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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.0-30 物事は突然だとしても
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…ミーちゃんが伯母さんに連れられる形で家を出てから二週間経過した。
いつもなら2~3日程度で用事を済ませて帰ってくるというのに、意外にも長くかかっているようだ。
「まぁ、何年も合わなかった時期を考えると、凄い今更な感じがするけど…今日も帰ってきていないか」
元々ここには一人暮らしだったし、ミーちゃんと長い間離れていた時間もある。
既に慣れていたことなので、そんなに驚くようなことでもないし、場合によっては年単位になったとしてもおかしくはないだろう。
でも、しばらくの間一緒に住んでいたのもあって、こうやっていないとなると、どことなく寂しいような気持ちもある。
特に本日は休日だし、会社に行って仕事をしている時ならばまだしも、一人だけで時間を潰して過ごせと言われるとちょっと困るような部分も…
「…だからこそ、オンラインゲームがあるけど、こういう時に限ってフレンド一覧見事に全員ログアウト中なのか」
アルケディア・オンラインの世界であればいつでもどこでも誰とでも出会えるのだが、何故かフレンド登録している人全員が不在の様子。
まぁ、何人かは書置きみたいなのを残せる機能があるので、どういう理由なのか書いている人がいるから分かるけどね。
機械神の人は大金イベント準備、トーカは家のほうで先日連絡あって母さんたちと温泉旅行、ぽっけねこさんは猫神社巡り、中三病さんは…なにこれ、『ストーカー撃滅の旅路』って書いてあるけど、何があったの?
いつものどこかの恐竜女帝にでもまたやられているのかと思いつつも、誰もかれもいない様子。
こうなると、珍しく完全なソロプレイ状態で遊ぶことになるが…うん、初期の頃がそうだったし、そんなに大したことでもないはず。
「というか、まずこっちもこっちでやばいことになっているような…ロロ、妖精郷の改築進めすぎでしょ」
【そうですかネ?あちこち最新の技術を常にアップデートしているだけですガ…】
【動ク歩道便利シャゲェ!】
【フフフ、雪兵士用訓練所モ良イ感ジダユッキィー!!】
初期のころはまだまだ発展途上というのもあって混沌としたこともあったが、ここのカオス具合はさらに増している気がする。
妖精郷のあの花畑ばかりで湖の中心に城があるような光景は今、バリバリの物凄く最新の未来SFチックな光景に生まれ変わっており、原形がどこに行ったのかと尋ねたい。
「いくら黒き女神の神域になった場所と言っても、限度があるよね!?ここまで発展しまくっている場所って、もはや郷の名称がついて良いところなのか?」
【問題ないでしょウ。ほら、あちらにこの郷で今定住中の妖精の皆様方も、発展に順応して楽しんでいる様子デス】
【ピキ、妖精女王ノ立場モ兼ネテイルケド、今、不満ノ声ゼロダヨーピキ】
「ネアがそういうのならば…って、納得できると思うかぁぁぁぁ!!」
改めてみる羽目になった光景だが、何度見直しても原形の崩壊ぶりがすさまじすぎる。
どこをどうしたらここまでのものになるのか、本当に頭の理解が追い付かないだろう。
「これ、前妖精女王が見たらなんていうのやら…良いのだろうか、こんなにして」
【ああ、それならばすでに視察されてましたヨ。現在、子供が増える予定のようで、その前に妖精郷で儀式を行うついでに寄られたようデス。主様がご不在中の時だったので、めぐり合うことはなかったようですが、幸せそうでしたネ】
「既に許可取れているのかよ…」
ならば、問題がない…のだろうか?
