あなたには特別な物を用意してあるわ、これよ」
私は少し離れた場所に赤く塗ったあの機体を出しました、正式名称は魔力で動く機械って事で、マジックバトラーにしましたよ。
「なにこれー!」
「そこに椅子があるでしょ、座ってこれに手を添えて魔力を流すの、そうすればこの扉、ハッチって言うんだけど、それが閉まってその後は思うように動くわ」
チーチャムちゃんが早速乗り込み動かし始めました、なかなか器用ね。
まあ自分の体と同じ感じに動くようにしてあるし、外の様子も画面とかじゃなくて、目で見ている感じになってるから出来なくはないけど、初乗りでそこまで動かせるのってくらい走り周ってるわ。
ちなみに武器は剣のみよ、もちろん他のはもう作ってあるんだけど、最初にそれを渡すと誤射が怖かったの。
十分機体に慣れてからの方がいいかなって思ったのよ。
「あ、あれは何なんだ、マコッチ」
「あれは私が作った、マジックバトラーって言う乗り物なの、外にはない物よ」
アリトに説明しているとチーチャムちゃんが降りてきたわ、気に入ってくれているとは思うんだけど。
「はぁ~面白かった」
「どうかな、受け取ってくれる?」
「う~ん面白かったけど、あれに乗ってるとアリトの鞄に入っていられないんだよね、だから私はいいや」
う、やっぱりそうなのね、なんとなくそんな気はしてたのよ。
でもまだよ!まだ秘策があるわ。
「じゃあいつでも出せるようにするわ、そうすれば好きな時に乗って戦えるわよ」
私はある指輪を作っていたの、それはあの兵器を大量に作っている時思っていた収納方法ね。
この世界にはマジックバッグがあるから、私の商会では食料品とかをそれに入れて保管しているわ、だからこの兵器もしまっちゃおうってわけよ。
指輪をチーチャムちゃんに渡し説明して指に付けてもらったわ、そうしたら指輪が光ってあの機体が指輪に吸い込まれたの。
「すごーい!?なにこれ」
「機体の固有指名を唱えればまた出てきてくれるわ、名前を付けて言って見て」
チーチャムちゃんが少し考えた後、唱えたわ。
「おいでマジラちゃん」
マジックバトラーだからマジラちゃんなのかな?まあいいか。
「用が済んで戻すときは、戻れって唱えても良いし、念じても指輪に入ってくれるわ、もう一度出す時も一緒よ」
そう言ったらすぐに指輪が光って入って行ったわ、うんうん試験でやってたけど、うまく出来てるね。
「ありがとマコッチ、これなら私貰う」
「えへへぇ~いいのよ~、後ね!あなた用の防具とかお洋服もあるの、貰ってくれるかな」
「ほんと!?やったー」
凄く喜んでくれました、良かったわ。
それから食事をごちそうして、解散しました、私は直ぐにマスタールームに戻りスイちゃんに報告しましたよ。
「やったよスイちゃん!ちゃんと受け取ってもらえたよ」
『良かったねマコッチ』
「うん!やっぱりあの指輪作って置いて良かったわ」
私は画面で見ていたのよ、チーチャムちゃんがアリトの鞄にいつも入っていたことをね。
だからあの機体が常時出ている状態じゃ、きっと受け取ってもらえないと思ったの、だからいつでも出せるアイテムを作ればきっと受け取ってもらえる、そう思ったのよ。
『でもマコッチ、あれを気に入るかどうかわからなかったじゃん、そこがダメだったら収納どうのって話しじゃないよ』
「うぅ、それはね、一番最初に乗ってもらう事自体を断られたらお終いだったわね」
そうなったら小さい武器と防具とお洋服でご機嫌を取るつもりだったわ。
「でも気に入ってくれて良かったわ」
それからしばらくして画面にチーチャムちゃんが機体に乗り込んで戦う姿を見ました、もう嬉しくて飛び上がってしまったわよ!
そしてそれから更に数か月後、ある人達に試作量産機の方を渡すことになりました。
そして今凄く緊張しています、もうカチコチですよ。
今までの人生でこれほど緊張したことはないわってほどね。
「よ、ようこそガラングランの方たち」
「お、おう初めまして」
向こうもすごく緊張してるわ、でも私が緊張している理由は、あれを気に入ってくれるかなのよね。
「どうぞです」
「あ、ああすまんな」
マリンがガラングランにお茶を配ってくれました、それからしばらく誰も話さないわ、空気が重いわね。
「ゴホン、えっとねキバルから聞いてると思うけど、あなた達を支援したいの良いかな?」
「それはこちらも願ってもない事だ、しかしキバルも言っていたが試験って何だったんだ?」
アリトが聞いてきたけど、それは簡単な事よね、まあそれで支援って話になるとおかしなことかもしれないけど、私には十分なのよ。
「試験っていうかね、あなた達が悪い事をしないって分かったからよアリト」
「そうなのか・・・いやしかしそんな冒険者なんていくらでもいるぞ、確かに悪さをしている奴もいるが」
そうね、確かにここにいるほとんどの冒険者はみんないい子ね、でもねそれは表面上なのよ。
「あなたたちはキバルの誘いに乗らなかったことはない?」
キバルとか他のPTに入っている子たちには、欲に目がくらむかどうかを見定めてもらってるの。
「そう言えば、この前二人で買い物に行かないかって誘われたぞ、それがそうなのか?」
リオルがすぐに言ってくれたけど、私は聞いてないわね、多分それは。
「あ!?そ、それはちが」
「違うわリオル、それはデートのお誘いだったのよ」
私がそう言ったら2人が赤くなっちゃったわ、なんかごめんね。
「美味しい話があるって言われなかったかしら?」
「ああ!?あれですか!埋まってた財宝を見つけたから、秘密で手伝ってくれってやつですね」
