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Ver.5.0 ~世界の焔と、導きの篝火~
ver.5.1-95 懐潜れば別の者も
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『エンジン出力良好、エネルギー伝達完了!!掃射開始!!』
亜空間潜航による回避を終え、急速浮上したグレイ号。
宇宙空間へ舞い戻ると同時にエンジンを勢いよく稼働させ、一気に敵陣の中へ突撃する。
『魔導列車側もボイラー圧力上昇!!グレイ号より離脱し、他敵艦を壊滅させる!!』
ボォォォっと汽笛を上げ、収納されていた魔導列車が飛び出し、周辺の殲滅へと動く。
ミーちゃん側のほうは任せて良いとして、僕らはあの攻撃を行ってきた敵側に対して、同じようなことやそれ以上のことが出来ないようにしなければならない。
「状況は!!」
【味方艦隊、恒星クラスのエネルギー通過により、回避行動に成功していた艦以外は大損害を被っている模様。ただ。敵もまた攻撃に巻き込まれないように回避していたところがあり、大きな穴を埋め戻すまで、隙が生じていマス】
あの攻撃は強力だったが、同時に味方を滅ぼしかねない一撃だった。
ゆえに、巻き込まないように攻撃の直線状から艦を避難させていただろうが、そのコースの先に攻撃した艦がいることを示しているだろう、
相手も馬鹿ではなく、こちらの意図に気が付いたようで進路を防ぐ形で艦を再び戻そうとしているようだが、問答無用で推し進めさせてもらう。
「火力を前方へ集中!!エネルギーリングで周辺攻撃を弾き飛ばしつつ、敵超兵器と思われるものだけを殲滅するために動け!!」
『了解!!』
艦の主砲や副砲、その他火力を前方へ向け解き放つ。
戦艦の構造上、後方部分や側面の武装が意味をなさないことになるが、その分のエネルギーも推進力と火力へ回し、無茶苦茶に突き進む。
まぁ、念のために有り余るエネルギーをリングのほうにも回しておくことで、守りも固めておく。
攻めへ転じつつも、全部火力に割り振るほど馬鹿ではない。
「敵兵器の座標は」
【すでに索敵範囲内、数か所確認済デス】
砲撃を放ちつつ、驀進する中で相手の位置を確認する。
こちらの目的に気が付いたのか、回避行動をとるものや、やられる前に撃ち落とそうとして攻撃準備をし始めるものがいるようだ。
まぁ、普通は戦艦が艦隊に突っ込んでくる状況なんて想定しにくいから、早めに行動できている相手の評価をすべきなのだろうが…それでも、動きとしては遅れていると言って良いだろう。
「グレイ号、やれるか?」
『問題ないですネ。各砲塔エネルギー充填、マルチロック!!』
まだ距離があるようだが、グレイ号の射程範囲は改造によって相当広がっている。
距離が開いている分、威力の減退が考えられそうだが、有り余るエネルギーが十分すぎるほど補い、命中率に関しても高速計算によって補正されて、相手の動きを予測したうえで狙えるようだ。
『機関部等敵急所測定完了!!砲撃開始!!』
合図とともに一気にすべての砲門からエネルギーが解き放たれた。
ただ強大なエネルギーを込めただけではなく、微妙に回転を行って貫通力を向上させたものや、相手の内部で爆発四散させてダメージを増やすようにされたものなど、相手によって打ち分けて次々と砲撃を放つ。
ズドォォォォォォン!!
ドッゴォォォォン!!
次々と相手を狙い撃ち、轟沈させていくグレイ号。
純粋に戦艦としての高火力を発揮し、何隻か重なって防御しようとしたものさえもまとめて貫通して葬り去る。
このままグレイ号の攻撃だけで終わりそうな…その時だった。
―――ビシッ、バシッ
「ん?なんだ、今の音?」
何かが割れるような、嫌な音が突然聞こえてきた。
無茶な火力を発揮した代償でもあったのかと思ったが、グレイ号自身にダメージを負ったような形跡はない。
外の敵艦は次々と轟沈されているが、ほぼ爆発ばかりで関係ない音しかない。
【これは…一部空間に、歪みを感知。何か、データにない何かがいますネ】
グレイ号の観測装置でも分かるらしいが、正体を掴めないらしい。
分かるのは、何かしらの力が今、このイベント用の宇宙フィールドに干渉していることぐらいか。
「放置して置いたら?」
【ほぼ確実に、その何かが空間を破壊して侵入してきますネ】
何者かはわからないが、この状況で干渉をかけようとしてくる時点で、相当面倒な予感しかないだろう。
「グレイ号、防げるか?」
『空間圧縮遅延弾で、時間稼ぎはできそうですが…厳しいですネ。相手が不明な以上、効力が発揮するかは確信を持てまセン』
「無いより良いと思う。敵艦隊への砲撃に加えて、干渉個所へ遅延弾を掃射してくれ」
『了解デス』
砲撃を行っている主砲や副砲以外に、ミサイルを連射する連射砲の一つに弾を込め、干渉個所へ向けて撃って奥。
何者かが来るのを遅らせるだけになるらしいが、時間がかかるようなら干渉を諦める可能性もある。
そう思い、攻撃を続けていくが…事態は、思いもよらないほうへ動くのであった…
「…ところで、何その遅延弾って」
『特殊砲弾の一つデス。防御兵装でもあり、爆発した周辺の空間を拡張し、相手の攻撃到達を遅延させたり、ビーム系ならば到達前に拡散して無力化させるだけの時間稼ぎが可能なのデス』
「エネルギーリングとかいう防御兵装があるのに、そんなのもあるのか‥‥」
『あとは、万が一の変態流星群が降り注いだ時の時間稼ぎですネ。到達前に、全火力をぶち込めるようにしまシタ』