しかもいつの間にか、前妖精女王が新婚旅行の旅路から帰還しているらしく、今は新しい新住居探しの旅路に出ているようで、その中で寄っていたらしい。
もしや、こうなる未来を見越して、女王の立場も放棄したって可能性はないよね。
うん、無いな。あの人確か、結婚希望モンスターと化していたことがあったし、宇宙人と結ばれた今、特にとやかく言うほどの不満を持っていることはないだろう。
妖精女王と宇宙人の字面がおかしいが、気にしたら負けである。
それはともかくとして、問題がないと無理やり思い込むしかあるまい。
そうでないと、ツッコミが不足している今、確実にツッコミが過労死してしまう。
「…あれ?そう考えるともしや、今のメンツに一番必要なのはツッコミ要員なのか?」
【否定ができないですネ】
どうしよう、この時今、物凄く重大な事実に気が付いてしまった。
いや、前々からわかっていたけれども、考えたらきりがなさそうだからこそ目を背けていたというとんでもない大問題だ。
僕の周囲、ツッコミをこなせる人がほとんどいないぞ。
「ミーちゃん、カムバァァァック!!考えたらミーちゃんも十分ツッコミとしての役割を果たしていたけど、いない今だと、僕への負担が半端ないよぉぉぉぉ!!」
【それで頼られるミント様もどうかと思われそうですヨ】
ロロがツッコミを入れているような形だが、今一つ足りない。
非常に悲しいことに、ツッコミをこなせるだけの持ち主の人が、この界隈に不足しているというのだろうか。
解決しようにも、その才能を探す方法というのはどこにあるのか。
わかっていたらそもそも、ツッコミ要員が不足する事態何で引き起こされないとでもいうのだろうか。
「ああ、どうしてこういう時に限って、そんなやばいことに気が付いてしまうんだよぉ…」
これが、日頃の行いによるものか。いや、そんな悪いことをした覚えは皆無だ。
悪いことをしたおぼえなんてもの…心当たりがなさすぎる。しいて言うのならば、結構昔、冷蔵庫にあったプリンを食べたときに、裏面にミーちゃんの名前が書いてあったから、発覚を遅らせるために卵豆腐に入れ替えたことぐらいか…そういえばあれ、どうなったんだっけ?確か、そのあとウニプリンなるものを実験するためにとか言って、結局醬油をかけてうやむやになったような…。
そんなどうでも良い、過去の過ちの時を思い出していた…その時だった。
―――ゾワッ
「…!?」
突然、背筋に何か物凄い冷や水を浴びせられたような悪寒を感じ取った。
気のせいでもなく、何かこう、本当にヤバいような感じのものを。
【主様?】
「…ロロ、ちょっと今、現実に戻るね」
素早く操作を行い、すぐにログアウトして現実の世界に戻る。
なぜ、そうするのかはわからないが、体が勝手に動く。
思うよりも早く、理解するよりも感覚的に。
VRMMO用の装置を外し、すぐに周囲を見渡し、何が起きたのかを確認する。
現実の肉体のほうに何かがあったのかと思ったが、そうではなく全く普通の状態。
でも、分かるのだ。どこか分からないけど、体の奥底からのざわめきを。
意識では理解できないことなのだとしても、本能的に何かを悟っている。
どうすれば良いのか、何ができるのか。
その衝動が理解できなくとも、やらなければいけないと、間に合わなくなる前に向かわなければいけないと、心の奥底から…もっと知らない深い深い場所から、叫んでいる。
「…無駄に考えるよりも、今は身を任せるべきか…そうじゃないと多分、取り返しがつかないことになる!!」
思わず家を飛び出したくなるが、それでは間に合わない。
どこなのかは不明だが、この身体では意味がない。
そう、そんなことが可能な方法といえば――――
『---僕/私の力、使う?』
「…」
―――何故か、聞こえてきたような、心のどこかで語り掛けるような声を耳にした。
それは、僕/私であり私/僕であるような、わからないもの。
けれども、一つだけ言えるのは紛れもなく自分自身のことであり…だからこそ、迷うことはない。
「---使うしかないだろ!!どうなるかはわからないけど、間に合わなければ意味がないってわかっているだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
答えるように叫び、そして僕/私は―――――――――使った。
現実世界で、それができるのはありえない話。
フィギュアなどを利用して仮に使うこともできたが、それ以外の方法ではできなかったと思う。
しかし、何故か僕/私は知っている。何度も、これを使ったことを。
違う、使うというよりも…単純に、自然に体が動いただけだ。
ゴゥッ!!
