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Ver.6.0 ~揺らぎと蕩けと混ざる世界~
ver.6.0-46 ゴリランドロノメダ
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ゴリラマンさんによる教育の充実を目的として、勇士たちを集めて形成されつつあるという、学術開拓星系ゴリランドロノメダ。
かの有名な機械の星体をただでもらえる星のある所に似た星系だが、そんなものはない。
あるのは単純に…
「一に教育、二に健やかな学び舎、三に心技体を鍛える場を増設中だ」
「増設中…まだまだ、発展途上ということですか」
「相変わらず、教育に捧げる情熱が凄まじいなぁ…」
アルケディア・オンライン初期からいても、途中から入ってきても、大抵のプレイヤーが一度は遭遇し、色々と学ぶ機会のあるプレイヤー、ゴリラマンさん。
惑星破壊ミサイルのありかを探して訪れたついでに、何か手掛かりがないかと思って立ち寄ってみたが、相変わらずの教育者魂が燃えているゴリラな人である。
言っておいてなんだが、ゴリラな人という言い方は何なのか…うーん、でもそうとしか言いようがない見た目をしているプレイヤーだしなぁ。
「というか、こんな大規模なものを作り上げていたとか、恐竜女帝に負けず劣らずの行動力ですね」
「うむ!!このアルケディア・オンラインは自由度がとても高いからな。プレイヤー側のやりがいさえ確保できれば、国すら興せるのが魅力的ゆえに、ソレを利用したのだ」
やろうと思えば、実はできなくもない一国一城の主…いや、一国一星の主。
しかしながら、その道のりは単純なものではなく、資金や他のプレイヤーとのぶつかり合い、その他様々な要素があるゆえに、成し遂げることができる人は数少ない。
そんな中に、このゴリラマンさんは入っており、どうやら融資を集ってこの星系を作り上げたようだ。
「今や現実世界でも、宇宙エレベーターの開業による、宇宙への門戸も広がった!!ゆえに、教育者としては星一つの教育の充実だけではなく、まだ教育を得られぬ者たちへ手を指し伸ばすためにも、足がかりが必要だと思ってな…流石に現実では厳しいところが多いゆえに、ひとまずここでテストの形で、どのようなデータを得られるのか色々と探っているのである」
「宇宙教育を視野に入れてきたか…」
たとえ相手がどのようなものだとしても、学ぶことができるもんならば学ばせるために努力をしまない教育の鬼、ゴリラマンさん。
オンラインでの授業やその教育方法、方針に惹かれる人は数多く存在しているようで、その人気を使ってこの星系を作り上げられたのだろう。
なお、実はゴリラマンさん、オンライン授業等に講師として出てくる割りには、現実での姿は秘匿されているという。
アバターの造形の関係上、現実世界の方も同じもしくは近い容姿だと想像されるが、そんな人間なんぞ見たことも聞いたことも…行動的なものやあだ名的な意味合いで似たような人がいるかもしれないが、ゴリラマンさんと確実に言えるような人は目にしたことが無い。
いったいどこで動き、何をしているのか。現実での生活を探るのはオンラインプレイとしてはよろしくないので探ることはできないが、気になる人も多いだろう。
そんなことはさておき、せっかくのこのレイドイベントに関係する惑星破壊ミサイルのありかだと思われる場所の近くにいるので、何か情報が無いかと探る方へ意識を向ける。
教育に情熱を向けている人が、物騒なものに対して情報を得ているかと言えば怪しいところだったが…どうやら、少しの収穫は見込めそうだった。
「なるほど…星系の第23番惑星付近に、運営会社の連絡船が?」
「うむ、学術的なものに関して運営側と交渉し、仕入れているのだが、ここ最近になってそのあたりで見かけたという話があってな…イベントの一環として仕掛けるのは別に良いのだが、ミサイルか‥可能であれば、ミサイルを利用した教育も行いたいと思っていたところだ」
「ミサイルを利用した教育って何?」
「エンジンの構造やその技術を応用としての、オンライン上での中継用衛星等、様々なこと利用d軽装だからな。何も兵器としての道だけが用意されているわけではない。その道の中には教育への道もあるからこそ、目を向けることもあるのだ」
様々なことを教育へ応用するゴリラマンさん。
一歩間違えれば相当危ない橋を渡りかねないが、自身にだけ被害を及ぶようにして他者へは絶対に及ばせないようにするので、ある程度の信頼感はあるだろう。
人を守るゴリラ…割と、よくありそうなあってほしくないような、謎の光景が想像できそうだ。
とにもかくにも、ゴリラマンさんとの情報交換によって、僕らはようやくミサイルの手がかりを確保するのであった…
「ところでだが、ハルさん。こちらから情報を出したから、一つ、頼み事もお願いできないかね」
「別に良いですけれども、どうしたのですか?」
「うむ、最近受け入れてきた生徒の中で、ちょっと困りごとがあってだな…PvPを少し、引き受けてもらえないだろうか」
「それだったら、ゴリラマンさんもやれないことはないのでは?教育のために東奔西走している分、トッププレイヤーにも並ぶ実力がありましたよね?」
「いや、少し特殊な方面でな…単純な実力行使で解決できれば話が早く…いや、実力に頼るだけのものでは意味がないのだが…」
