無視された公爵夫人

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ルーファスの目覚め

ヒロインからの助言

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「ルーファス様?本当にこれでよろしいのですか?」

公爵邸に戻り…ルーファス様と話をする。

「どう言うことだ?」



「はあ…」


ため息しか出ない。

乙女ゲームの攻略者って、なんでこんなに実生活に乏しいの?

人間関係ど下手くそ。


「離婚は1人では出来ません。しかも、この公爵領はほぼ奥様が実権を握ってらっしゃる。それはお分かりですか?」

認めたくないプライドかなぁ?
お酒を煽って…私とは目を合わせない。

「本当に公爵領…民衆のためなんですか?この離婚?…何のためにするの?」

「それは!ツキナと楽しく過ごしたくて」




やっとで顔を上げたかと思ったら…人のせいにしやがったよ!





「はあ?私は円満離婚を頼まれただけ、なんで理由に使うのですか?」

「……うっ、それは…後からケジメをつけてから話そうと思っていた。私は…人を愛することを知らなかった。それを教えてくれたのはあなたです」

「恋人のフリはするけど、そんなつもり私にはないんだけど?」

「……えっ?」



沈黙。



「公爵様?恋愛…わかってないですねー?1人では出来ないんですよ?それは片想いって言う前段階の行動です」

「しかし、ケジメは付けたい」

「では、マドレーヌさんにも、責任とってケジメを付けてください。自分の良い条件ではなく、相手のことを考えて円満離婚すべきですよ?」

「しかし、稼ぎが…」

「おかしなことを言いますね?マドレーヌさんの稼ぎなしでは生きていけないのですか?結婚する前どうしてたの?はあ…話にならない…」


「ツキナ……」


「ダメですね…あなたに惹かれる要素が何処にもない。離婚後、どうやって私を口説くつもりだったのか?疑問です」


公爵様の部屋を出る。


「はあ…王都に帰ろうかなぁ?このまま、先輩に着いて行ってもいいか聞いてみよ!」


月明かりが私を照らす。

「乙女ゲームって…何処が楽しいのかなぁ?女の子の趣味って…よくわからないや」


イケメンたちに囲まれて生活すると、やっぱり性格が際立ってくる。
イケメンだから許されているけど~ここの世界のイケメンたちって、生活感ゼロなんだよね?
どうやって稼いでるのかわからない。
実際、公爵は先輩の内助の功無しではダメダメ人間だった。

「まぁ、そこが可愛いと言えば…可愛いのかも」

前世の私が付き合っていた男たちと一緒。
イケメンダメ男にいつも騙されて来た。


「私も…懲りないよなぁ」




公爵様を置いて、神子が翌日王都に帰った。

王太子たちもダメ男ばかり。

神子はマドレーヌと手紙のやり取りをして、前世の信頼を回復させた。




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