平民の方が好きと言われた私は、あなたを愛することをやめました

天宮有

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第76話

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 翌日になって、屋敷の応接室にニコラスがやって来る。
 ミレサとラドンの動向が気になって、ニコラスが話してくれた。

「魔法の試合でルーナ様に負けてから、ミレサは手下に何も命令していないようです」

 ニコラスはミレサの手下を、大体把握したようだ。
 最初はベラから追求していき、関わっている人達を調べていたらしい。

 ミレサの手下だった人は、今は誰も命令を聞いていない。
 
「それなら、ミレサは諦めたのでしょうか?」

「いえ、諦めてはいないようです……ルーナ様は、警戒していてください」

「……わかりました」

 私が尋ねると、ニコラスは言い淀みながら話す。
 諦めてはいないと言ったけど、その理由を話したくなさそうだ。

「ニコラス様、ミレサに何かあったのですか?」

 思わず尋ねると、ニコラスは不安そうに話す。

「はい。ミレサの過去を調べましたけど……まだ断定できないので、違う可能性もあります」

 間違っている情報かもしれないから、ニコラスは話すべきではないと考えたようだ。
 それなら私は、ニコラスの判断を信じよう。
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