…探す前に、何か悩み事があるなら、受け入れておくか。
ゴリラマンさんは結構世話になっているし、まだレイドイベントで余裕があるからね。
かの有名な機械の星体をただでもらえる星のある所に似た星系だが、そんなものはない。
あるのは単純に…
「一に教育、二に健やかな学び舎、三に心技体を鍛える場を増設中だ」
「増設中…まだまだ、発展途上ということですか」
「相変わらず、教育に捧げる情熱が凄まじいなぁ…」
アルケディア・オンライン初期からいても、途中から入ってきても、大抵のプレイヤーが一度は遭遇し、色々と学ぶ機会のあるプレイヤー、ゴリラマンさん。
惑星破壊ミサイルのありかを探して訪れたついでに、何か手掛かりがないかと思って立ち寄ってみたが、相変わらずの教育者魂が燃えているゴリラな人である。
言っておいてなんだが、ゴリラな人という言い方は何なのか…うーん、でもそうとしか言いようがない見た目をしているプレイヤーだしなぁ。
「というか、こんな大規模なものを作り上げていたとか、恐竜女帝に負けず劣らずの行動力ですね」
「うむ!!このアルケディア・オンラインは自由度がとても高いからな。プレイヤー側のやりがいさえ確保できれば、国すら興せるのが魅力的ゆえに、ソレを利用したのだ」
やろうと思えば、実はできなくもない一国一城の主…いや、一国一星の主。
しかしながら、その道のりは単純なものではなく、資金や他のプレイヤーとのぶつかり合い、その他様々な要素があるゆえに、成し遂げることができる人は数少ない。
そんな中に、このゴリラマンさんは入っており、どうやら融資を集ってこの星系を作り上げたようだ。
「今や現実世界でも、宇宙エレベーターの開業による、宇宙への門戸も広がった!!ゆえに、教育者としては星一つの教育の充実だけではなく、まだ教育を得られぬ者たちへ手を指し伸ばすためにも、足がかりが必要だと思ってな…流石に現実では厳しいところが多いゆえに、ひとまずここでテストの形で、どのようなデータを得られるのか色々と探っているのである」
「宇宙教育を視野に入れてきたか…」
たとえ相手がどのようなものだとしても、学ぶことができるもんならば学ばせるために努力をしまない教育の鬼、ゴリラマンさん。
オンラインでの授業やその教育方法、方針に惹かれる人は数多く存在しているようで、その人気を使ってこの星系を作り上げられたのだろう。
なお、実はゴリラマンさん、オンライン授業等に講師として出てくる割りには、現実での姿は秘匿されているという。
アバターの造形の関係上、現実世界の方も同じもしくは近い容姿だと想像されるが、そんな人間なんぞ見たことも聞いたことも…行動的なものやあだ名的な意味合いで似たような人がいるかもしれないが、ゴリラマンさんと確実に言えるような人は目にしたことが無い。
いったいどこで動き、何をしているのか。現実での生活を探るのはオンラインプレイとしてはよろしくないので探ることはできないが、気になる人も多いだろう。
そんなことはさておき、せっかくのこのレイドイベントに関係する惑星破壊ミサイルのありかだと思われる場所の近くにいるので、何か情報が無いかと探る方へ意識を向ける。
教育に情熱を向けている人が、物騒なものに対して情報を得ているかと言えば怪しいところだったが…どうやら、少しの収穫は見込めそうだった。
「なるほど…星系の第23番惑星付近に、運営会社の連絡船が?」
「うむ、学術的なものに関して運営側と交渉し、仕入れているのだが、ここ最近になってそのあたりで見かけたという話があってな…イベントの一環として仕掛けるのは別に良いのだが、ミサイルか‥可能であれば、ミサイルを利用した教育も行いたいと思っていたところだ」
「ミサイルを利用した教育って何?」
「エンジンの構造やその技術を応用としての、オンライン上での中継用衛星等、様々なこと利用d軽装だからな。何も兵器としての道だけが用意されているわけではない。その道の中には教育への道もあるからこそ、目を向けることもあるのだ」
様々なことを教育へ応用するゴリラマンさん。
一歩間違えれば相当危ない橋を渡りかねないが、自身にだけ被害を及ぶようにして他者へは絶対に及ばせないようにするので、ある程度の信頼感はあるだろう。
人を守るゴリラ…割と、よくありそうなあってほしくないような、謎の光景が想像できそうだ。
とにもかくにも、ゴリラマンさんとの情報交換によって、僕らはようやくミサイルの手がかりを確保するのであった…
「ところでだが、ハルさん。こちらから情報を出したから、一つ、頼み事もお願いできないかね」
「別に良いですけれども、どうしたのですか?」
「うむ、最近受け入れてきた生徒の中で、ちょっと困りごとがあってだな…PvPを少し、引き受けてもらえないだろうか」
「それだったら、ゴリラマンさんもやれないことはないのでは?教育のために東奔西走している分、トッププレイヤーにも並ぶ実力がありましたよね?」
「いや、少し特殊な方面でな…単純な実力行使で解決できれば話が早く…いや、実力に頼るだけのものでは意味がないのだが…」
…探す前に、何か悩み事があるなら、受け入れておくか。
ゴリラマンさんは結構世話になっているし、まだレイドイベントで余裕があるからね。
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