『終わった兵科と言われた重騎士ですが、帰ってくる殿を目指してガンランスで戦場の常識を変えます!』
ロボットアニメの最終回、主人公機が敵要塞へ突撃する最高の場面――その瞬間、俺は異世界へ転移させられた。
原因は、どこか抜けている女神の手違い。思わず拳骨を落としたら床が抜け、二人そろって異世界へ真っ逆さま。女神から授かった加護は「魔力融通」と「スイングバイ」。どう考えても剣と魔法の世界では聞き慣れない能力だった。
まずは冒険者ギルドで仕事探し……と思いきや、適性判定で告げられた職業はまさかの「重騎士」。
周囲は口々に「終わった兵科だ」「鈍い・重い・金がかかる」「殿になれば帰ってこられない」と囁く。十年前、最後尾で仲間を逃がし「あとで酒でも飲もう」と笑って送り出した重騎士は、二度と帰らなかったという。
だが、俺は違う。
巨大な盾を地面へ打ち込み、アンカーロックで全身を固定。魔力バーニャで姿勢を制御し、ガンランスを砲撃形態へ展開する。重さを欠点ではなく武器へ変える戦い方で、「歩く要塞」として戦場を切り開く。
軽量騎士が時間を稼ぎ、中量騎士が護衛し、最後に重騎士が決定打を放つ混成戦術。そして、誰もが「帰れない」と諦めてきた殿任務から、必ず生還することを誓う。
これは、不人気兵科と笑われた一人の重騎士が、仲間とともに戦場の常識を覆し、「重騎士は生きて帰る」という新たな伝説を築く異世界戦記である。
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だが、俺は違う。
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