…対策として用意していたのか。でも、確かに効果的かもしれない。直接防ぐと接触するが、到達を遅延させれば僅か時間でもエネルギーをあっという間に溜めて…
亜空間潜航による回避を終え、急速浮上したグレイ号。
宇宙空間へ舞い戻ると同時にエンジンを勢いよく稼働させ、一気に敵陣の中へ突撃する。
『魔導列車側もボイラー圧力上昇!!グレイ号より離脱し、他敵艦を壊滅させる!!』
ボォォォっと汽笛を上げ、収納されていた魔導列車が飛び出し、周辺の殲滅へと動く。
ミーちゃん側のほうは任せて良いとして、僕らはあの攻撃を行ってきた敵側に対して、同じようなことやそれ以上のことが出来ないようにしなければならない。
「状況は!!」
【味方艦隊、恒星クラスのエネルギー通過により、回避行動に成功していた艦以外は大損害を被っている模様。ただ。敵もまた攻撃に巻き込まれないように回避していたところがあり、大きな穴を埋め戻すまで、隙が生じていマス】
あの攻撃は強力だったが、同時に味方を滅ぼしかねない一撃だった。
ゆえに、巻き込まないように攻撃の直線状から艦を避難させていただろうが、そのコースの先に攻撃した艦がいることを示しているだろう、
相手も馬鹿ではなく、こちらの意図に気が付いたようで進路を防ぐ形で艦を再び戻そうとしているようだが、問答無用で推し進めさせてもらう。
「火力を前方へ集中!!エネルギーリングで周辺攻撃を弾き飛ばしつつ、敵超兵器と思われるものだけを殲滅するために動け!!」
『了解!!』
艦の主砲や副砲、その他火力を前方へ向け解き放つ。
戦艦の構造上、後方部分や側面の武装が意味をなさないことになるが、その分のエネルギーも推進力と火力へ回し、無茶苦茶に突き進む。
まぁ、念のために有り余るエネルギーをリングのほうにも回しておくことで、守りも固めておく。
攻めへ転じつつも、全部火力に割り振るほど馬鹿ではない。
「敵兵器の座標は」
【すでに索敵範囲内、数か所確認済デス】
砲撃を放ちつつ、驀進する中で相手の位置を確認する。
こちらの目的に気が付いたのか、回避行動をとるものや、やられる前に撃ち落とそうとして攻撃準備をし始めるものがいるようだ。
まぁ、普通は戦艦が艦隊に突っ込んでくる状況なんて想定しにくいから、早めに行動できている相手の評価をすべきなのだろうが…それでも、動きとしては遅れていると言って良いだろう。
「グレイ号、やれるか?」
『問題ないですネ。各砲塔エネルギー充填、マルチロック!!』
まだ距離があるようだが、グレイ号の射程範囲は改造によって相当広がっている。
距離が開いている分、威力の減退が考えられそうだが、有り余るエネルギーが十分すぎるほど補い、命中率に関しても高速計算によって補正されて、相手の動きを予測したうえで狙えるようだ。
『機関部等敵急所測定完了!!砲撃開始!!』
合図とともに一気にすべての砲門からエネルギーが解き放たれた。
ただ強大なエネルギーを込めただけではなく、微妙に回転を行って貫通力を向上させたものや、相手の内部で爆発四散させてダメージを増やすようにされたものなど、相手によって打ち分けて次々と砲撃を放つ。
ズドォォォォォォン!!
ドッゴォォォォン!!
次々と相手を狙い撃ち、轟沈させていくグレイ号。
純粋に戦艦としての高火力を発揮し、何隻か重なって防御しようとしたものさえもまとめて貫通して葬り去る。
このままグレイ号の攻撃だけで終わりそうな…その時だった。
―――ビシッ、バシッ
「ん?なんだ、今の音?」
何かが割れるような、嫌な音が突然聞こえてきた。
無茶な火力を発揮した代償でもあったのかと思ったが、グレイ号自身にダメージを負ったような形跡はない。
外の敵艦は次々と轟沈されているが、ほぼ爆発ばかりで関係ない音しかない。
【これは…一部空間に、歪みを感知。何か、データにない何かがいますネ】
グレイ号の観測装置でも分かるらしいが、正体を掴めないらしい。
分かるのは、何かしらの力が今、このイベント用の宇宙フィールドに干渉していることぐらいか。
「放置して置いたら?」
【ほぼ確実に、その何かが空間を破壊して侵入してきますネ】
何者かはわからないが、この状況で干渉をかけようとしてくる時点で、相当面倒な予感しかないだろう。
「グレイ号、防げるか?」
『空間圧縮遅延弾で、時間稼ぎはできそうですが…厳しいですネ。相手が不明な以上、効力が発揮するかは確信を持てまセン』
「無いより良いと思う。敵艦隊への砲撃に加えて、干渉個所へ遅延弾を掃射してくれ」
『了解デス』
砲撃を行っている主砲や副砲以外に、ミサイルを連射する連射砲の一つに弾を込め、干渉個所へ向けて撃って奥。
何者かが来るのを遅らせるだけになるらしいが、時間がかかるようなら干渉を諦める可能性もある。
そう思い、攻撃を続けていくが…事態は、思いもよらないほうへ動くのであった…
「…ところで、何その遅延弾って」
『特殊砲弾の一つデス。防御兵装でもあり、爆発した周辺の空間を拡張し、相手の攻撃到達を遅延させたり、ビーム系ならば到達前に拡散して無力化させるだけの時間稼ぎが可能なのデス』
「エネルギーリングとかいう防御兵装があるのに、そんなのもあるのか‥‥」
『あとは、万が一の変態流星群が降り注いだ時の時間稼ぎですネ。到達前に、全火力をぶち込めるようにしまシタ』
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