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第四章 不思議な世界
第百三十九話 クロウが示す場所
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僕たちはクロウが言った場所に移動した。
――そこには――
――マンティスロード……虫型だが人型? 蟷螂の雰囲気を残した、人間のような魔物……。うん、Sランク以上の魔物だな。
この魔物は魔人ではないのか?
だがクロウが魔物と言ったから魔物だろう。
「――ククククククッ――ゲフォッ!」
――むせた……
「ククククククッ!」
――やり直したのかこいつはーーーー!
知性がありやがる……
「ラウール! コイツだよ! 我が発見した珍しい奴! この虫ケラは強いよ!」
――虫ケラが強いって、何か違う気がする……
「クキュアキャキュアキュアキュア!!」と蟷螂の魔物が何か喚くと、蟷螂らしい魔物たちが集まってきた。
この中にはマンティスキングやジェネラル、何と後は小さなのが無数にいた。――この魔物の素材は一つは安いが、この数なら素材を売るとかなりの額になる。
「クキャ! クキャンキャ!」と何かわからない響きが聞こえると、蟷螂の魔物が一気に向かってきた。
――ガサガサガサガサ――
――ガサガサガサガサガサガサ――
うえ! 気持ち悪い――何でしょうこの嫌悪感は……
「これは俺の出番か! おい、俺が殺っていいか!」
「これは我が見つけたんだよ! ――だけど良いよ! でもラウールとサクラにも殺らせてよ!」
「ああ、ああそうだな! スキッとする感覚をラウールとサクラにも!」
――何かが僕とサクラの中で沸き上がってきた。――この無数の敵……蟻を踏み潰すかのように倒す……蟻に対して無双! いやーーー蟷螂無双!
って、長く一緒にいた仲間の考えがわかる。
ここはスッキリと魔法だな。
「「「「「煌めく大地よ 我らの言葉を聞くがよい 吹き出す魔力が 矮小な存在の生命を 生命だけを消す 夢想の――」」」」」
急に頭に言葉が並び――その言葉を紡ぐ……この魔法は何だかわからないが、目の前の蟷螂の魔物が光輝き動きを止める――
……
……
爆発が――なかった。
圧力も――なかった。
何が生命を奪ったかわからないが、蟷螂の魔物はマンティスロードを残し生命は残っていない。
あの蟷螂の卵が何個有ったんだよ! と言いたいほどの蟷螂の魔物……本当にどれくらいの数だったんだろう。
そんな感想をもっていたらクロウが――
「機械! Gの蹂躙!」と魔力が……魔法を唱えた!
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ――
Gのオモチャのような物がマンティスロードに集まる――――そのGは生命力を吸収し――――生命がまた一つ消えた――
――クロウ――それは恐ろしい魔法だよ……僕でも駄目! ――――本当に駄目――
マンティスロードが――素材だけとなり――――目の前に残された。
……
……
「クロウ、今日はなんかありがとう……魔力も多少使ったからスッキリしたけど、気持ちは悪かったよ……」
「ゴメンラウール、でも発散した! 戦闘でもたまには発散しないとね!」
「――――だね」
……
……
僕たちはモヤモヤしていたから気分を発散した。
そして大金も得られるだろう。
だけど最近は何もしていないようなものだから、魔力が常に有り余っているこの状態――もっと使ったら良いんだろう。
ん~、一日一回は魔力を半分以上は消費するか……
僕はナイデラ交易国に帰りながら考えていた。
……
今は空の旅――皆で空の旅を楽しみ、転移より遅いが地形を考えると走りよりは速く移動していた。
ん、やっぱり今魔力を消費しよう!思ったらやらないとね。
「――ちょっとストップ! ――大変かもしれないけど、この後僕を運んで! ――――何か限界まで魔力を使って、武器でも創りたい気分だよ!」
「――どうしたのラウール! ――急にそんなことを――」
「ゴメンサクラ――なんとなくやりたいんだよ! ――――僕が魔力を全て込めて創った武器……どうなるのだろうね?」
「――誰がそんな武器を使えるのよ……。私たちの誰かだけじゃないの?」
……
……
サクラがそんなことを言った武器を僕は創る。
今の僕の限界で創れる武器――これはやったら面白いのではないのかな?
……
……
「じゃあ始めるよ――」っと、僕が動きを止めて座った後は、皆が留まってくれた。
ここなら何かをしても、周りからは見えないだろう。
――ん~、武器武器、武器はこれだよな。
――僕は理想の武器を思い浮かべている。
「――――僕の武器――――理想――創造――武器――――――――創造!! ――――――――あれ!」
――はーーーー! 目の前が輝いた。
――何んだ――――――創造何が出来る――――
……
……
――――光が収まり目を開けると――目の前には――――
――大きな一本の刀が現れた。
――その刀は黒く、ただ黒く鈍い光を放ち、何でできているかもわからない刀だった。
ん、昔も使っていたような刀だけど、今回もいつまで使うかな。武器での戦いだと楽しめなくて、ただ創って楽しんでたんだよね。
……
つい様々な武器を創るのにはまり、魔力を消費し、回復しながら暗くなるまで数えきれないほどの武器を作成してしまったのだった。
――そして宿で休んで素材の売却をして、オークション開催を待った。
――そこには――
――マンティスロード……虫型だが人型? 蟷螂の雰囲気を残した、人間のような魔物……。うん、Sランク以上の魔物だな。
この魔物は魔人ではないのか?
