反逆騎士の叛命録
エレノア・グレイシアには、消えない後悔がある。
それは、唯一の友だったアルヴィン・ヴァルハルトを、この手で討ったこと。
聖騎士長を殺害した国家反逆者として。
正義の名のもとに彼を討った直後、エレノアもまた命を落とした。
死の狭間で出会ったのは、アルヴィンに宿る謎の精霊だった。
精霊はエレノアに、彼女の知らなかった真実を見せる。
なぜアルヴィンが反逆者となったのか。
なぜ聖騎士長を殺さなければならなかったのか。
そして――彼が誰よりも国を愛していたことを。
すべてを知ったエレノアは、自らの過ちに絶望する。
そんな彼女に与えられたのは、悲劇が始まる前へと遡る、たった一度きりの奇跡だった。
気がつくと、そこは数年前の聖騎士学院。
未来の記憶を持ったまま過去へ戻ったエレノアは決意する。
今度こそ、彼を反逆者にさせない。
今度こそ、誰も失わない。
これは、かつて友を討った聖騎士が、友と共に運命へ叛く物語。
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