MAXコーヒーから始まる糖度MAXなこじらせ魔法使い達

一度目の出会いはねずみの国の遊園地のある駅の売店。(千葉)

同じ商品を手にろうとして伸ばした手と手が触れ、思わず互いに手を引っ込ませてしまい、商品を落下させてしまった。

流石に落とした商品を戻すわけにもいかず、落とした方は男である真人が、手が触れた相手の女性、友紀は棚から新しい商品を手にした。

一瞬手が触れあっただけなのに、その一瞬で惹かれたと思った。

その時はたわいのない一言二言喋っただけで、それ以上の事は意識出来なかった。

真人も友紀もそれぞれ友人達とねずみの国に遊びに来た子供(といっても中学生)だったから。


二度目の出会いは工場のてっぺんにキューピーのでかい人形立ってるのが見える川の近くの自動販売機。(利根川、茨城)

真人は所属野球チームの練習帰りに自転車で自動販売機を見つけたためふっと立ち寄る事にした。

自転車を止め100円玉を握りしめ販売機に向かったら、コイン投入口に手を伸ばしたところで誰かの手とぶつかった。

「あっ」

拍子に互いの100円玉は手から落ち、そのまま転がり、運悪く販売機の下に入り込んでしまう。

真人は「ごめん」といって販売機の下に手を伸ばし100円玉を拾い彼女に手渡した。

「あれ?どこかで…」
「あっ、ねずみの国の売店で」
彼女の方が覚えていた。ちょっと嬉しかったのを覚えている。

あの時は互いに普段着、今日か片や野球のユニフォーム、片や学校のセーラー服。
真人の胸には「栄」と書いてあるユニフォーム。
友紀のセーラー服の左胸には「金子友紀」という名前と「五霞○中」という学校名が刻まれていた。

☆☆☆
駅の時も販売機の時も出会いは突然に。

共通するのは一度目も二度目めチバラギコーヒー…MAXコーヒーと落下物

そしてわずかに触れた手とわずかな言葉。

それだけなのに2人は恋人のように通じ合っているかのような錯覚に陥る。

多分、これが一目惚れだと互いに感づいていた。

しかし真人は中学生故の照れくささと恥ずかしさで、自分の買い物を済ませると自転車に乗って去っていってしまった。

川の向こう側が幸手だけに。



二度ある事は…とよく耳にするが、しかし三度目はなかった。

未経験のまま30歳を迎え魔法使いと揶揄される年齢となり、公園でチバラギコーヒーを片手に呟くまでは。

☆☆☆

※千葉・茨城を揶揄するものではありません。むしろ尊いと思ってます。
※中学時代は199○年台中頃、まだ携帯電話も個人で持っていない、ポケベルですら限られた人しか持っていない時代、魔法使い時代は2010年台中頃、ガラケー半分スマホ半分の時代ですね。
※カクヨム(最新)、ノベルアップ+にも掲載してます。
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