蚕と化け物と異世界と。
物語をはじめよう。
異世界に降り立った主人公は神から与えられたチート能力で難問を呆気なく解決し、美しい美女とのラブロマンスを繰り広げ、頼りになる仲間にも恵まれ、何も不自由なきスローライフを送る・・・。
そんなつまらない物語など何処にもない。
ただ無残に敵に敗れ、誰からも認められず、仲間など誰一人も追わず、常に眠れぬ厳しい日々を過ごす。
それこそ私が望む面白おかしい物語だ。
一人の男が居る。
名前はカイコ。
一流企業「枯木工房」の若き社長だ。
だが彼には幾つかの秘密を持っている。
私は彼の事を知っている。
だけど、この事実は私だけの物。
ただ一つ言えるのは彼には異世界に転移してしまうという彼に取っても悩ましい体質がある。
なんと素晴らしいことだろうか。
私の物語や舞台にふさわしい人材だろう。
さぁカイコ、君に新しい物語を与えよう
酷く辛く、人は誰も君を助けたりもしない、世界のほぼ全てが君の敵だ。
この素晴らしき世界で君はどんな屈辱を受け、傷つき、苦しみ抜くのか。
嗚呼、君が私の前に来る可能性がきっとあるのなら、私はそれを望むよ。
弱く哀れな私の蚕よ。
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ただ無残に敵に敗れ、誰からも認められず、仲間など誰一人も追わず、常に眠れぬ厳しい日々を過ごす。
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名前はカイコ。
一流企業「枯木工房」の若き社長だ。
だが彼には幾つかの秘密を持っている。
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ただ一つ言えるのは彼には異世界に転移してしまうという彼に取っても悩ましい体質がある。
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