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自分の子もあんななのかな(後)
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リーゼロッテお姉さまは、もう破水が始まっていた。
控えてたお医者様がとんできて、すぐに産声が聞こえた。
ネコみたいな声。だけどとても大きな。
知らせを受けて転移で駆けつけたスノー殿下は、部屋の前でうろうろしていたけど、産声が聞こえて目を潤ませていた。
「無事、生まれましたよ。リーゼロッテ様も王子様たちも元気です。」
部屋を開けて、お医者様がスノー殿下に伝えた。
「王子様たち?」
僕らは、中へ入ることが許された。
「スノー。私、頑張ったわよ。男の子。三つ子の男の子よ。三人とも丸々として元気そうでしょう?奇跡みたい。……私、三人もいたからあんなにお腹がすいていたんだわ。」
「王子…。三人も。」
スノー殿下は目を潤ませて、膝をついてベッドの脇についた。
一人はスノー殿下そっくりの白銀の髪の男の子。
一人はお姉さまに似た朱色の髪。
そしてもう一人は、薄いオレンジに似た色の、二人に似た子。
「ありがとう、愛しいロッテ。いっぺんに3人の父親になれるなんて、俺はなんて幸せなんだ。ブリザード王国の冬の寒さは応える。かといって、ずっとこちらでは耐性ができないから、相談しながら両方の国を行き来して育てよう。俺は俺の兄弟みたいに、誰一人失いたくないよ…。」
「そんなふうに思ってくれて、私もこの子たちも幸せだわ。………ねえ、入口でいつまでも経っていないで、ロイもシンもこっちにいらっしゃい。」
そういえば、ちょっと喧嘩していたのに、いつの間にか忘れちゃった。
ロイに付き添われて、ベッドの側の椅子に座る。
「……可愛い。」
ふくふくとした、生まれたばかりの赤ちゃん。
「シンのお腹にもいるのよ?」
暖かい気持ちになって、お腹に触れた。
「シン、ストレスがたまることもあるけれど、頑張って可愛い健康な赤ちゃんを産みましょうね。」
「はい。」
「ロイ。あなたの心配する気持ちは分かるけど、妊娠中は精神不安定になるから、もう少しシンの気持ちに寄り添ってあげて。」
「………はい。」
「あなたたちにも、あっという間に赤ちゃんがやってくるんですからね。」
そうだね。
お父さんとお母さんが喧嘩してたら、赤ちゃんは悲しいに違いない。
僕たちはあっという間に仲直りして、ついばむようなキスをした。
でもね。それはそれこれはこれ。
どうして、ロイの作るマタニティドレスは、ぜんぶ犬耳とか猫耳のカチューシャかフードがついているのかな?
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スノー殿下は目を潤ませて、膝をついてベッドの脇についた。
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