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第六十話 堕ちた男

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 俺は集めた証拠を隣国の王城に提出した。

 その結果、リリアに求婚していた侯爵家の当主は当主の座を追われることになった。

 侯爵家の当主は弟夫婦が継ぐことになった。

 弟夫婦が縁を切ったので、平民として罪を背負うことになった。

 高位貴族の暗殺未遂なので20年は臭い飯を食うことになるだろう。

 これで、厄介なことにはならないだろう。

 提出した時に暗殺ギルドの場所も報告したので、殲滅作戦が実行された。

 その結果、暗殺ギルドは壊滅した。

 暗殺ギルドの構成員達は死ぬか、捕まった。

 そして、暗殺ギルドの中に調査が入った。

 調査をしていく中である資料が見つかった。

 その資料にはクソを父上の所有する鉱山から助け出したことが書かれていた。

 助け出した後、元婚約者の恨みを利用し、魔物の大襲撃を起こす、元凶にしたみたいだ。

 結局、あいつは最後まで余計なことしかしなかった。

 本当に、あの時殺しておいて良かった。

 もし、今も生きていたら余計なことしかしないからな。

 そのことで俺に不利益が掛かることは無かった。

 もう切った縁だからな。

 こうして、愚かな者とクソは居なくなった。

 いい気分だ。

 さて、あれらのことはもうどうでも良い。

 これからは卒業式後の卒業パーティーの準備をしなくては。

 俺が初めて参加するパーティーだ。

 王立学院を卒業することで成人となる。

 これからは興味が無いパーティーでも参加しないと行けないのか。

 冒険者レックスはもう必要なくなるかもしれない。

 時間が無くなるからな。

 発表はしなくてもいいや。

 最低限だけ活動して、情報を集めることだけに使おう。

 それは一旦置いておいて、パーティーの準備をしよう。

 まずはリリア達のパーティー用のドレスを準備することにした。

 リリア達のパーティー用のドレスには最高品質の生地を最高の腕の職人に作らせた。

 デザインはリリア達と母上が話し合って、決めた後で。

 なので、リリア達が卒業パーティーの時に着るドレスは知らない。

 まぁ、当日までお楽しみだな。

 次は俺の服を準備することにした。

 俺はリリア達のドレスを頼んだ職人に自分でデザインした紙を渡し、最高品質の生地で作ってもらった。

 俺が着る服のデザインはリリア達には教えてない。

 当日までのお楽しみだ。

 最後は参加者達の名簿を確認した。

 特にリリア達のことを馬鹿にしている者達を確認した。

 リリア達のことを馬鹿にしている者達は俺が持っている力を使って、調べている。

 影で言うぐらいは許すが、直接言う奴は許さないからな。

 リリア達が少しでも嫌な思いをするなら、俺が持っている力を全て使った潰してやるからな。

 全ての準備を終えたので卒業パーティーをまで待った。
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