魔人災害の果てに紡がれる勇者の娘と辺境伯の物語~虐げられた少女は辺境のオジサマに救われた日を忘れない~
その王国は突然現れた魔人による災害に見舞われ、甚大な被害を受けたという。これはその魔人災害に翻弄されながらも絶望の中に愛をみつけたルーナという少女の物語──
魔人災害を止めた勇者は、元は平凡な農夫でありルーナの父親でもあった。しかし勇者は魔人の消滅とほぼ時を同じくして死亡してしまう。独り残されたルーナは十五歳にして為す術もなくブロッド侯爵家令息の婚約者とされ、王国貴族の政治の道具とされてしまった。
ルーナは婚約者から農夫の娘だという差別的感情だけで酷い虐待を受けた。やがて少女は精神を病んでしまい生きる望みを失いかけるのだが──そんな少女に救いの手を差し伸べたのは、中年独身男のソレイユ辺境伯だった。彼は王国の恩人である勇者の娘への仕打ちが許せなかったのだ。
ソレイユとの生活で徐々に健康を取り戻してきたルーナはある日、魔人災害の爪跡である瘴気を浄化する異能を発現させ、周囲の者を驚かせた。
ルーナがその能力で被災地の復興に尽力する姿を見たソレイユは、いつしかルーナを愛する様になるのだが、少女との歳の差を恐れた彼は自分の心に嘘をつく。
一方ルーナは虐待された心の傷を乗り越えようと前を向いて歩きだし、日々の生活の中でソレイユに愛情を感じてゆくようになる。
だが幸福は一筋縄では訪れない。ルーナを政治の道具にする事を諦めていない婚約者が、再びルーナを地獄へと引き摺り込もうとしていたのであった。
*他サイトにも掲載
*全二十二話(完結済)
魔人災害を止めた勇者は、元は平凡な農夫でありルーナの父親でもあった。しかし勇者は魔人の消滅とほぼ時を同じくして死亡してしまう。独り残されたルーナは十五歳にして為す術もなくブロッド侯爵家令息の婚約者とされ、王国貴族の政治の道具とされてしまった。
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