室内を一瞬にして暴風が荒れたような風が巻き起こり、窓が勢いよくはじけ飛んだ。
後で修理をどうしようとか、そんな考えがよぎらないまでもなかったが、今はそんなことよりも目の前の事のみに目を向けるべきだ。
余計なことを考えている時間はない。僕/私が行かなければ…そうしなければ、いけないのだから!!
【…おおぅ、やらかしてくれましたね、主様。ご武運を祈りたいですが…この惨状、どうしましょうカ】
…誰もいなくなった室内にして、窓の外を見上げてそうつぶやくロロ。
オンラインの世界からログアウトして、現実のほうのドールに戻ってきたわけだが、いきなり事すぎて悲惨な状態になった室内に少しだけ呆れてしまう。
そう言いながらも、使用人として心配しながら、空を駆け抜けていった黒き流星を見守るのであった…
いつもなら2~3日程度で用事を済ませて帰ってくるというのに、意外にも長くかかっているようだ。
「まぁ、何年も合わなかった時期を考えると、凄い今更な感じがするけど…今日も帰ってきていないか」
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既に慣れていたことなので、そんなに驚くようなことでもないし、場合によっては年単位になったとしてもおかしくはないだろう。
でも、しばらくの間一緒に住んでいたのもあって、こうやっていないとなると、どことなく寂しいような気持ちもある。
特に本日は休日だし、会社に行って仕事をしている時ならばまだしも、一人だけで時間を潰して過ごせと言われるとちょっと困るような部分も…
「…だからこそ、オンラインゲームがあるけど、こういう時に限ってフレンド一覧見事に全員ログアウト中なのか」
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まぁ、何人かは書置きみたいなのを残せる機能があるので、どういう理由なのか書いている人がいるから分かるけどね。
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いつものどこかの恐竜女帝にでもまたやられているのかと思いつつも、誰もかれもいない様子。
こうなると、珍しく完全なソロプレイ状態で遊ぶことになるが…うん、初期の頃がそうだったし、そんなに大したことでもないはず。
「というか、まずこっちもこっちでやばいことになっているような…ロロ、妖精郷の改築進めすぎでしょ」
【そうですかネ?あちこち最新の技術を常にアップデートしているだけですガ…】
【動ク歩道便利シャゲェ!】
【フフフ、雪兵士用訓練所モ良イ感ジダユッキィー!!】
初期のころはまだまだ発展途上というのもあって混沌としたこともあったが、ここのカオス具合はさらに増している気がする。
妖精郷のあの花畑ばかりで湖の中心に城があるような光景は今、バリバリの物凄く最新の未来SFチックな光景に生まれ変わっており、原形がどこに行ったのかと尋ねたい。
「いくら黒き女神の神域になった場所と言っても、限度があるよね!?ここまで発展しまくっている場所って、もはや郷の名称がついて良いところなのか?」
【問題ないでしょウ。ほら、あちらにこの郷で今定住中の妖精の皆様方も、発展に順応して楽しんでいる様子デス】
【ピキ、妖精女王ノ立場モ兼ネテイルケド、今、不満ノ声ゼロダヨーピキ】
「ネアがそういうのならば…って、納得できると思うかぁぁぁぁ!!」
改めてみる羽目になった光景だが、何度見直しても原形の崩壊ぶりがすさまじすぎる。
どこをどうしたらここまでのものになるのか、本当に頭の理解が追い付かないだろう。
「これ、前妖精女王が見たらなんていうのやら…良いのだろうか、こんなにして」
【ああ、それならばすでに視察されてましたヨ。現在、子供が増える予定のようで、その前に妖精郷で儀式を行うついでに寄られたようデス。主様がご不在中の時だったので、めぐり合うことはなかったようですが、幸せそうでしたネ】
「既に許可取れているのかよ…」
ならば、問題がない…のだろうか?
