異世界でDP稼いでたら女神って呼ばれちゃった

10章動き出す者たち

187話 貴族の屋敷

「ではここを持って回してくださいワン」


どうもお久しぶりですワン、シェーバですワン。

僕とココールンは今成人した侯爵家の子供の所にいますワン、ミミサとベスタは他を回ってもらってるワン。



「父さま銀の玉が出ました」


「おお！それは二等だな、ふむ商品は私たちが持っていないチェスで頼む・・・よし息子よ！やるか」


「はい父さま」


僕たちがまだいるのにもうゲームをし始めたワン、仲が良いのは喜ばしいワンが、もう少しこっちも対応してほしいワン。


「申し訳ありません、シェーバ様」


「しょうがないワンよ執事さん、それと料理のレシピもあるワン、どれか1つ選んで欲しいワン」


父親と息子さんが遊び始めてしまったワンから、しょうがなく執事さんに選んでもらったワン。


「ではこちらを頂きます、これで坊ちゃまにお出しできます」


「喜んでもらえて良かったワン、もしうまく作れなかったらこちらで料理人を派遣するワンから言ってほしいワン、では僕たちはお暇するワンね、ココールン行くワン」


僕は一緒に来たココールンにそう言って部屋を出たワン、執事さんがすごく喜んでたワン、きっとあれは料理人を借りに来るワンね。


「シェーバさん次は何処ですか？」


「次は侯爵家3女の子だワンね、その子は今みたいにならないワンよ」


情報では父親が忙しくていないワン、そして母親と一緒ワンよ。

でもその子はあまり好きなことが出来てないようなんだワン。


「どうもお待ちしていました、マーコト商会のシェーバ様」


執事の人が門の所にいて僕たちは屋敷に入ったワン。


「さっきの屋敷も広かったですけど、ここも広いですねシェーバさん」


「そうワンね、でもここの子供はあまりゲームに関心がないようだワンよ」


情報では料理の方が喜ぶそうだワン、なのでここでは商品はそっちにしているワン。


「どうもお待たせしました」


子供を連れて女性が来たワン、それにしても性格がきつそうな顔つきワンね。


「いえ、とんでもないですワン、それではこれを回してくださいワン」


「はい」


女の子が回し始めたワン、出てきたのは金の玉だワンね。

まぁ貴族用に3等までしか出ないようになってるワン。


「さすがわたくしの娘ね、それじゃ家にない遊戯を頼もうかしら」


母親がそう言ってきたワン、子供は下を向いてるワンよ。


さっきの男の子も父親が決めたワンが、あれとは違うワン。

この人は子供を使って自分の欲しい物を手に入れようとしているワン、まったくなんて親ワン。


「申し訳ないワン、これは子供の成人祝いワン、お子様の意見を聞きたいワン」


「ま、まあ！貴族であるわたくしにその様なことを、あなた覚悟はできているのでしょうね」


何だか睨んできてるワン、でもこれは譲れないワンよ。


「そう言った決まりワン、貴族様にもルールはあるかと思われるワン、それを破るワン？」


「くっ・・・いいでしょう、ほらジュエール」


子供の背中を押して言わせようとしてるワン、いい加減にしてほしいワンが女の子も嫌そうわん、今日は特別な日ワン、そんな顔して過ごすべきではないワン。


「わ、私は」


「3つまで言いワンよお嬢様」


少し誘導してあげたワン、これ以上だとさすがに不敬罪になりかねないワン。


「じゃ、じゃあチェスとショウギと料理のレシピでアップルパイをお願いします」


1つだけ自分の欲しい物を言ったワン、まったく難儀な子ワンね、2つでも良かったと思うワンがこれはこの子が決めた事ワン。


「こちらが商品です」


ココールンが商品を子供に渡してるワン、でもこの子が可哀そうワンから追加をあげるワン。


「アップルパイのレシピはパイ生地を使う他の物もあるワン、色々な物を包んで試してみるといいワン」


「え！？」


レシピを渡すのではなく、直接助言ワン、それならいいワンよね。


「では僕たちはこれで」


「ええ、頂くものは貰いましたわ、さっさと行ってちょうだい」


母親はそう言ってたワン、イラっとしたワンがあの子はとても嬉しそうだったワンよ。


「シェーバさんは優しいですよね」


「ココールン、あんなの優しい内に入らないワンよ」


ココールンを撫でながらそう言ったワン、これから主様に報告してあの子に料理の指導者をつけるワン。

これくらいしてあげないと可哀そうワンよ。


「そうかなぁ」


「そうワン、さぁ次に行くワンよ」


僕たちは次の屋敷に向かったワン、それで今日は最後ワン。