だがクロウが魔物と言ったから魔物だろう。
「――ククククククッ――ゲフォッ!」
――むせた……
「ククククククッ!」
――やり直したのかこいつはーーーー!
知性がありやがる……
「ラウール! コイツだよ! 我が発見した珍しい奴! この虫ケラは強いよ!」
――虫ケラが強いって、何か違う気がする……
「クキュアキャキュアキュアキュア!!」と蟷螂の魔物が何か喚くと、蟷螂らしい魔物たちが集まってきた。
この中にはマンティスキングやジェネラル、何と後は小さなのが無数にいた。――この魔物の素材は一つは安いが、この数なら素材を売るとかなりの額になる。
「クキャ! クキャンキャ!」と何かわからない響きが聞こえると、蟷螂の魔物が一気に向かってきた。
――ガサガサガサガサ――
――ガサガサガサガサガサガサ――
うえ! 気持ち悪い――何でしょうこの嫌悪感は……
「これは俺の出番か! おい、俺が殺っていいか!」
「これは我が見つけたんだよ! ――だけど良いよ! でもラウールとサクラにも殺らせてよ!」
「ああ、ああそうだな! スキッとする感覚をラウールとサクラにも!」
――何かが僕とサクラの中で沸き上がってきた。――この無数の敵……蟻を踏み潰すかのように倒す……蟻に対して無双! いやーーー蟷螂無双!
って、長く一緒にいた仲間の考えがわかる。
ここはスッキリと魔法だな。
「「「「「煌めく大地よ 我らの言葉を聞くがよい 吹き出す魔力が 矮小な存在の生命を 生命だけを消す 夢想の――」」」」」
急に頭に言葉が並び――その言葉を紡ぐ……この魔法は何だかわからないが、目の前の蟷螂の魔物が光輝き動きを止める――
……
……
爆発が――なかった。
圧力も――なかった。
何が生命を奪ったかわからないが、蟷螂の魔物はマンティスロードを残し生命は残っていない。
あの蟷螂の卵が何個有ったんだよ! と言いたいほどの蟷螂の魔物……本当にどれくらいの数だったんだろう。
そんな感想をもっていたらクロウが――
「機械! Gの蹂躙!」と魔力が……魔法を唱えた!
ガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサガサ――
Gのオモチャのような物がマンティスロードに集まる――――そのGは生命力を吸収し――――生命がまた一つ消えた――
――クロウ――それは恐ろしい魔法だよ……僕でも駄目! ――――本当に駄目――
マンティスロードが――素材だけとなり――――目の前に残された。
……
……
「クロウ、今日はなんかありがとう……魔力も多少使ったからスッキリしたけど、気持ちは悪かったよ……」
「ゴメンラウール、でも発散した! 戦闘でもたまには発散しないとね!」
「――――だね」
……
……
僕たちはモヤモヤしていたから気分を発散した。
そして大金も得られるだろう。
だけど最近は何もしていないようなものだから、魔力が常に有り余っているこの状態――もっと使ったら良いんだろう。
ん~、一日一回は魔力を半分以上は消費するか……
僕はナイデラ交易国に帰りながら考えていた。
……
今は空の旅――皆で空の旅を楽しみ、転移より遅いが地形を考えると走りよりは速く移動していた。
ん、やっぱり今魔力を消費しよう!思ったらやらないとね。
「――ちょっとストップ! ――大変かもしれないけど、この後僕を運んで! ――――何か限界まで魔力を使って、武器でも創りたい気分だよ!」
「――どうしたのラウール! ――急にそんなことを――」
「ゴメンサクラ――なんとなくやりたいんだよ! ――――僕が魔力を全て込めて創った武器……どうなるのだろうね?」
「――誰がそんな武器を使えるのよ……。私たちの誰かだけじゃないの?」
……
……
サクラがそんなことを言った武器を僕は創る。
今の僕の限界で創れる武器――これはやったら面白いのではないのかな?
……
……
「じゃあ始めるよ――」っと、僕が動きを止めて座った後は、皆が留まってくれた。
ここなら何かをしても、周りからは見えないだろう。
――ん~、武器武器、武器はこれだよな。
――僕は理想の武器を思い浮かべている。
「――――僕の武器――――理想――創造――武器――――――――創造!! ――――――――あれ!」
――はーーーー! 目の前が輝いた。
――何んだ――――――創造何が出来る――――
……
……
――――光が収まり目を開けると――目の前には――――
――大きな一本の刀が現れた。
――その刀は黒く、ただ黒く鈍い光を放ち、何でできているかもわからない刀だった。
ん、昔も使っていたような刀だけど、今回もいつまで使うかな。武器での戦いだと楽しめなくて、ただ創って楽しんでたんだよね。
……
つい様々な武器を創るのにはまり、魔力を消費し、回復しながら暗くなるまで数えきれないほどの武器を作成してしまったのだった。
――そして宿で休んで素材の売却をして、オークション開催を待った。
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