異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

まったりー

文字の大きさ
243 / 372
9章離れた場所

閑話 4人目の勇者

しおりを挟む
「今日も泣いてるでチュ」


どうも3000万と7741号でチュ、俺っちはマコッチ様の指示で年齢の低い勇者の調査をしに来ているでチュ。


『41号聞こえるでチュか』


俺っちの他にも9匹いるでチュ、この勇者の重要性が分かるでチュね、俺っちにはただの泣き虫にしか見えないでチュけど。


『聞こえるでチュよ45号』


『今なら誰も来ないから接触しても問題無いでチュ、作戦を実行するでチュ』


『了解でチュ』


俺っちたちがここに来て2週間が経っているでチュ、そろそろ勇者と接触しておきたいのでチュ。

この勇者は8歳の子供で、この城の人達に心を開かないのでチュよ、このままだとマコッチ様の国に来ない可能性があるでチュ。

なので少しでも心を開いてもらう為に俺っちたちが接触し、外に関心を持って貰うでチュ。


マコッチ様が言うには、人でなく小動物が相手なら障害が少ないって言ってたでチュ、俺っちにはよくわからないでチュが頑張るのでチュ。


「うぅ~グスン、お家に帰りたい、どうして僕がこんな目にズズゥ」


「チュチュ」


俺っちはベッドで顔をうずめている勇者の頭に手を当てて慰めてあげたでチュ。


「だれ?・・・え!?」


「チュチュ」


「ね、ネズミさん?」


子供勇者が首を捻っているでチュ、ネズミがそんなに珍しいでチュ?

マコッチ様はそんなことなかったでチュが、どうしてでチュかね。


「チュッチュチュ」


「君どうしてここにいるの?飛び跳ねてるけど・・・もしかして僕を慰めてくれてるの?」


俺っちのジェスチャーを見て分かったようでチュ、頷いておくでチュ。


「頷いてる・・・そうなんだ、ありがとネズミさん」


「チュチュ」


ふふんどうでチュ、少しは気がまぎれたでチュかね。


「ねぇネズミさん、どうして僕はここにいるのかな」


「チュチュチュ、チューチュ」


何を言ってるでチュ、勇者だからでチュ。


俺っちは首を傾げた後、両手を振って知らせたでチュが分かってないようでチュ、帰りたいとかお母さんに会いたいとか言って、また泣き出しそうでチュ。


仕方ないでチュね、最後の手段でチュ。


『見張りの45号以外全員集合でチュ』


『『『『『チュチュー』』』』』


今にも泣き出しそうになっているでチュ、急ぐでチュ。


「「「「「チュチュー」」」」」


「わあ!?こ、こんなにいたのネズミさん」


子供勇者を囲んで両手をあげて応援したでチュ、分かってくれるでチュかね。


「ありがとネズミさんたち」


「「「「「チュチュー」」」」」


何とか泣かないで済んだでチュ、これから少しずつ仲良くなっていくでチュよ。



《2週間後》


「チュー助何でこんなに強いのさ!君ほんとにネズミなの」


「チュッチュッチュッ」


あれから俺っちたちは少しずつ子供勇者と仲良くなって行ったでチュ、俺っちたちに名前まで付けてくれたでチュよ、そして子供勇者の名前もきいたでチュ。

子供の名前は神楽啓斗(カグラケイト)通学途中で光に包まれて気づいたらここにいたそうでチュ、マコッチ様に報告したでチュが何やらブツブツ言っていたでチュね。


「くそー今度は勝つからね」


「チュチュ」


俺っちたちは今リバーシというゲームをやっているでチュ、この国の人が持ってきてくれたでチュよ、もちろん俺っちたちは隠れていたでチュ。

ネズミが出来るとは思わなかったケイトの驚いた顔が面白かったチュね、今は何の躊躇いもなく笑顔も増えて遊んでいるでチュ、でもこれは逃げなのでチュ。

マコッチ様に報告したら今はそれでいいと言われたでチュ、これから少しずつやっていくでチュ。


そして今日は先に進む時なのでチュよ。


「チュチュ」


「ん?何処に行くのチュー助」


俺っちは窓の方に走ったでチュ、今日は探索スズメたちを紹介するでチュよ、窓のカギを外して窓を開けたでチュ、こうして最終的にはハット様を紹介するところまで行きたいでチュ。


「チュンチュン」


「す、スズメだ!?この世界にもいるんだね」


「チュチュー」


俺っちがスズメ4150万541号の隣に行って紹介したでチュ。


「僕に紹介してるんだねチュー助、よろしくねスズメさん」


「チュチュン」


これから頻繁にスズメ部隊も来るようになるでチュ、早くマコッチ様と面会させてあげたいでチュね。
しおりを挟む
感想 853

あなたにおすすめの小説

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界翻訳者の想定外な日々 ~静かに読書生活を送る筈が何故か家がハーレム化し金持ちになったあげく黒覆面の最強怪傑となってしまった~

於田縫紀
ファンタジー
 図書館の奥である本に出合った時、俺は思い出す。『そうだ、俺はかつて日本人だった』と。  その本をつい翻訳してしまった事がきっかけで俺の人生設計は狂い始める。気がつけば美少女3人に囲まれつつ仕事に追われる毎日。そして時々俺は悩む。本当に俺はこんな暮らしをしてていいのだろうかと。ハーレム状態なのだろうか。単に便利に使われているだけなのだろうかと。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

処理中です...