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ダンジョン攻略編

新たな仲間と勇者召喚

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特殊魔物ユニークモンスター[スライムグラトニー]を使役テイムして俺たちの戦闘は終了した。
俺は新しく仲間になった[スライムグラトニー]の怪我を薬草を使い創造クリエイトした回復薬で回復させた。

「お前、怪我は平気か?」

「プルゥゥ!」

どうやら怪我も治り、元気になったようだ。それにしてもまさかボス戦がこのような形で終わるとは考えもしなかった。

「名前がなきゃ不便だから名前をつけるか…」

「プルプル!」

どうやら名前が貰えるのが嬉しいようで体をプルプル震わせている。
意外と可愛い…

「スイ、グラ、スラ○ン…安直すぎるな…」

スライムということで某ドラゴンゲームの名前などしか思いつかない。
そこで俺は1ついい案を思いつく。

「あ!!今日からお前の名前はスキル【暴食】からとってベルだ。」

七つの大罪の1つ【暴食】の悪魔[ベルゼブブ]からとって[ベル]という名前に決めた。

「よし、ベル!よろしくな」

「プルプルゥゥ!!」

新しい名前にも気に入ってくれたらしくてこちらも満足だ。
とりあえず俺たちは30層にアクティベートし、一度ミトラシティに戻ることにした。
特殊魔物ユニークモンスターの出現について報告するためだ。


ギルドについたがなぜかいつもより騒がしい。
何か起こったようだ。

「ミカ、なんで今日はこんなに騒がしいんだ?」

「あ、タイムさん!知らないんですか⁉︎」

「あぁ、ダンジョンに潜っていてな。何があったのか教えてくれるか?」

「はい!実は先程王都から勇者召喚に成功した。と連絡が入ったのです!」

勇者召喚か。今回の特殊魔物や前のイレギュラースポーンと関係があるのか?

「そうか。すこしギルドマスターに話があるから連絡を頼む。」

「は、はい!少々お待ちください!」

ミカが急いで裏へ行き、連絡を入れに行く。
すこしするとついて来てくれとのことなのでついて行き、いつもの場所へ通された。

「またお前か…。今回は何があった。」

「30層へ行ったが、ボスがいなかった。そして代わりに特殊魔物ユニークモンスターがいた。」

「な、そいつのユニークスキルとそいつはどうしたんだ!?」

「ユニークスキルは【暴食】。特殊魔物ユニークモンスター使役テイムした。」

「…は?使役テイム?」

「あぁ、そうだ。」

どうやら話が急すぎて理解できていないようだ。
普通逃げるか、討伐するかの二択だからだ。まぁ討伐はほぼありえないが。

「じゃあその特殊魔物ユニークモンスターはどこにいるんだ?」

「あぁ、【召喚サモン】ベル、おいで。」

使役テイムしたベルを[従魔の部屋]から呼び出す。

ちなみに大きさは体の密度を変えることで変えれるらしいので今回は小さく出て来てもらった。

「プルプル!」

「こいつだ。なんなら鑑定してもらっても構わない。」

「ミカ。魔道具を持って来てくれ」

ギルドマスターがミカに鑑定用の魔道具を持ってくるように頼み、持って来てもらった魔道具でベルを鑑定する。

「本当だ…」

「ということだ。特殊魔物ユニークモンスターといい、イレギュラースポーンといい、この頃おかしくないか?」

「タイム。勇者召喚については知ってるか?」

「あぁ、さっきミカから聞いた。」

「どうやら世界各地でこのような異変が起きているらしいんだ。原因は未だ不明だが、異変を突き止め、解決するために勇者召喚が行われたそうだ。」

なるほど…やはり勇者召喚とこの件は関係していたか。
俺が召喚された理由も含まれていたりするのだろうか。

「そうか。人数は何人だ?」

「人数は合わせて5人。【勇者】と【魔導王】と【剣王】と【拳王】と【鍛治王】だ。」

「その【勇者】とかって言うのはスキルか?」

「もちろん職業ジョブだぞ。…そういえばお前の職業ってなんだ?」

「すまない…職業ジョブってなんだ?」

「おいおい、嘘だろ…。じゃあ職業ジョブのスキルなしで戦って来たのか…」

「あ、あぁ…。その職業ジョブって言うのはどこで得れるんだ?」

「主に教会で授かるものだ。上位冒険者は職業ジョブレベルをあげてさらに上位の職業ジョブへ転職している。」

「ちなみにギルマスの職業はなんだ?」

「俺の職業ジョブはバトルマスターだ。」

「なんだか強そうだな。とりあえず教会へ行って見る。」

「あぁ、今でこんななら職業ジョブをもらったらさらに化け物になってしまうな。」

「人を化け物呼ばわりなんて失礼だな。とりあえずまたな。」

「あ、まて。こないだのイレギュラーボス討伐、特殊魔物ユニークモンスター使役テイム。これは街を救ったことにもなるし、さらにSランクを優に超える実力をお前は持っている。よってお前を特例としてSランクに引き上げる。」

「え、でも、いいのか?色々と聞きたいこともあるんだろ。」

「確かに情報を得ることができないのは痛いが、お前と敵対する方が不利益になると判断した。ギルドに対する貢献度もかなりのものだしこう判断した。」

「そうか。ありがとう。」

なんだか、簡単にSランクになってしまった。だがこれで国から追われる身になることは回避できた。
いつかギルマスには俺がこの世界の人ではないことなど教えてあげよう。
俺は職業ジョブについて一度詳しく調べようと決めギルドの資料を読み漁ることを決めた。
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