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アレクの姉兄達

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木陰から出て来た3人は弟達で公爵子息の

シアンとカイロに婚約内定者で伯爵子息ルイス

だった。


レティ「3人仲良く隠れてたのねー!」

ルイス「すまない。隠れた方が良いと言われた

んだ。」

シアン「レティ姉様が遅い時はマリアス王女が

一緒にいると思ったんだよ!」

カイロ「マリアス王女の相手が出来るのはレテ

ィ姉様しかいないし、、、」

レティ「私に任せないでよ!」

カイロ「でも、僕達がいたらマリアス王女は

馬車にすぐには乗らないですよ!」

レティ「、、、そうね。」


3人が隠れていなかったら王女が馬車にすぐに

は乗らなかっただろうと思ってしまった。

なんとなく腑に落ちないが仕方ない。

(あと、約4ヶ月!あと、、4ヶ月の我慢よ!)


ルイス「では、明日また!」

レティ「えぇ、明日ね!」

シアン・カイロ「「じゃ、また!」」


ルイスと別れて、それぞれの馬車に乗り、学校

を出る。


馬車の中

シアン「マリアス王女と何かあったんです?」

レティ「まだ、アレクに会いたいから領地に

一緒に行きたいってね!後は明日、お茶会しま

しょうとも、断る口実があって良かったわ!

後はお相手を選ぶことを急かしたら、、、、

シアンの名があがったわ!!」


レティシア姉様とマリアス王女の会話の内容を

黙って聴いていたが、、、最後の爆弾発言には

黙ってはおけない、、、


シアン「なんで?どうして私なんです?候補

者になるのもすでに断ったはずですよ!」

レティ「他国の縁談は相手の国が多妻だから

いやだそうよ!王国にはなかなか良い相手が

いないからシアンとか、ですって!」

シアン「そんな、、、、」


姉兄達の会話を聴きながら、自分じゃなくて

良かったと思っていたカイロだが、、、


レティ「カイロ!自分じゃなくて良かったと

思わない方が良いわよ!2歳差なんだし、、

問題を起こした貴族が廃嫡などになって減って

いたりしてるのよ!マリアス王女とカイロがも

し結婚になったら新たな公爵家を誕生させこと

も可能だし、それに伴って下位貴族を増やして

子爵家の数家を伯爵に上げることも出来るので

すからね!!」


「「・・・・・・・」」


レティシアの言葉にシアンとカイロは黙ってし

まった。そんな未来がなくはないからだ!


2人はなぜ、自分がと思っていたが、他の子息

達を考えれば、、、学校にいる公爵子息の2人

は自分達より下であるし、押しつけるのは可哀

想で出来ない。

なら、侯爵家と考えたがすでに相手がいるか、

いなくても問題ありで無理だった。


シアン「他国の嫡男ではない子息に婿入りみた

いに来て貰い、多妻不可には、、、」

レティ「う~~ん。でも、そうなると公爵は

無理なのよね!侯爵ならば可能かしら?」

シアン「そうですねー。」

カイロ「誰かいませんかね?条件が良く、、

マリアス王女が気に入る子息、、、」


「「「・・・・・・」」」

3人共、考えるが、該当しそうな子息は思い

浮かばなかった。


その間に馬車は王都の公爵家に着いた。
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