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第六十一話 初めてのパーティー

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 今日、俺達は王立学院を卒業した。

 今回の卒業パーティーは参加者がとても豪華だ。

 俺とリリア達の顔を一目見ようとやって来ているのだ。

 リリア達は前に頼んだドレスに身を包んでいた。

 そのドレスはリリア達にとても似合っていた。

 「どうですか?ビリー」

 そう言いながら、リリアが手を広げていた。

 「どうかな?ビリー」

 そう言いながら、エレネが回っていた。

 「どう?ビリー」

 そう言いながら、シアナが手を胸の辺りで握っていた。

 「とても似合っているよ。リリア、エレネ、シアナ」

 褒められたリリア達は嬉しそうな表情を浮かべていた。

 その後、リリア達は俺の服も褒めくれた。

 それが嬉しかった。

 時間になったのでリリア達をエスコートして、卒業パーティーの会場に入場した。

 俺達が入場すると会場の視線が俺達に集まった。

 好奇の視線を向けられた。

 覚悟していたがすごいなぁ。

 俺達が入場してから10分ぐらい経つと卒業パーティーが開始した。

 リリア達は俺に聞こえないように何かを話してきた。

 数分するとリリア達が俺の方にやって来た。

 リリア達の話を聞くとダンスを俺と踊りたいと言って来た。

 俺はそれを承諾した。

 最初はリリアと踊ることにした。

 リリアの手を取り、ダンスを始めた。

 ダンスは楽しく踊った。

 踊り終わった後、リリアは微笑んでくれた。

 「ありがとう、ビリー。ビリーのお陰で私の夢が1つ叶ったよ」

 リリアと一緒にエレネとシアナと合流した。

 次はエレネと踊ることにした。

 俺はエレネの手を取って、ダンスを始めた。

 ダンスは楽しく踊った。

 踊り終わった後、エレネは微笑んでくれた。

 「ありがと、ビリー。僕と踊ってくれた。とても楽しかったよ」

 エレネと一緒にリリアとシアナと合流した。

 最後はシアナと踊ることにした。

 シアナの手を取って、ダンスを始めた。

 ダンスは楽しく踊った。

 踊り終わった後、シアナは微笑んでくれた。

 「ありがと、ビリー。私、初めて、踊ったのが、ビリーで良かった。とても、楽しかった」

 ビリーと一緒にリリアとエレネに合流した。

 これで全員とダンスを踊ることが出来た。

 リリア達に喜んで貰えて良かった。

 色んな令嬢にダンスに誘われたが婚約者としか踊らないと言い、断った。

 リリア達もダンスに誘われていたが俺と同じような理由で断っていた。

 卒業パーティーが終わるまで俺達は一緒に過ごしていた。

 卒業パーティーがお開きの時間になったのでリリア達と一緒に馬車に乗り込み、ベンネット伯爵家に向かった。

 ベンネット伯爵家まで、リリア達を送った後に家に帰った。

 家に帰ると父上が待っていた。

 父上が座っている机の上には酒が置かれていた。

 「ビリー、成人したんだ。酒に付き合え」

 そう言いながら、父上はニヤリと笑ったのだ。

 俺は椅子に座った。

 「父上、母上は?」

 「ああ、ベンネット伯爵家に行っている。シアナ君に会いたいみたいだ」

 俺は父上のグラスの酒を注いでから俺のグラスに注いでくれた。

 乾杯をしてから、この世界に来てから初めての酒を飲んだ。

 乾杯の後は酒を飲みながら昔話などをした。

 まぁ、たまにシアナの話が出てきた。

 本当に溺愛しているな。

 俺と父上は日付が変わるまで酒を飲みながら、会話をした。

 
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