息子の運命、父の執着。3

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side 亮太

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心で悪態をつきながら、さっきのSEXでヘトヘトの俺は、ソファに寝転がって父さんに膝枕してもらう。

流石ロイヤルの使う高級な部屋だけあってソファはフカフカ、しかもでかい。

俺が横に寝ても全然余裕だ。

(お漏らし部分はそっとクッションで隠した。)

最高の夜景を恋人の父さんと一緒に見るなんて俺すごい。

「あのね、父さん。」

でも言わないといけないこともある。

俺、今、下半身裸だけど。

「なに?ふふ、ね、亮太。
“正義”って呼んでみて、恋人だしね。」

父さんが俺の頭を撫でながら微笑む。

「え゛っ。」

俺が父さんを呼び捨てに?!

「うう・・・ソレはまだ恥ずかしいからいい・・・」

「ふふ、そう?」

父さんがまた頭を撫でてくれた。

あー、幸せ。

・・・もうこのまま、有耶無耶で良いかな・・・

「って違う!
あのね、父さん。」

「うん?」

「俺、父さんの男性器が口にもアナルにも入りきらないの、まだ納得できない。」

父さんがまたキョトン顔をする。

あー格好いい。

「体格差は亮太のせいじゃない。
私と亮太の体格の対比で言っても無理だよ。
物質的な問題はどうもできないでしょう?」

「でも・・・」

「亮太はグングン背が伸びる時期に来てるからね。
いつか全部挿入はいる事が可能になると思うよ。」

「だって・・・」

「・・・亮太。
君が本当に納得できないのは何?
体格差?違うんでしょ。何?」

父さんが研究者の顔つきになる。

心理面を分析されるの恥ずかしい。

でも言わないとずっとモヤモヤが続く・・・

「父さん・・・笑わない?」

「私は亮太の考えを笑ったりしないよ?」

うう・・・知ってる。

でもそうだ。
思い切って言わないと、コレからずっとこの気持ちが続くんだ。

よし。

「・・・絶対、絶対、世界で一番父さんの事を好きなのは俺なんだ。
母さんより、絶対、俺。」

「うん。」

「なのに何で俺は母さんに負けてる気がするの?」

「うん?
私の “最愛” も “唯一” も亮太だけだよ。
小百合さんは敬愛の対象ではあるが、基準は尊敬だ。
亮太への愛情とは違う物だからね。
そもそもの基準が違う。比べられないよ。」

父さんの言い分も分かる。

俺だって、理論的に考えられるのだ。

実際問題、父さんとの体格差だと挿入に無理があるって、ちゃんと分かってる。

でも、納得できない。

だって・・・。

「だって。
だって、俺は母さんみたいに父さんの男性器全部受け入れられないし、子供も産めない。
負けてる事が大きすぎない?」

「体格差と性差を基準とするとそうだね。
でもソレは、亮太が “自分が思う、母に負けてる所” だけを引き合いに出してるからだよ。
ソレに小百合さんと亮太とでは、そもそもベースとなる身体的条件が随分と異なるよ。」

分かってるよ、そんなこと!

「うん。でも、俺ちょっとでも父さんを受け入れたい。
俺が一番父さんの理解者で居たいんだ。」

「物質的問題は精神的理解とは相関がないと・・・」

分かってる!

「だって!
じゃぁ!
どうすれば、ずっと父さんと居られるの!?
父さんが俺の事『もう要らない。』ってならない証拠はある!?
俺は父さんとずっと一緒に居たいのに!」

「・・・亮太が本当に不安に思ってるのは、それか。」

父さんがつぶやいた。




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