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【閑話】魔性の小麦ちゃん
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「えー、嘘でしょ。まだ最後までしてない?最後までしてないとな。」
エー☆信じらんなぁい♡って大げさに身振りしてるけどね。
ここ、春山家だから。
一家団欒の夕食の時に言うことじゃないと思う。
「いいじゃないか。デートしたりして少しずつステップを踏んでいきたいの。大事にしたいの。」
「うわぁ、夏目さんのへたれ~。少女漫画脳~。」
「あのね、どっちかっていうと一緒の部屋で過ごし始めてすぐにそうなった兄さんたちの方が、一般的にはどうかしてると思うけど。というかクリームシチューが夕飯の時にそういう話はどうかと思う。」
「こら、薫。そんなこと言ったら余計…。」
「みんな仲良しなのはいいことよねぇ。そうだわ、春山家は薫が跡取りだし息子二人が同性婚でも問題ないのだけど、夏目さんのところや秋口さんのところはどうなのかしら?そろそろ家族ぐるみでお付き合いをしたいから、ご挨拶もしたいのよ。」
豊子さんが話題を変えた。
「うちは僕一人っ子ですけど、両親はこの業界の人なので、別に好きにすればって感じなので問題ないです。こないだざっくり言ったら、『異性婚でも子どもがいない人もいるんだし、いいんじゃない?』って言われました。」
「俺のところは下に弟がいるので、孫問題は許してもらえると思います。許してもらいます。」
「なんとなく、夏目さんのところは問題なさそうね。秋口さんのところは割と大きな芸能事務所でしょ?表向きは私が秋口さんと結婚して、体外受精で産んであげてもいいわよ。ただし、二人を産むのが条件ね。春山家にも跡取りが欲しいし。私と兄さんは双子なんだから、遺伝子的には兄さんとの子同然でしょ。」
うわぁあ、薫さんそれでいいのかぁ?
薫さんは他人に興味がなく、仕事一筋で実家から離れるつもりも生活を変えるつもりもない。
何より、香月のことが大好きだから、ずっと一緒にいたい。
結婚は嫌。子どもだけ欲しい、ということらしい…。
色んな幸せがあるからな。
「そうそう、冬木さんにプレゼントがあるんですよ。僕もすっごくよかったから!使ってくださいね。腸内洗浄グッズとエネマグラ!まだかもしれないけど、お尻は開発してた方がおすすめ!」
ぶっと監督がスープを噴き零した。
エー☆信じらんなぁい♡って大げさに身振りしてるけどね。
ここ、春山家だから。
一家団欒の夕食の時に言うことじゃないと思う。
「いいじゃないか。デートしたりして少しずつステップを踏んでいきたいの。大事にしたいの。」
「うわぁ、夏目さんのへたれ~。少女漫画脳~。」
「あのね、どっちかっていうと一緒の部屋で過ごし始めてすぐにそうなった兄さんたちの方が、一般的にはどうかしてると思うけど。というかクリームシチューが夕飯の時にそういう話はどうかと思う。」
「こら、薫。そんなこと言ったら余計…。」
「みんな仲良しなのはいいことよねぇ。そうだわ、春山家は薫が跡取りだし息子二人が同性婚でも問題ないのだけど、夏目さんのところや秋口さんのところはどうなのかしら?そろそろ家族ぐるみでお付き合いをしたいから、ご挨拶もしたいのよ。」
豊子さんが話題を変えた。
「うちは僕一人っ子ですけど、両親はこの業界の人なので、別に好きにすればって感じなので問題ないです。こないだざっくり言ったら、『異性婚でも子どもがいない人もいるんだし、いいんじゃない?』って言われました。」
「俺のところは下に弟がいるので、孫問題は許してもらえると思います。許してもらいます。」
「なんとなく、夏目さんのところは問題なさそうね。秋口さんのところは割と大きな芸能事務所でしょ?表向きは私が秋口さんと結婚して、体外受精で産んであげてもいいわよ。ただし、二人を産むのが条件ね。春山家にも跡取りが欲しいし。私と兄さんは双子なんだから、遺伝子的には兄さんとの子同然でしょ。」
うわぁあ、薫さんそれでいいのかぁ?
薫さんは他人に興味がなく、仕事一筋で実家から離れるつもりも生活を変えるつもりもない。
何より、香月のことが大好きだから、ずっと一緒にいたい。
結婚は嫌。子どもだけ欲しい、ということらしい…。
色んな幸せがあるからな。
「そうそう、冬木さんにプレゼントがあるんですよ。僕もすっごくよかったから!使ってくださいね。腸内洗浄グッズとエネマグラ!まだかもしれないけど、お尻は開発してた方がおすすめ!」
ぶっと監督がスープを噴き零した。
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