波に乗った天使
波に乗るという言葉から、皆さんはどんなイメージを浮かべるだろうか?
そのままサーフィンのように波に乗ると想像する人もいるだろうし、流れ、流行に乗ると想像する人もいるだろう。
天使がサーフィンをしても面白いだろうし、流行に乗りタピオカなどを飲んでいても面白いかもしれない。
そんなことを思いながら、作品のページへ。
この作品の収められている【夜は定常的な流体】という作品は、全体的にエッセイ(現実)から物語(想像や空想、幻想)へ融合されていくスタイルが面白く、とてもお洒落にも感じる。もし文庫本があるならば、それを携えてのんびりと遠出しても良いだろう。公園のベンチで自然を感じながら読むのも良いし、レトロ感のあるお洒落な珈琲店でジャズを聴きながら読むのもいい。
スマホやPCで読むにはもったいないほど、趣のある作品なのである。
さてこちらの”波に乗った天使”。
【私】の視点から、この世のことと友人の”天使”について語られている。主人公はあることが理由で生き残っていたが、衝撃のラストを迎える。
とても不思議な世界観で、素材をスーパーで揃えるというのが面白いなと思った。
しかし、読者は”天使”だと思っている存在は本当に天使なのだろうか? という謎もある。
読書とは字のごとく、書を読む。
文学と文から学ぶということだと思う。
では学ぶとは何か? 文から”明記されていない何かを読み取り学ぶ”ことなのではないだろうか? つまり、文とはあくまでも文字の羅列であり、その文字には何かが隠されていると解釈できる。
すなわち、天使と書かれてはいるが天使かどうかは定かではない。
もしかしたら神かもしれないし。
主人公が生き残っている理由が”世界に何の意見もない”という理由なら、願いを持つことはどう受け止められるのだろうか?
そして衝撃のラスト!
やはりこの作品は面白い。
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