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第11話
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城に呼び出されて、私達は大広間にいた。
私とリック様から少し離れた場所にルドノがいて、離れて対面している陛下の隣にザノークがいる。
大広間の壁付近には私達を眺めるように貴族の人達が集められていて、私やリック様、ルドノの家族もいた。
全員が揃ったようで、真っ先にザノークが叫ぶ。
「父上には昨日も説明しましたが、生徒達がいる場所でリックは俺を侮辱したのです!!」
ザノークは陛下に報告して、私とリックに向かって勝ち誇った笑みを浮かべた。
陛下は昨日は冷静に聞いていたようだけど、それは今日全てを話すためだと推測できる。
そして――陛下は激昂して、ザノークを睨み叫ぶ。
「侮辱しただと!? 全て貴様とルドノが悪い!!」
「なっっ――!? 父上!? 昨日は納得してくれたではありませんか!?」
「昨日全てを話せば、貴様達は逃亡する恐れがあったからだ! 今この場で、全てを話してやろう!!」
全てを話すというのは昨日のことではなくて――今までザノークとルドノが行った悪事全てだ。
私とリック様が準備していたから、陛下はザノークとルドノを糾弾しようとしていた。
私とリック様から少し離れた場所にルドノがいて、離れて対面している陛下の隣にザノークがいる。
大広間の壁付近には私達を眺めるように貴族の人達が集められていて、私やリック様、ルドノの家族もいた。
全員が揃ったようで、真っ先にザノークが叫ぶ。
「父上には昨日も説明しましたが、生徒達がいる場所でリックは俺を侮辱したのです!!」
ザノークは陛下に報告して、私とリックに向かって勝ち誇った笑みを浮かべた。
陛下は昨日は冷静に聞いていたようだけど、それは今日全てを話すためだと推測できる。
そして――陛下は激昂して、ザノークを睨み叫ぶ。
「侮辱しただと!? 全て貴様とルドノが悪い!!」
「なっっ――!? 父上!? 昨日は納得してくれたではありませんか!?」
「昨日全てを話せば、貴様達は逃亡する恐れがあったからだ! 今この場で、全てを話してやろう!!」
全てを話すというのは昨日のことではなくて――今までザノークとルドノが行った悪事全てだ。
私とリック様が準備していたから、陛下はザノークとルドノを糾弾しようとしていた。
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