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鳥人間になった日

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ど…どういうことだ、僕のリトルよ。
なぜ今元気になったのだ!
一郎時代は、それはそれは大人しい子だったじゃないか。

『…羽根は、もともと生えている番もいるし後から生える番もいる。なかなか生えない時は、こうして舐めて促す……』

オルニスの舌が僕の肩甲骨の内縁あたりを、尖らせた舌で刺激する。
痒かったそこは、ペロペロとなめられると気持ち良くて、僕のペニスがムクムクと起き上がってくる。

「…んっ……あっ…」

歯を食いしばって声を抑えようとしても止まらない。

『番の羽根は最初、エネルギーの集合体として生えて形を作り、実態になる。エネルギーの集合体は…まるで快楽の神経のようだと言う…』

背中を舐められ、少し荒れた手で優しく撫でられ…まるでソコが性感帯になったかのように、気持ちよさが下半身に直結した。

「……あっ…やぁ…舐めないで…」

『ほら…生えてきた…光のツノみたいに……まるで可愛いチーロのペニスみたいだ…』

オルニスが興奮気味に何かを言うと、僕の背中に激しい違和感が襲った。

「ふぅぁぁ…やだ!何!?背中…変だよ!!何か……うぁああ…」

背中から、まるで何かが生えているような感覚に、怖くて怖くて、涙がポロポロ出てきた。
バスタブから出てオルニスにしがみつきたかったけれど…オルニスが、生えてきたそれを、舐め…パクリと口に含んだ。

「やぁああ!!んぁ…ああ!!」

口に含んだそれに、舌が絡みついて、ジュブジュブと音を立てながら、愛撫され…僕は激しい快楽に、目の前がチカチカした。

「ああー!!やああ!だめ!やだぁぁ!うあああ!」

片方を口で、もう片方を手で刺激され、僕はもがいて水をかいた。
溺れそうになったところを、オルニスに掬い上げられ、大きなタオルを敷いてある所にうつ伏せに降ろされた。

「あっ…うぁ…うぅ」

パンパンになったペニスがタオルに擦りつけられて、先走りがトロリと溢れた。

『…チーロ…あぁ…堪らない匂いがする…しかし、今はこちらに集中しないとな…』

オルニスが再び、僕の背中の何かを口でくわえ、手でしごき始めた

『まるで光のペニスだな…少しずつ伸びてきた…』

「ああー!あっ…なに…変だよ…うわっ…ああ…んぁ」

まるで勃起したチンチンが背中にもあるようで、泣きながら悶えた。

ぐちゅ…ぐちゅ…

オルニスが唾液を絡ませ、背中の何かを口でしごく。

「ああぁ!!やだぁ!!いっちゃう!!ああ!」

僕は口を開くと、叫ぶような喘ぎ声しか出なかった。

気持ち良くて、気持ち良くて堪らない!!

自然と腰が揺れて、ペニスをタオルに擦りつけてしまう。

「あっ…うぅく…ああー!!んああ!!」

先走りで濡れた亀頭が、タオルを濡らし、ぬちゃぬちゃする。

オルニスの口が、手が背中の何かを刺激して…僕の体は快楽の稲妻が流れているように、ビクビクと跳ねる。

『チーロ…可愛い…チーロ…』

オルニスが喋りながらソレを甘噛みして!

「あっ…うっ…あああ!!だめっ…嫌だ…死んじゃうよぉ……うぅぅ!!やめて!!」

足がつったように痙攣する。

馬鹿みたいにペニスから精液が吹き出す。

怖い!!怖いよ!

こんなわけが分からない快感知らない。

「ああー!!オルニス!!オルニス!」

助けて欲しくて、顔だけ後ろを向いて、手を伸ばす。

『…っく……チーロ…』

オルニスが手を握ってくれた時、背中で何かが開いた感覚がした。

部屋の中にキラキラと光が輝いて見える。

「…綺麗だ…」

僕の背中を見ているオルニスが呟いたのは、日本語じゃないのに、分かった。

キラキラと輝く光がおさまると、背中には何かがついている感覚が…。

「チーロの羽根は真っ白なんだな…」

ん?え?羽根?え?

ふらつきそうになる体を起こすと、バランスがおかしくて、そのまま後ろへ倒れる。

「チーロ!!」

床に沈む前に、オルニスが抱き寄せてくれた。オルニスのお湯に濡れた服に顔を埋める。

「ほら、チーロ。後ろに鏡があるから見てみろ」

オルニスが僕を抱いて立ち上がる。
僕は後ろを振り返り鏡をみた。


「!!!?」

驚きすぎて声が出なかった。
僕の背中には、真っ白な羽根が生えていた。

小さいのが。

宗教画の子供天使くらいの、白鳥くらいのやつが。

えっ…オルニスとサイズ感違いません?


はっはーん!!承知!

羽根も身長もこれから大きくなるのですね!ハイハイ。
いきなり完全体じゃつまらないもんね。

「オルニス、おろすして」
「チーロ、言葉…」
「おぉ!チーロ、言葉分かるした!!チーロ、言語チート手に入れるあった!」

んあ?
なんか言語変じゃない?

羽根が生えて言語チート来たんじゃないのか!

オルニスが凄い苦い顔して僕を見ている。目がもともとシュッとしてるから、凄く怖いよ!!

「オルニス…怒るしてる?」

オルニスの眉間の皺を指で伸ばした。

「いや…何でもない…言葉も、そのうち慣れるだろう」

僕は、しばらく黙っていようと、コクコクと頷いた。
1人の時に凄い練習しよう!かっこ悪いからね!!







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