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お姉さま
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卒業式で卒業生代表として送辞を贈り、卒業パーティへ参加するため、アローラは自室へ戻って来た。
ポラリスには、スーツを贈っているけれど、大丈夫だっただろうか。
アローラは胸が痛い。
平な胸をコルセットで寄せ、胸と腰に詰め物をして、ふんわりとフリルの効かせたドレスを身にまとう。
アローラ=スターライトは、男だ。
「お父様、準備ができました。」
「ああ、綺麗だ…。だが。本当にお前にはすまない…。」
「全くですよ。こんなことなら、僕が男のまま、ポラリス様を娘として受け入れてくださった方がよかったと思います。」
婚約者である王太子はドレスなんか贈らないし、エスコートもしない。
父親にさっと手を出し、エスコートされて馬車に乗り込む。
「学園を卒業された。いよいよだ。ひっくり返すぞ、アロー。」
「その準備は終わっているので?」
「正妃様の祖国が協力してくださる。」
「成程。では、その時には私も男に戻りましょう。」
「全く頼もしい。」
ポラリスには、スーツを贈っているけれど、大丈夫だっただろうか。
アローラは胸が痛い。
平な胸をコルセットで寄せ、胸と腰に詰め物をして、ふんわりとフリルの効かせたドレスを身にまとう。
アローラ=スターライトは、男だ。
「お父様、準備ができました。」
「ああ、綺麗だ…。だが。本当にお前にはすまない…。」
「全くですよ。こんなことなら、僕が男のまま、ポラリス様を娘として受け入れてくださった方がよかったと思います。」
婚約者である王太子はドレスなんか贈らないし、エスコートもしない。
父親にさっと手を出し、エスコートされて馬車に乗り込む。
「学園を卒業された。いよいよだ。ひっくり返すぞ、アロー。」
「その準備は終わっているので?」
「正妃様の祖国が協力してくださる。」
「成程。では、その時には私も男に戻りましょう。」
「全く頼もしい。」
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