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第22話
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私がルーアス公爵家の屋敷に暮らすようになって、2ヵ月が経っている。
イリド伯爵家から出て行ってからは3ヶ月だけど、今は何も問題なく生活することができていた。
妖精に干渉できる魔法道具も作れて、貴族の人達から評判がいい。
人間の作る物や果物に興味があると言い、取引することで珍しい魔法を教えてくれるようだ。
妖精が持つ魔法の知識は凄いようで、世界中で有名となっているらしい。
私達としても、妖精の話を聞いて新しい魔法道具が作れそうな気がしていた。
マイルズと部屋で話していたけど、気になることもあるようだ。
「連絡の魔法道具の存在が、隣国に伝わっているのは間違いなさそうです」
「修理の依頼がきているみたいですけど、断っていますよね」
「はい。そこは王家が対処しています……アリカがいると察していそうなので、誰か来るかもしれません」
対応してくれていることは聞いていたけど、私の存在は隠していた。
私が出て行ってすぐ、隣国で連絡用の魔法道具が完成しているから……マイルズの言う通り、私がいると思いそうだ。
「誰が来たとしても、問題ありません」
「はい……マイルズ様、ありがとうございます」
来た時は追い返すと決めていて、私はマイルズにお礼を伝える。
そして数日後――ルーアス公爵家の屋敷に、ダゴンがやって来た。
イリド伯爵家から出て行ってからは3ヶ月だけど、今は何も問題なく生活することができていた。
妖精に干渉できる魔法道具も作れて、貴族の人達から評判がいい。
人間の作る物や果物に興味があると言い、取引することで珍しい魔法を教えてくれるようだ。
妖精が持つ魔法の知識は凄いようで、世界中で有名となっているらしい。
私達としても、妖精の話を聞いて新しい魔法道具が作れそうな気がしていた。
マイルズと部屋で話していたけど、気になることもあるようだ。
「連絡の魔法道具の存在が、隣国に伝わっているのは間違いなさそうです」
「修理の依頼がきているみたいですけど、断っていますよね」
「はい。そこは王家が対処しています……アリカがいると察していそうなので、誰か来るかもしれません」
対応してくれていることは聞いていたけど、私の存在は隠していた。
私が出て行ってすぐ、隣国で連絡用の魔法道具が完成しているから……マイルズの言う通り、私がいると思いそうだ。
「誰が来たとしても、問題ありません」
「はい……マイルズ様、ありがとうございます」
来た時は追い返すと決めていて、私はマイルズにお礼を伝える。
そして数日後――ルーアス公爵家の屋敷に、ダゴンがやって来た。
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