雨音カルテット(四重想)・ソロ〜君と奏でる恋と決意(わかれ)の歌
水鏡音愛(みかみとあ)は短大を卒業し、晴れて社会人を迎える。
そんな最中に中学からの親友、細波優華(さざなゆうか)に誘われてカラオケに行く。そこで優華に歌唱力の高さを褒められて歌手になる事を勧められる。
音愛は最初、現実は甘くない事を理解していたが、とある言葉により一度人前で歌う事を決意する。
その言葉は[路上ライブ]だった。
ある歌が自分を救ってくれた。その事が脳裏から離れず、これまで生きてきた音愛だったが、名もなきYouTuberが産み出した曲だった。
その為、世間一般からは周知されず、カラオケにもならない歌……。
だからこそ、路上ライブでその歌を歌いたい。そんな思いと亡き父が残した言葉を思い出し、ただ一人、路上に出る。
だが現実は残酷で、始める前から降り出した雨は道ゆく人の足を止める事なく、音愛の歌を聞くことはなかった。
そんな中、ただ一人立ち止まり、静かに歌を聴く一人の男性が現れる。
その男は雨の中が降るにも関わらず傘も差さず、曲が終わっても拍手もしない様に不信感を募らせる。
だが最後の曲……自分が一番歌いたかった歌を弾き音愛が弾き始めると、彼は初めて反応を示す。
その様子に音愛はもしかしたら……、淡い期待を持つ。が、曲が終わると共に彼はすぐに立ち去ってしまう。
初めての路上ライブを見てくれた人がたった一人……、散々な結果だった。
が、彼女の中に生まれた欲は歌手への夢を募らせた。
だが、現実は彼女を日常へと引き戻す。
社会人として初めて就職先に足を運ぶ音愛が勤務先の最寄駅で出会ったのは……。
※
この作品は三部作を予定しています。
気に入っていただけましたら評価、ブックマークをお願いします。
そんな最中に中学からの親友、細波優華(さざなゆうか)に誘われてカラオケに行く。そこで優華に歌唱力の高さを褒められて歌手になる事を勧められる。
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その言葉は[路上ライブ]だった。
ある歌が自分を救ってくれた。その事が脳裏から離れず、これまで生きてきた音愛だったが、名もなきYouTuberが産み出した曲だった。
その為、世間一般からは周知されず、カラオケにもならない歌……。
だからこそ、路上ライブでその歌を歌いたい。そんな思いと亡き父が残した言葉を思い出し、ただ一人、路上に出る。
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そんな中、ただ一人立ち止まり、静かに歌を聴く一人の男性が現れる。
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