超チートスキル【全自動過去改変】でお手軽無双

 「お前みたいな、役立たずはいらない」そう言われ、Sランクパーティ「翡翠の天秤」に所属していた冒険者アランは追放を言い渡される。

 それは「黄昏の墓所」と呼ばれるダンジョンを探索中の最中の出来事だった。
 そんな場所で一人置き去りにされては堪らないと、アランは彼のスキル「全自動過去改変」の力をアピールしては何とか彼らに思い留まるように願う。
 しかしその願いは、聞き届けられることはなかった。
 スキル「全自動過去改変」、その名の通り「過去」を「自動的」に「改変」し、現実を塗り替える力。

 その力は圧倒的であったが、一つ欠点があった。

 それは、「過去」を「改変」した事をそれを行ったアラン本人にしか認識出来ない事であった。
 当然の如く、これまで散々助けてきた実績を否定され、その能力すら妄想だと片付けられてしまったアランは、パーティのリーダーであるクリスに殴りつけられ気絶させられ、ダンジョンに置き去りにされてしまう。

 一人、ダンジョンに置き去りにされ魔物達から逃げ惑うアランは、そこでとてつもない実力を秘める冒険者の少女レアと出会う。
 そんな彼女のピンチを自らのスキル「全自動過去改変」で助けると、不思議な事に彼女はアランに惚れてしまっていた。
 訳も分からず混乱するアラン、そこに彼女のパーティ「紅蓮の盾」の仲間達も合流してきて・・・。
 これはそんな家族のように温かな仲間達と、アランがもう一度冒険に旅立つ物語。

 この作品は「小説家になろう」様にも投稿しています。
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