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第四十四話 新たな魔銃

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 2年の前期が終わり、長期休暇に入った。

 今日はアカザに呼ばれたので、塔までやって来ている。

 ちなみに、シードラゴンの死体は全てアカザに渡した。

 俺には必要無いからな。

 塔の中に入るとリビングでニヤニヤしながら、アカザが待っていた。

 「来たか、ビリー。シードラゴンの素材を使って、新しい魔銃を作ったぞ」

 それを聞いて、驚いてしまった。

 シードラゴンの素材を使って、魔銃を作ったのかよ。

 それは気になるな。

 どんな性能をしているか。

 どうやら、その魔銃は塔の裏に置いてあるようなので、塔を出て塔の裏に向かった。

 塔の裏にはでかい箱が置かれていた。

 まさか、これが新しい魔銃か?

 そんなことを思いながら、前の方を見てみると10連の銃口が付いていた。

 箱型のガトリングか。

 アカザは知らないかもしれないがなんてロマンが詰まっているんだ。

 これはテンションが上がるな。

 そして、アカザに使い方を教えて貰った。

 説明を終えたアカザは見たほうが早いと言い、透明な何かを魔銃の後ろに入れたのだ。

 すると、10連の銃口から魔力の塊を撃ち始めた。

  連射速度早すぎだろ。

 そして、威力も高い。

 塔の裏の木々が粉砕されている。

 1分ぐらいすると撃ち止んだ。

 アカザに何を入れたのかと聞くと、低級竜の竜核と答えて来たのだ。

 低級竜の竜核を入れていたのか?

 どれだけコストが高いんだ。

 基本的に竜核は高い。

 低級竜の竜核で普通の市民の4人家族の1ヶ月暮らせるぐらいの値段がする。

 しかも、アカザは他の種類の竜核も作っているようだ。

 他の種類の竜核はアカザの手を加えられており、普通の竜核よりも倍ぐらいの値段がする。

 それも試し撃ちさせて貰うと普通の魔力の塊ではなく、竜核の中に込められた属性を放たれている。

 これは敵が多い場合はいいな。

 そして、様々な属性で攻撃出来るのも魅力的だ。

 俺は転移魔法しか使えないから本当に良いものだ。

 ちなみに、リリアは宝石属性、エレネは風属性、シアナは水属性だ。

 風属性と水属性は普通だが、宝石属性は珍しい。

 宝石属性というのは宝石を媒介にし、魔法を使うことが出来る属性だ。

 宝石属性はその名前の通り宝石を媒介にして魔法を使うので、物凄くお金が掛かる。

 だから、リリアはあまり魔法を使わない。

 俺はアカザにこの魔銃の値段を聞いた。

 アカザは無料で良いと言ってくれた。

 俺はその言葉に甘えこの魔銃を手に入れることが出来た。

 低級竜の竜核は簡単に集めることが出来るが他の竜核は違う。

 俺は他の竜核をそれぞれ3つずつ購入することにした。

 竜核を受け取ってから礼を言い、金を払ってから転移魔法を使用した。

 家に転移した俺は装備を入れている魔法袋の中に入れ、いつでも取り出せるようにした。
 
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