北町夜話

【屍がおれを見詰める。――男の薄暗い愉悦の物語】


江戸八丁堀の町方同心、山崎宗右衛門(やまざきそうえもん)は、とある日より「屍から見られる」ようになる。
死者の眼差しに、しだいに暗い悦びを覚えるようになる宗右衛門。
そんなさなか、奉行所から上方に向かうよう達しが言い渡された。行き先は嵯峨化野――無縁仏が散乱する風葬の地である。

きっと数多の目に見詰められるのだ――。

怖ろしさと悦びに打ち震える宗右衛門に待ち受ける結末とは。
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