しかもいつの間にか、前妖精女王が新婚旅行の旅路から帰還しているらしく、今は新しい新住居探しの旅路に出ているようで、その中で寄っていたらしい。
もしや、こうなる未来を見越して、女王の立場も放棄したって可能性はないよね。
うん、無いな。あの人確か、結婚希望モンスターと化していたことがあったし、宇宙人と結ばれた今、特にとやかく言うほどの不満を持っていることはないだろう。
妖精女王と宇宙人の字面がおかしいが、気にしたら負けである。
それはともかくとして、問題がないと無理やり思い込むしかあるまい。
そうでないと、ツッコミが不足している今、確実にツッコミが過労死してしまう。
「…あれ?そう考えるともしや、今のメンツに一番必要なのはツッコミ要員なのか?」
【否定ができないですネ】
どうしよう、この時今、物凄く重大な事実に気が付いてしまった。
いや、前々からわかっていたけれども、考えたらきりがなさそうだからこそ目を背けていたというとんでもない大問題だ。
僕の周囲、ツッコミをこなせる人がほとんどいないぞ。
「ミーちゃん、カムバァァァック!!考えたらミーちゃんも十分ツッコミとしての役割を果たしていたけど、いない今だと、僕への負担が半端ないよぉぉぉぉ!!」
【それで頼られるミント様もどうかと思われそうですヨ】
ロロがツッコミを入れているような形だが、今一つ足りない。
非常に悲しいことに、ツッコミをこなせるだけの持ち主の人が、この界隈に不足しているというのだろうか。
解決しようにも、その才能を探す方法というのはどこにあるのか。
わかっていたらそもそも、ツッコミ要員が不足する事態何で引き起こされないとでもいうのだろうか。
「ああ、どうしてこういう時に限って、そんなやばいことに気が付いてしまうんだよぉ…」
これが、日頃の行いによるものか。いや、そんな悪いことをした覚えは皆無だ。
悪いことをしたおぼえなんてもの…心当たりがなさすぎる。しいて言うのならば、結構昔、冷蔵庫にあったプリンを食べたときに、裏面にミーちゃんの名前が書いてあったから、発覚を遅らせるために卵豆腐に入れ替えたことぐらいか…そういえばあれ、どうなったんだっけ?確か、そのあとウニプリンなるものを実験するためにとか言って、結局醬油をかけてうやむやになったような…。
そんなどうでも良い、過去の過ちの時を思い出していた…その時だった。
―――ゾワッ
「…!?」
突然、背筋に何か物凄い冷や水を浴びせられたような悪寒を感じ取った。
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どうすれば良いのか、何ができるのか。
その衝動が理解できなくとも、やらなければいけないと、間に合わなくなる前に向かわなければいけないと、心の奥底から…もっと知らない深い深い場所から、叫んでいる。
「…無駄に考えるよりも、今は身を任せるべきか…そうじゃないと多分、取り返しがつかないことになる!!」
思わず家を飛び出したくなるが、それでは間に合わない。
どこなのかは不明だが、この身体では意味がない。
そう、そんなことが可能な方法といえば――――
『---僕/私の力、使う?』
「…」
―――何故か、聞こえてきたような、心のどこかで語り掛けるような声を耳にした。
それは、僕/私であり私/僕であるような、わからないもの。
けれども、一つだけ言えるのは紛れもなく自分自身のことであり…だからこそ、迷うことはない。
「---使うしかないだろ!!どうなるかはわからないけど、間に合わなければ意味がないってわかっているだろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
答えるように叫び、そして僕/私は―――――――――使った。
現実世界で、それができるのはありえない話。
フィギュアなどを利用して仮に使うこともできたが、それ以外の方法ではできなかったと思う。
しかし、何故か僕/私は知っている。何度も、これを使ったことを。
違う、使うというよりも…単純に、自然に体が動いただけだ。
ゴゥッ!!
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後で修理をどうしようとか、そんな考えがよぎらないまでもなかったが、今はそんなことよりも目の前の事のみに目を向けるべきだ。
余計なことを考えている時間はない。僕/私が行かなければ…そうしなければ、いけないのだから!!
【…おおぅ、やらかしてくれましたね、主様。ご武運を祈りたいですが…この惨状、どうしましょうカ】
…誰もいなくなった室内にして、窓の外を見上げてそうつぶやくロロ。
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