「私の時は隠し部屋を見つけて、そこに財宝があったって聞いたわ」
「えー!私の時は美味しいハチミツが取れる場所を見つけたって言われたよ、なんか私だけ変じゃない?」
まあチーチャムちゃんは金銭欲が無かったからしょうがないのよ、それに親しくしていても簡単に付いて行っちゃダメよね。
ぎりぎりアリトが一緒じゃないとやだって断ってたけど、その後アリトと一緒に行ったのよね。
「ふむ、俺の時は知り合いが金に困ってるから貸してくれと言われたが、それなのか?」
「うんそうね、あなたは優しいからどこかのPTが、私の事を教えてって言ってきたら、言っちゃうんじゃないかと思ったのよ」
アリトは金銭的にはしっかりしてるの、でも誰かが緊急で何かを要求してきたら話は別、そんなことで簡単に情報を渡されると今後困るのよ。
「ごめんなさいね、こんな試すようなことして、でも分かってほしいの、私も大変な立場なのよ」
手を合わせて謝罪しました、誰だってこんなことされたら嫌な気分になるよね、それが必要であってもさ。
「う、ウム事情は分かった、それで今後どうすればいいんだ?」
「ありがと・・・そうね取り敢えず装備を渡そうかしら」
そう言って事前に準備していた物を出しました、あれはまだよ最後にするわ。
「すごいわ、これ速さが2倍だって」
「この杖もすごいですよ、消費MP半減です、こんなの店で買ったら金貨2枚はしますよ」
みんなそれぞれ装備を物色しているわ、まあ好きな物を貰ってね。
「いいなーみんな、すごい装備貰って、私はサイズが合わない」
「んふふ~大丈夫よチーチャムちゃん、あなたには特別な物を用意してあるわ、これよ」
私は少し離れた場所に赤く塗ったあの機体を出しました、正式名称は魔力で動く機械って事で、マジックバトラーにしましたよ。
「なにこれー!」
「そこに椅子があるでしょ、座ってこれに手を添えて魔力を流すの、そうすればこの扉、ハッチって言うんだけど、それが閉まってその後は思うように動くわ」
チーチャムちゃんが早速乗り込み動かし始めました、なかなか器用ね。
まあ自分の体と同じ感じに動くようにしてあるし、外の様子も画面とかじゃなくて、目で見ている感じになってるから出来なくはないけど、初乗りでそこまで動かせるのってくらい走り周ってるわ。
ちなみに武器は剣のみよ、もちろん他のはもう作ってあるんだけど、最初にそれを渡すと誤射が怖かったの。
十分機体に慣れてからの方がいいかなって思ったのよ。
「あ、あれは何なんだ、マコッチ」
「あれは私が作った、マジックバトラーって言う乗り物なの、外にはない物よ」
アリトに説明しているとチーチャムちゃんが降りてきたわ、気に入ってくれているとは思うんだけど。
「はぁ~面白かった」
「どうかな、受け取ってくれる?」
「う~ん面白かったけど、あれに乗ってるとアリトの鞄に入っていられないんだよね、だから私はいいや」
う、やっぱりそうなのね、なんとなくそんな気はしてたのよ。
でもまだよ!まだ秘策があるわ。
「じゃあいつでも出せるようにするわ、そうすれば好きな時に乗って戦えるわよ」
私はある指輪を作っていたの、それはあの兵器を大量に作っている時思っていた収納方法ね。
この世界にはマジックバッグがあるから、私の商会では食料品とかをそれに入れて保管しているわ、だからこの兵器もしまっちゃおうってわけよ。
指輪をチーチャムちゃんに渡し説明して指に付けてもらったわ、そうしたら指輪が光ってあの機体が指輪に吸い込まれたの。
「すごーい!?なにこれ」
「機体の固有指名を唱えればまた出てきてくれるわ、名前を付けて言って見て」
チーチャムちゃんが少し考えた後、唱えたわ。
「おいでマジラちゃん」
マジックバトラーだからマジラちゃんなのかな?まあいいか。
「用が済んで戻すときは、戻れって唱えても良いし、念じても指輪に入ってくれるわ、もう一度出す時も一緒よ」
そう言ったらすぐに指輪が光って入って行ったわ、うんうん試験でやってたけど、うまく出来てるね。
「ありがとマコッチ、これなら私貰う」
「えへへぇ~いいのよ~、後ね!あなた用の防具とかお洋服もあるの、貰ってくれるかな」
「ほんと!?やったー」
凄く喜んでくれました、良かったわ。
それから食事をごちそうして、解散しました、私は直ぐにマスタールームに戻りスイちゃんに報告しましたよ。
「やったよスイちゃん!ちゃんと受け取ってもらえたよ」
『良かったねマコッチ』
「うん!やっぱりあの指輪作って置いて良かったわ」
私は画面で見ていたのよ、チーチャムちゃんがアリトの鞄にいつも入っていたことをね。
だからあの機体が常時出ている状態じゃ、きっと受け取ってもらえないと思ったの、だからいつでも出せるアイテムを作ればきっと受け取ってもらえる、そう思ったのよ。
『でもマコッチ、あれを気に入るかどうかわからなかったじゃん、そこがダメだったら収納どうのって話しじゃないよ』
「うぅ、それはね、一番最初に乗ってもらう事自体を断られたらお終いだったわね」
そうなったら小さい武器と防具とお洋服でご機嫌を取るつもりだったわ。
「でも気に入ってくれて良かったわ」
それからしばらくして画面にチーチャムちゃんが機体に乗り込んで戦う姿を見ました、もう嬉しくて飛び上がってしまったわよ!
そしてそれから更に数か月後、ある人達に試作量産機の方を渡すことになりました。
応援ありがとうございます!
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